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#737 課題解決力を高めるために必要な着眼点

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、一生ものの対話する力がメキメキついていく、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

課題解決力を向上させたい

今日の放送は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げたいと思います。
アライグマさんからの質問です。
今、私の頭の中には、アライグマのラスカルのかわいい姿が思い描かれています。ありがとうございます。

【小田木さん、いつもVoicyで楽しく学ばせていただいてます。
ためになる放送をありがとうございます。
今回は、課題解決力を高めるにはどうしたらよいかをご相談したく投稿させていただきました。
先日、あるツールを使い、同僚に私の仕事ぶりについて他者診断をしてもらいました。
結果、予想通りではありますが、課題解決において多角的な視点で考え、適切な仮説を構築する力が弱いという課題が浮き彫りになりました。
課題解決力より人望があるとも書かれており、チームで気持ちよく働けるよう努めてきたものの、ビジネスパーソンとしてはあまり成長していないのかと落ち込みました。
課題解決力向上には、やはり論理的思考力を高めていくことがよいのでしょうか?
アドバイスをいただけますと幸いです。】

というご質問です。
課題解決力を高めたい。これが今回のテーマですね。
アライグマさんが、成長していないのかと落ち込んだと書かれていますが、私は人望がある、チームの仲間に信頼されているという点は、すごく大きな資産であり、成長の証じゃないかなと思います。
仕事って一人でやるのではなくて、チームで連携して成果をあげることが求められるのが、組織の中での仕事だと思いますので、そういう観点で仲間に信頼されている、信頼されるに値する経験と実績と行動を積み重ねてきた、これを一朝一夕には出されないですよね。
これが客観的な評価で見えた。これはとても嬉しいポイントなんじゃないかなと思います。

その上で「課題解決力を高めていきたい」というアライグマさんのテーマを一緒に考えたいと思います。
このテーマはどこに着目するかですが、アライグマさんは「論理的思考力を高めるしかないんですかね?」と書かれていますが、もちろんそれも大事ですが、そうじゃない着眼点を二つ、共有できたらなと思います。(小田木所感ですけれども。)

どう解決するかよりも、そもそも何が問題なのか設定できる力をつけよう

私が考える「課題解決力を高める」というのは、今や、どう解決するかについてたくさんの打ち手が出せることよりも、そもそも何が問題かをシャープに適切に設定できる
これが課題解決力を高めていく上では、欠かせないテーマになっていると思います。
一つ目の着眼点は、どう解決するかよりも、そもそも何が問題かを設定できる力をつける。

今、私はあえて、アライグマさんは「課題解決力を高めたい」と書いてくれていますが、「そもそも何が問題か?」”問題”という言葉を使わせていただいたんですよね。
今回のテーマをひもとく一つのヒントは、問題と課題の違いにあるんじゃないかなと思います。
頭で想像しながら考えてみていただいてもいいですか。
まず、問題は何か?問題というのは、起こっているネガティブな事象
そして、課題は何かというと、課題は問題をクリアするために設定されたテーマ
なので、課題のさらに手前にあるのが問題。何が問題か?というところなんですよね。
分かりやすい例で、ダイエットというテーマを想像していただいてもいいでしょうか。
例えば、「ちょっと体重が増えちゃったな、太っちゃったな、痩せたいな」と思ったとするじゃないですか。
”解決”という観点でいくと、「どういうダイエットがいいかな? リンゴダイエットかな?運動かな?ヨガかな?それとも食事制限かな?」こんな感じで考えていくのが、どう解決するかの部分ですよね。
太ってしまったという事象をとらえて、どんなダイエットで解決するか、これがいわゆる解決なんですが、本当に大事なのは、やみくもにどんなダイエットがいいか探して手を打つことよりも、皆さん、もうお気づきですよね。そもそも太った要因は何なのか?例えば、運動不足がたたって太ってしまったのか、それとも不規則な食生活にあるのか、それとも食事は規則的で健康的だけれども、すごく間食するから太ってしまったのか?
要因は何かによって、たぶん適切な打ち手は変わってきますよね。

さらに、もう一個考えるとしたら、なぜそれが問題か?ここも考える必要があると思います。
例えば、運動不足によって体重が増えてしまっただけではなくて、肩が痛くて仕事に支障をきたしているとか、不規則な食生活によって、太ってしまっただけではなくて、すごく風邪をひきやすくなってしまったとか、もしくは全然違う観点で、来月に友人の結婚式があって、こういう洋服を着て参加したいから、スタイルをメンテナンスするために痩せたいのか。
なぜそれが問題なのか? によって、またさらにどんな打ち手・解決方法がシャープなのかが変わってくる。
こういうイメージだと思います。
やみくもに解決に手を打つのではなくて、そもそも要因は何か?とか、なぜそれが問題なのか?どうなりたいのか?をきちんと考えることが、たぶんアライグマさんのいう「多角的な視点で考えて、適切な仮説を設計する」ことになるのかなと思います。

