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#162 ポジションベースとリソースベース、あなたはどちら?

今週もまたスタートしました。
今週も良い一週間にしたいですよね。
そんな月曜日に何を話そうかなって思ったんですけども、先々週に私たちのNOKIOOと会社の代表の小川さんが対談に登場してくれて、一緒に話をさせてもらったんですけれども、小川さんが育休スクラの修了生メンバーとのしゃべり場で、こんな質問を受けたんですよね。
NOKIOOという会社は、創業から結構大きく会社の形、組織の形、事業の中身というものを変えてきたんですけれども、その転換点で、どうして大きく会社を変えることができたんですか?そんな質問をもらったときに、小川さんが答えたのが、リソースベースだったものの考え方をポジションベースに意識して変えていったことが結構大きな転機になったかな、そんな感じで言ってました。
この当時、私も同じ会社にいたんですけれども、当時の私はおバカさんすぎてちょっとよくわかってなかったので、このリソースベース、ポジションベースについて、ぜひ皆さんにシェアしたいなということで、今日のテーマにさせていただきます。

ポジションベースとリソースベース

そもそもこれ何?っていうところからですね。
ものの考え方、思考パターンみたいな感じでとらえていただければなって思います。
リソースベースっていうのは、現在地から目標を立てたり考えていく発想ですよね。
今、持っているものだとか、今いる場所を起点にして、目標の立て方でいうと積み上げるイメージですかね。
これがリソースベース。
ポジションベースっていうのは、まず最初にポジションをおくっていう感じの発想をイメージしていただければと思うのですが、こうなりたいとか、ここへ行きたいということを決めて、そこへの向かい方を模索していくという考え方、アプローチになります。

今日の話の大きなポイントはですね、聞いてみれば、うん、そりゃ両方あるよねっていうところなんですけれども、両方あるという理解と、今自分がどっちを選択しているのか、これを客観的に理解できる、掴めるようになるっていうのが、割といろんな物事の整理だったり、今の状態を理解するのに、個人レベルでも充分に活かせるなって思うので、それを共有させていただきます。

皆さんはちなみにどっち寄りですか?
例えば目標を立てる時に、それぞれのアプローチだとどんな立て方になるかというと、リソースベースの場合は、例えば、今使える時間は一日30分ぐらいだからとか、今の私ってこういう生活をしてて、こういう状況だから、そういった今に着目して、だからこうしようって決めるのがリソースベースですね。
これに対して、ポジションベースだとどうなるかというと、例えば、3ヵ月後に2キロ痩せた状態になっていたい。それを実現するためにどうするのか?向かう場所、そして到達時点を決めて、そこに向かうためのアプローチをしていくっていうのが、ポジションベースの目標の立て方かなって思います。

くれぐれもお伝えできればと思うんですけれども、どっちが優れていて、どっちが劣っているという話ではないんですよね。
ポジションベースの方が優れていて、リソースベースはダメだと感覚的にはもしかしたら聞こえるかもしれないですけれども、決してダメなことではないということが大事かなって思います。

