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#157 私を主語にして話をしよう〜忘れがちだけど大事な復職準備〜

3月2日火曜日です。
今日はですね、池ちゃんからまた指令が出てまして、4月に復職を迎える人も多いので、そういった人に向けて復職準備をテーマにした放送しましょうよとお題をいただきました。
復職準備って何を話そうかなと思ったのですが、結構時間の話や物理的な準備の話は割と今いろんな情報があるかなって思いまして、そこはいろんなプロフェッショナルや経験者に聞きながら自分に合った準備が見つけられたらいいかなって思うんですけれども、私は復職準備だけではなくて、特に真面目な皆さんにぜひお伝えしておきたい事があるな(過去の自分も含めて)というところで考えてみました。

私を主語にして話をしよう

何のテーマかというと、私を主語にして話をしていますか?特に家庭の中で
こんなテーマを取り上げたいなと思います。
両立期ってとにかく忙しいと思うんですよね。
常にバタバタしている感覚があります。
これが復職したばかりというタイミングだと、特に慣れない中での忙しさやバタバタってやっぱり大変な部分があると思うんですよね。
そういった中で、ちゃんとしなくちゃ!子どものこと、そして家事もやらなきゃいけないことたくさんあるから、目の前のことをどんどん進めなきゃ、そうしないと終わらない、こういう状態って誰もが経験すると思うんですよね。
そうなってしまうこと自体は悪くなくて仕方がないのですけれども、そんなときに、私自身の気持ちや感情が置いてけぼりになっちゃっていないかなっていうことを、ふと思い出してほしいなって思います。
私はどうしたい?本当はどうしてほしい?私は今どんな気持ちを抱えている?こういったことを脇に置いて、目の前のことをとにかくやらなきゃと進めまくると、自分自身の本当の望みに気付けなくなっちゃうということってあると思うんですよね。
そうなっちゃうとですね、ふと立ち止まった時、ハッと我に返ったときに、あれ、私、本当はどうしたかったんだろう?とか、やりたいことや本当に望んでいたことがわからなくなっちゃうことがあって、これはこれでまたしんどいんですよね。
なので、今日はそうならないために、「私を主語にして話をする習慣を持とう」そんな話をしようとしています。

これはどういうことかというと、会話の事例を出しますので、皆さんイメージしながら聴いていただいてもいいでしょうか。
まずよくある会話、例えばこんな感じですね。
今日お皿洗ってくれる?
いやいいけど、一時間後でもいい?
ああ、いいけど。
まあ、普通の会話ですよね。
シンプルな情報のやり取りだけなのですが、その裏にめちゃくちゃいろんな感情がありそうだなって思いますよね。
この感情をオープンにしていくっていうことを、私を主語にして話をするっていうイメージを持っていただければと思います。
さっきの会話を私を主語にして話すと、こんな感じですね。
私さー、今日めちゃくちゃ疲れて今へとへとなんだよね。お皿を洗いたくないなって思っちゃってます。ちなみに、今日お皿を洗ってくれないかな?お願い。
そしてパートナーは、おーまじかー、まあいいよ。でもさ、俺も結構ヘトヘトなんだよね。だから今すぐじゃなくて、ちょっと休んで一時間後でもいい?頼むわ。
こんな感じ。違いがわかりますか?

他にも例文を考えてみましたので、私を主語にしないバージョンとするバージョンの特徴をつかんでいただきたいので、聴いていただけますかね。
例文A:保育園いける?
これを私を主語にするとこんな感じですね。
私さー、今日は仕事を終わるところまでやりきりたいんだよね。あなたに保育園に行ってほしいんだ、お願い。

次にいきます。
例文B:なんでゴミ出してくれないの?
これを私を主語にするとこんな感じですね。
私、なんか今自分だけすごいがんばって家事してる気がして、ちょっとモヤモヤしちゃってるんだよね。

例文C:たまには寝かしつけ代わってよね。
これを私を主語にするとこんな感じですかね。
私だって夜時間が欲しいんだよね。たまにはドラマだってみたいし、一人でお風呂に入りたい。

