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#64 期待役割の事例と認識合わせに具体的方法大公開

今週も月曜日がスタートしました。今週は皆さんどんな一週間でしょうか。先週の12日の木曜日に『期待役割』の仕組みっていう放送をさせてもらったんですけども、これにいろいろ反響をいただきまして、コメントで感想と質問をいただきましたので、これに答える形で進めたいなと思います。
この期待役割ですけれども、私は、育休復帰だとか時短勤務、リモートワーク、転職もそうだし、同じチーム部門で働いていくにあたっても結構大事なキーワードになると思いますので、気になる方はぜひ先週の放送も聞いてみてください。
#61 リモートワークでも自律的に仕事を進められる仕組み大公開~期待役割の明確化~)

では、いただいたコメントですね。祥ちゃんからです。
【朝子、おはよう。両立サプリすっかり毎朝の日課になってます。】
ありがとうございます。祥ちゃん。
【今日の期待役割、すごく参考になりました。
というか、うちも資格に応じた期待って提携で設計されていて、年に一回、期待に対して自分はどういう具体的行動をとったかをセルフチェックして、それを上司が評価。その時にこういうところが良かったとか悪かったとかというコメントは入るんだけれども、振り返りばっかりで、実際どういう期待をいだいているのか(次の話)を上司と部下が共有する機会がないなと気付きました。
朝子のとこは全社員に各人の期待役割を共有してるって言ってけど、具体的にどんな事書いてるの?あと、どうやって全社員に共有しているのかな。また、時間あるときに教えてもらえると嬉しいです。参考にしたいです。】
こんなコメントでした。フレンドリー。祥ちゃんフレンドなんですよ。

今日は祥ちゃんのコメントをもとに突っ込んで、期待役割に具体的にどんなことを書いているのかっていう質問と、あとどうやって共有しているのか。最後三つ目は、上司との面談はあるんだけれども、振り返り、すなわち良かった点と悪かった点ですよね、ばっかりで期待を聞いたり、対話する機会がない。この三点を今日は取り上げていけたらと思います。

期待役割にどんなことが書いてあるのか実例紹介

まず書いてあることですね。
これはたぶん、実例を紹介するのが一番わかりやすいのかなと思いますので、試しに私たちのNOKIOOという会社で、実際に私がメンバーに書いた期待役割をシェアしたいなと思います。
シェアに勝手に協力してくれるのはKちゃんです。Kちゃんは社歴三年目の職種はディレクターです。文章だけだとイメージしにくいかもしれないですけれども、聴いてみてください。
【担当する案件プロジェクトのディレクターとして、タスク管理工程管理のディレクションに加え、目標達成とKPI管理のできるディレクションを行う。具体的には目標に向けて適切なKPIを設定し、経過を管理しながら必要な打ち手を設計できるレベル。そのために必要な情報収集や問題発見メンバーの巻き込みができることを期待する。運営チームで担う案件やプロジェクトについて業務の標準化、効率化とその記録の蓄積(マニュアルや手順書作成)を進め、チーム全体の業務レベルの向上に貢献する。】
全部読み上げると大変なんですけれども、このぐらいの文章がだいたい4つか5つぐらいのセンテンスで書いてあるのが、私たちの場合の期待役割になります。

ここでポイントはですね、もちろん業務内容だとか業務範囲についても書くんですけれども、とにかく具体的に期待役割を書いていくっていうのがポイントかなと思います。ディレクション業務って一口に言っても、どんなディレクションなのか、どんなレベルを期待するのか、そして、その業務において何を大事にしてほしいのか、最後にチームの中にどう貢献してほしいのか。
このKちゃんの場合だと、すごく仕事が丁寧で効率的に進めることができるので、それをKちゃんだけの力にするのではなくて、「マニュアルだとか手順書の作成を通して、業務の標準化や効率化の役割を担って、チーム全体の業務レベルの向上に貢献して欲しい」みたいな書き方をされているのがこの部分になりました。

どうでしょうか?聴いてみて頂いて。
私も客観的に思いますけど、本当期待てんこ盛りですよね。
でも一方で強みも生かされているし、どうしたら一番効果的にチームに貢献できるかっていうのがバシッて書いてありますので、やりやすいんじゃないかなと思います。
どうでしょう。
私は個人的に幸せな仕事っていうのは自分の強みが活かされて、誰かの役に立てる事じゃないかなって思ってますんで、それがきちんと認識できるような期待役割を書きたいなと思いながら書いています。
はい、これが一個目の質問ですね。

期待役割について対話をして共有する

そして二つ目。どうやって共有しているっていうところなんですけども。
まず社内で全公開するのは、Teamsを使ってフルオープンにしています。
ただ、公開するだけではなくて本人との認識合わせが必要ですので、これについては都度都度1on1をしながら、一緒に共有をしたり対話をしているっていうのが共有の仕方ですね。

祥ちゃんの質問の最後三つ目。
期待を聞いたり対話したりする機会がないっていうところなんですけれども、私は理想的なのは期待役割がまず明確にあって、それに対して個人の目標ができたり、一人一人の育成計画ができたり評価がされたりっていうのが望ましいかなと思うので、もしも待っても来ないなら、自分から動いちゃおうみたいなところができるといいかなと思います。
ストレートに言うと、ヒアリングしたり考察していくっていうことになるんですけれども。
ヒアリングはですね、「ねーねー、私のことを好き?」みたいな、抽象的でぼんやりした聞き方ではなくて、かなり具体的に聞いていくのが良いかと思います。
長くなりそうなので、私が考えるヒアリングポイントを3点お伝えします。

期待役割のヒアリングポイント

まず一つ目が、部門やチームの組織の中での役割ですよね。
まずチームの期待役割ありき。例えば、オペレーションチームであれば、組織の中での役割はオペレーションをこなすことではなくて、もしかしたら自社のファンを増やすことみたいな定義ができるかもしれない。
二つ目は、チームの目標や課題のヒアリング
もちろん予算なんかは開示されていると思うんですけれども、その中でどんなテーマをより重視しているか。例えば、新規のファンを増やすことなのか、それとも一人一人のファンとより深く握手していくことなのか。オペレーションにしても改善重視なのか、今出来上がったものを標準化していくことを重視なのか、こんな感じですね。
ここまで聞けると最後三つ目に、その中で自分がどんな役割を担えるのかっていうところが対話できるようになると思うんですね。
自分がどう動けばチームの成果に貢献できるかとか、それが出来る自分の強みは何か、それを活かせるのか。こういったことが適切に明確になってくるんじゃないかなと思います。
もちろん理想は上司と対話しながら、ここが明らかになって、かつ双方で合意されていくことですけれども、まずは自分なりに仮説を立ててみるみたいなこともできると思います。
自分ひとりで無理だと思ったら、周りを巻き込んで対話をしたり、認識合わせをしていくっていうのが大事かなと思いますので、抱えないようにしてください。

期待役割はメンバーとチームのコミュニケーションツール

ということで、祥ちゃんのコメントから、期待役割さらに掘っちゃうみたいな放送になりました。
月曜日からだいぶ堅めでしたね。
祥ちゃんコメントありがとうございます。お役に立てば嬉しいです。
私はこの期待役割を明確にするって、すごくすごく大事だなと思ってまして、メンバーとチームのコミュニケーションツールになりますし、何よりも私たちにとっては仮に時間制約があっても、効率よく頑張ってちゃんと評価される仕組みだし、評価ができる仕組みだと思っていますので、ぜひ広げていきたいなと思います。
皆さん一緒に広げていきましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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