ただ、残念なケースがパターンによっては起こり得るかなと思いますので、それを認識しておくとどういうことかというと、リソースベースの中には、私はたぶん戦略的リソースベースと妥協的なリソースベースというのがあるんじゃないかなって思うんですよね。
戦略的リソースベースというのはどういう事かというと、現状を冷静に分析して、今持っているもの、今ある場所から適切な目標設計をしているんですけれども、どこに向かうんですか?という方向性は、一旦ポジションベースで置かれているんじゃないかなと思います。
面倒くさいですね。
ポジションベースをミックスしたリソースベースの目標の立て方って感じでしょうか。
これに対して、ちょっと残念なケースになっちゃうのがですね、妥協的なリソースベースってあるんじゃないかなと思います。
私もさんざん経験しましたので、容易に想像がつくんですけれども、どういうことかというと、要は、こうにしかならないしとか、〇〇って無理だし、これが組織レベルだと、うちってこういう会社だから、みたいな感じで、妥協する中でさらにリソースをベースにした目標の立て方をしてしまう。
これの何がダメなのかっていうと、往々にしてですね、妥協的なリソースベースで立てた目標っていうのは、目標に進む過程も妥協的になっちゃうんですよね。
これが課題になり得るんだな。
これがまず認識できるっていうことが結構大事なんじゃないかなと思います。
個人で考えるとめちゃくちゃ想像つくじゃないですか。
まあこんなもんかなといって、今の自分時点で立てた目標が、こんなもんかなって妥協的に立てているので、結局進め方も妥協的になって達成できないみたいな。私も喋ってて胸が痛いですけれども。
小川さんの話は、個人レベルでももちろんこういう思考に陥ちゃうことがあるんだけれども、さらにチームレベルでこういう思考パターンになっちゃうとそりゃ大変だよね、組織って変わんないよね、そんな話でした。
だから変わりたい方向に向かって、ポジションベースで考えられるようになるっていうのが大事だよというメッセージも込めてなんですけれども。

じゃあ、ポジションベースで目標に向かうと、どういった動き方になるかというと、まずこうなりたいとか、ここへ行きたいというのを決めて、それが目標になるわけなので、100%リソース不足状態からスタートですよね。
なので、そこに向かうために必要なリソースをどうやって手にいれていくかっていうことから考えることになると思います。
足りないものが時間というケースもあると思いますし、スキルや知識のケースもあると思いますし、いろんなものが足りない。この足りないものをどうやって埋め合わせていこうかって考える中で、自分自身の例えば考え方を変えなきゃいけないなとか、力をつけなきゃいけないなっていうケースもあると思いますし、ない物は借りてこようぜ時間足りないからと、借りてきたり頼ったりというケースもあると思いますし、アウトソースしちゃえ、こういった考え方もあると思います。
もちろん個人ベースでもチームベースでも、お金の問題があったりだとか、いろんな制約条件だとかハードルがあって、やっぱり完璧にとか、理想通りにとか、楽々進めるっていうふうにはいかないケースの方が圧倒的に多いですよね。
ただ、私はこのポジションベースの価値というのは、それでポジションに向かえるっていうことももちろんなんですけれども、現状の延長線上にはない発想で手を打とうともがくこととか、あとそれを縛る固定概念から離れようとするっていう、このプロセス自体にもすごく価値やチャンスがあるんじゃないかなって思います。
ポジションに向かって、とりあえず手を伸ばした結果、いや、ちょっと無理だなとか、伸ばす過程でいろいろ気付けたものをもとに、また向かうポジションをチューニングするっていうことはあると思うんですけれども、それ自体が経験だとか、体験を伴うグッドアクションになっていくんじゃないかなって思います。
現実にはいろいろと難しいことがありますよね。
目標はポジションベースで立っているんだけれども、進めるうちに全然追いつかなくて、進めるうちにリソースベースで妥協していくっていうこともあると思いますし、無意識のうちに、今できることだけとか、今の延長線でやり得ることだけっていう目標自体が気付かぬうちにリソースベースになっているということもあるんじゃないかなと思います。

両方の思考があると理解していられることが大事

今日は何のための放送かっていうところでいくと、改めて両方の思考があるんだなっていうことを理解していられることっていうのが、まずは大事になるのかなって思いました。
両方の思考があるよと自分の中で軸があると、現状どうなんだろうなって考えながら、今自分がどっちで考えているかだとか、どういうプロセスで物事を決めてきたのかということが、自分で考えられるようになるんじゃないかなって思うんですよね。
私もだいぶおバカさんでしたけれども、こうやって考える枠組みだとか、足掛かりさえあれば、結構自分なりに考えるっていうこと、もがくことはできるんじゃないかなって思えるようになれましたという話でした。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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