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#773 “弱い“チームの時代が来てる気がする

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、このチームで仕事していて良かったと言い合いたい、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

ビジネス書グランプリ応援ありがとうございました!

今日は、このチャンネルを聴いてくださっている皆さんにご報告があります。
以前、『読者が選ぶビジネス書グランプリ2023』のマネジメント部門に、私が書かせていただいた書籍『仕事は自分ひとりでやらない』がなんとノミネートされましたので、ぜひ応援や投票をよろしくお願いしますという放送をさせていただきましたが、なんとビジネス書グランプリ2023の結果が出まして、『仕事は自分ひとりでやらない』はマネジメント部門で4位という結果をいただくことができました。
私としては大健闘なんじゃないかと思う結果でして、応援してくださった方、そして投票してくださった方、なによりもこの本を手にとって「いいじゃん」と言ってくれた方に感謝しかないですね。
一人一人にお礼を言って伝えたいなと思っています。

このマネジメント部門の全体の結果がまたすごいんですよ。
まず、一位になられたのは、斉藤徹さんという方が書かれている『だから僕たちは、組織を変えていける』という本で、私も持っているのですが、すごくいい本なんですよ。
この本は、このVoicyを聴いてくれている某Oさんが、「小田木さん、この本、すごくいいよ」と教えてくれて、そんなにいいなら買いますと買わせていただいた本なのですが、おすすめの通り、すごく良かったですし、一位を獲得されているのも納得の結果だなと思っています。
サブタイトルが、『やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた』なのですが、このサブタイトルもすごく刺さりませんか。
チームというテーマに関心のある方には、私もぜひおすすめしたいなと思っている本です。

そして、その後に続く第2位が、なんと稲盛和夫さんの本なんですよ。
経営12カ条 経営者として貫くべきこと
4位とはいえ、私の本が並んでいることに「すみません、どうもお邪魔しています」そんな気持ちにならずにはおられないですよね。

3位に『最高のチームはみんな使っている 心理的安全性をつくる言葉55
そして、4位が『仕事は自分ひとりでやらない』。
5位は、私も持っているのですが、『数値化の鬼 ーー 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法』という、こんなラインアップの中で、「あんた、よくやったよ、大健闘だね」と、この黄色い本に伝えてあげたいし、黄色い本を応援してくれた全ての方に感謝のご報告をしたい。
そんなことをお伝えさせていただきました。

「仕事は自分ひとりでやらない」はこんな本

今日の放送は、このテーマをお題に、ちょっと私が思うことを放送させていただければと思うのですが、まず、書籍『仕事は自分ひとりでやらない』を知らない方もいらっしゃると思いますので、ざっくりどんな本かというところをご紹介させていただければと思います。
サブタイトルは、『仕事を抱え込まず、周りに助けを求める技術 ヘルプシーキングの教科書』でして、去年2022年4月に出版させていただいた本です。
何が書いてあるのかというと、この本のきっかけ自体は、私自身が仕事・キャリア・両立の行き詰まりから、そこを抜け出して、仕事の景色を変えるために必要だったビジネススキルを体系化して本にしてみたという建付けなのですが、なぜ行き詰まっていたかというと、このチャンネルではおなじみのフレーズ、気合い・根性・長時間労働、そして必殺残業、自分でやり切らねばと思いながら仕事をしていましたし、頑張るというのは抱えて最後までやり遂げることだと信じて疑わなかった、そんな私が過去にはいたんですよね。
ただ、その頑張り方は、自分がしんどかったというところもありますし、今、振り返ると、自分的には頑張っていたつもりだったけれども、チームの成果を最大化するという観点では、完全に独りよがりだったなと思うところがあります。
気合い・根性・長時間労働という頑張り方は、労働時間と引き換えなんですよね。
労働時間そのものが、成果・やりがい・キャリアの壁になってしまうという仕事のやり方だったなと振り返ると思いますし、さらに、そんな頑張り方をするのが、メンバーならいざ知らず、リーダーとかマネージャーだったら、たぶんメンバーにとってもしんどいチームになってしまう。こういう課題があったなと思います。
そして、なんとびっくりなことに真逆の頑張り方があるじゃないか。
一人で抱え込まずに、連携することで、一人であげる以上の成果をあげるという仕事のやり方があるという事実をもとに、これは知っているか知らないかだけの話ですので、体系化してお届けすることで、そうした情報や仕事のやり方を、必要とする人にぜひ届けようというのが、この本の趣旨です。