なので、このお題の大事な着眼点のその一は改めて、どう解決するか?よりも、そもそも何が問題かを設計できる力。
なので、課題解決よりも課題の設定。
例えば、「どうしたら痩せられるか?」これは課題の質が低いですよね。
例えば、「運動不足を解消して、仕事でパフォーマンスを上げるための適切なコンディションを維持するために最適なダイエット方法は何か?」こういう課題が設定できることが、やみくもな問題解決よりも重要になっているんじゃないかなと思います。

なので、課題解決力を高めたいからといって、目の前の問題をやみくもに解こうとしない
質の低い課題を解くことに時間をかけない
これがたぶん、課題解決力の高い人のイメージに当たるんじゃないかなと思います。

私の大好きなバイブルに『イシューからはじめよ』という本があるのですが、この本にも質の高い仕事とは、やみくもな問題解決ではなくて、とにかく徹底してイシューの質を上げること。限られた時間で、かつ複雑なテーマに取り組む今のビジネスパーソンにとって必要なのは、何が解くべきイシューであるかをきちんと見極めて、設計できる力が超大事だよと言ってるのがこちらの本であり、私も超絶同意と思っていて、こういった適切なイシュー設計力を高めていきたいなと思っています。
これが一つ目の着眼点ですね。
どう解決するか?よりも、そもそも何が問題か?から考えて、質の高い課題を設定できるようになる。
これが目指すべき一つの姿かなと思います。

仲間と対話して本質的に大事なことを見極めていく

もう一つは、それを具体的にどうやってやるの?というところですが、残り2分で説明すると、とにかく一人で考えないということが、多角的な視点で考えて、かつ適切な仮説を構築するために欠かせないと思います。
一人で気付くことができることには、限界がありますよね。
そもそも何が問題かを深掘っていくにも、なぜそれが問題か?どうなりたいか?の解像度を上げていくにも、一人だけで考えずに、仲間と対話して本質的に大事なことを見極めていく、言語化していく
これが具体的な手段になると思います。
二つ目の着眼点は、一人で考えない。

こういった行動をとるにあたって、アライグマさんは仲間との信頼関係がある、人望があるというフィードバックがあるので、この資産を使わない手はないですよね。
その使い方は、「解決策をみんなで考えましょう」ではなくて、そもそも何が要因だろうか?そして、なぜそれが問題になるのか? シャープな課題は何なのか?これを考えていくことと、そこを考えていくプロセスの中で、たぶん多角的な視点も出てくるし、あと今、必要な仮設設計も出てくると思いますので、こういった仕事の進め方を身につけて磨いていく。
これが問題解決力を高めていく一つのプロセスになるんじゃないかなと思っています。

私も、日々の仕事の中で、どう解決するか?よりも、そもそも何が問題か?そして、とにかく適切な問題からシャープな課題設定をするんだということに集中して仕事をしていますので、アライグマさんとも一緒にそんなトレーニングができたらいいなと思っています。
ご質問、ありがとうございます。心から応援しています。

ママ向け情報チャンネル「MAMA’s」に登場しました!

アナウンスチャプターがあります。
今週、私はVoicyの中でご縁のあるチャンネルに登場させていただいて、対談をさせていただきました。
その対談放送が、昨日1月10日に配信開始になりましたので、紹介させていただきたいなと思います。
どこのチャンネルかというと、12月に対談放送させていただいた、声にすごく張りのあるおりえってぃさんが運営されている、「MAMA’s」というチャンネルにいってまいりました。
MAMA’sさんは、プレママから小学校に入る前のお子さんを持つ「ママ向け情報チャンネル」ということで、両立サプリと名乗っておきながら両立ネタが全然ないじゃんという私たちにないものをたくさん発信されているチャンネルです。
特に育児についての情報を知りたい方は、ぜひMAMA’sさんにGOです。

そんなMAMA’sさんで、何をワイガヤしてきたのかというと、第一子出産から思春期、子育て真っただ中までの私の約10年を振り返って、そこから何が言えるのか?第一子の産後が一番大変だと思っていたけれども、思春期にまた別の味わい深い大変さがあるよ。
そんな話をおりえってぃさんに引き出してもらって、ワイガヤをしてまいりました。
「思春期びっくりベスト3」みたいなものも、放送でお話しさせていただいてますので、ぜひMAMA’sさんの対談放送をお聴きいただければと思います。
前編後編で配信をさせていただいてまして、1月10日が前編、そして来週17日の火曜日が後編の配信です。
前編のリンクを貼っておきます。
「思春期びっくりベスト3」など、なかなか一人では話せないような放送になったかなと思いますので、よかったらお聴きいただければと思います。

最後までお聴きいただき、ありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール


「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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