どうですかね、この違い。
私を主語にしないバージョンと、その後の私を主語にしたバージョン。
違いはもちろん私が主語に入っているというところなんですけれども、自分の感情を添える、その言葉の裏にある、どう感じているのか、何を考えているのか、どうしてほしいのか、これを添えていくと、特に後半の例文B、Cがそうなんですけども、ゴミを出してほしいとか、寝かしつけをしてほしいっていう要求そのものではなくなっているんですよね。

ここから何がいえるのかというところですけれども、たぶん皆さんクエスチョンですよね。
私たちの特に家庭での会話が、要求のやり取りやタスクの受け渡しだけになってないか
そこに注力することで、忙しい中で目の前にあるタスクを片付ける、タスク片付けマシーンになっちゃってないか?感情を殺して感情を抑えて、とにかくタスクを片付けるっていうことが目的になっちゃっていないか?ということをちょっと立ち止まって考えられるといいんじゃないかなって思います。

自分の感情を添えて話すと自分を大事にできる

両立って自分なりのリズムを作っていったり、新しい環境に慣れていく中で大変だと思うんですよね。特に最初は。
仕事も疲れるし、その上でさらに家でも消耗しちゃうと、やっぱり中長期的に持続的な両立とはなかなかいいにくくなっちゃうんじゃないかなと思います。
なので、今一度考えたいのは、とにかく自分のことを大事にしていこうよ
自分のことを大事にするっていうのは、今日の話だと、感情や気持ちを相手と共有することを心がけていこうみたいな、そんな話になってます。
私はこれが復職準備であり、その後の両立で結構欠かせないポイントなんじゃないかなって思います。
”まず自分”でいいのか?っていう話なんですけれども、私はまず自分でいいと思います。
自分の感情や気持ちを共有しようとすると、自分で気付けるんですよね。今、自分は何を欲しているのか、本当はどうしたいのか、何が望みなのか。自分で気付けると、まず自分自身で受け止められるようになるんじゃないかなと思います。
これがすなわち、自分のことを大事にできている状態ですよね。
自分の事が大事にできていると、結果として相手のことも大事にできるし、相手の気持ちも受け入れられるようになるんじゃないかなと思います。
でも、もしかしたらこんな話を聴くと、いや、そんな忙しい毎日の中でいちいち感情をのせていたら前に進まないんですけどって思うかもしれないんですけれども、私はもう多少のことはいいと思うんです。
そのタスクは多少やらなくても、大勢に本当は影響がないんじゃないですか?
むしろそのときにタスクを要求することよりも、その下側にある自分の今の状態をわかってほしい、気付いてほしい、これを相手と共有できたっていうことのほうが実は大事なんじゃないかなって思います。
そこが共有できると、相手も動きやすいと思うんですよね。

これはパートナーとの間だけかというと、子どもとの間でも良いと思います。
例えば、子どもがめっちゃぐずっている、泣いてる、もしくは怒っている。それを一生懸命あやすじゃないですか。何とかしてあげなきゃと。
そんな時も自分がしっかりしてなんとかするっていうよりも、もしかしたらですね、一緒になって泣きたいのはこっちだよ、ママも泣きたいよって言いながら泣くぐらいの時があってもいいんじゃないかと思いました。

こういったコミュニケーションが結果として、自分の心のコンディションを健やかに保って、かつパートナーとの関係性っていうものが良い状態に保てる、要は、お互いに受け止め合えているという安心感が、両立もがんばろうとか、仕事も頑張ろう、お互いの仕事を応援し合おうと、そういう関係性やおうちの空気が作られていって、それが両立を支える基盤になっていくんじゃないかな、なんて思いました。
過去の自分を振り返りながら。
なので、ついつい忘れがちな復職準備として、今日は「私を主語にして話をしましょう」という提案をさせていただいたのですが、何が言いたいかっていうと、皆さん、心から本当に応援してます。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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