ストロングな仕事のやり方に限界を感じている人が多い

発売してからもうすぐ一年というところなのですが、ビジネス書グランプリの入賞もいただいて、今、思うことは、思った以上に必要とする人が多いんだな。しかもそれは、男女とか、年齢とか、立場に関わらず、必要としてくれる人が多い

それはどういうことなのか考えてみました。
以下は、小田木仮説ですが、これまではともすればストロングな仕事のやり方やチームワーキングがスタンダードだったし、その中で私たち一人一人も、ストロングな仕事のやり方やチームワーキングが求められていると感じていた構造があったんじゃないかなと思います。

ストロングな仕事のやり方やチームワーキングとはどういうものかというと、まず、長く働ける。ストロングですよね。
そして、一人でやり遂げられる。
その上、折れない。病気をしない。ケガをしない。
これを前提としながら、仕事を継続できる。
そういったストロング要件を前提にすると、例えば、育児だとか介護だとか、いろんな事情を抱えていることは、強さ以外は弱点ハンディキャップになっちゃうんですよね。
私たち自身も、強さ以外を弱点だとか、ハンディキャップ、いろんな抱える事情を、仕事においてはボトルネックだととらえるような状況にいたんじゃないかなと思います。
さらに、ストロングな仕事のやり方で、かつ答えが出せるとか、ゴールが見えるとか、やれば勝てるという環境もあったかもしれない。
でも、『仕事は自分ひとりでやらない』みたいな本を必要とする人が少なくない数でいらっしゃるということは、以前の私と同じように、ストロング一辺倒の仕事のやり方だとか、チームワーキングに、同じように限界を感じる人がいるということなんじゃないかなと思います。

“弱い“チームの時代が来てる気がする

例えば、現実的に考えても、チームはそんなに強い人だけで構成されていないじゃないですか。
ともすれば、未経験者と、若手と、シニアと、育児中の人と、介護中の人と、繊細なメンタルを持つ人で構成されている。
さらに、リーダーも経験が豊富なベテランカリスマではなくて、初心者マークをつけて試行錯誤をする新米みたいな。
こういう状態は、あるあるですよね。
つまり、4番バッターが不在とか、スーパープレイヤーがいない、こういうチームで仕事をしている。
さらに、そんなチームを取り巻く環境は、答えが出せないし、正解もないし、ゴールも見えないし、やったとしても勝てるか分からない。このやり方でいいのかどうか、誰も知らないという環境下ですよね。
そういったスーパープレイヤーが不在の、そんなに強い人だけで構成されていないチームで、状況も今までよりもさらに難しかったとしても、希望はほしいじゃないですか。
それでもみんな、よりよく生きたいと思っているし、いい仕事がしたいと思っていたり、仕事を通じて、自分と誰かが幸せにできたらいいなと思いながら、誰かというのは、一緒に働く誰かかもしれないし、自分たちの仕事を支持してくれる誰かかもしれないし、家族かもしれないし、とにかく仕事を通じて自分と誰かが幸せになればいいなと思いながら、そういった希望を持って、そこに向けて模索している中で、おそらくストロング以外の仕事のやり方はないだろうか?
弱みがハンディキャップになるのではなく、自分もみんなも弱いということを前提にしながら、いい仕事ができる、そんな方法はないだろうか?
こういう機運や流れがあるんじゃないかなと思います。

語弊を恐れずいうと、たぶんこれから”弱い”チームの時代が来てる気がする
以前も紹介した私が好きな言葉『あなたの弱さは、社会の伸びしろ』。
これを今回のケースで言い換えると、『私たちの弱さは、チームの伸びしろ』。
こんなふうにとらえたいというニーズや希望があるんじゃないかなと思った次第です。
私は、その先にきっともっと良い景色が広がるんじゃないかなと感じていまして、そんな観点でも、これからまたいろんな切り口で放送もお届けしていきたいなと思っております。

最後までお聴きいただき、ありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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