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#513 両立中も「誰かを助ける自分でいたい」って無理ですか?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、5月開講の第6期生の申込締切間近、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日も、5月の連休明け開講のオンラインスクールがもうすぐ申し込み締め切りだよというタイトルコールでスタートさせていただきました。
検討中の方、ありがとうございます。

自分も周りを助ける人でありたい

今日は、先週の私の気付きから放送させていただきたいと思います。
まず、気付きの現場ですけれども、私たちが運営しているオンラインスクール育休スクラには、スクール修了生のコミュニティがあるんですね。
その中の活動の一つに、通称”夜スクラ”という活動がありまして、これは何かというと、スクラを修了して、そして復職したり、職場で仕事をする中でも、やっぱりいろいろあるじゃないですか。
なので、このいろいろをみんなで集まって学び合いながら問題解決していこう、こういった活動が通称”夜スクラ”になります。
毎月一回、第三金曜日の夜9時半にスタートして11時に終わる。
金曜日の仕事が終わった後に、9時半からもう一活動してみよう。
本当に奇特な人たちの集まりですよね。
でも、参加する前は、眠いなと思っていたり、子どもが寝ないな、どうしようかなと思っていたりしても、参加するとめちゃくちゃ楽しいんですよ。
みんながいろんな現場でいろんな経験をしてますので、そういったところで考えたことや問題意識を持ち寄って、組織の外でわいわいディスカッションすることによって、問題解決のヒントが見つかる。
これは本当に楽しい経験だなと思います。
毎月テーマ設定があるのですけれども、今回のテーマは、ちょうど書籍の出版も重なったので、私の書籍『仕事は自分ひとりでやらない』のテーマになっているヘルプシーキングを扱った勉強会になりました。
なので、この放送を聴いてくださっている皆さんには、ヘルプシーキングの中で今回私が特に印象に残っていることを共有させていただきたいと思いますし、この勉強会の場にいたメンバーには、勉強会の振り返りも兼ねて聴いてみてねと、そんな放送になっております。

一応、”ヘルプシーキング”を今日初めて聴くという方のために、ヘルプシーキングという言葉は、一人で抱え込まず周囲を頼る、助け合って仕事を進めていくことをヘルプシーキング、ビジネススキルと定義して話をさせていただくことになります。
今回、ヘルプシーキングについていろんなディスカッションする中で出てきたのが、周囲を頼る機会、助けを求める機会というのは、当然にあるのだけれども、どんなシチュエーションにあっても、助けられるばかりではなく、自分も周りを助ける人でありたいな、そういった意見がたくさん出てきました。
皆さんはいかがでしょうか?
私は、どんな人も持つ正直な気持ちなんじゃないかなと思います。
もちろん、長いビジネス人生の中で、周囲に助けてもらうことの方が多い時期は必ずありますよね。
でも、そんなときでも助けてもらうばかりの人ではなくて、自分も周りを助ける人でもありたい。
本当に正直な気持ちだと思います。

なんでこれがディスカッションのテーマに出てくるかというと、たぶんみんなの心の中に、「でも、両立中だと、急な呼び出しとか多いじゃん。」とか、「時短勤務中だと、どうしても仕事をする時間そのものが短くなってくる中で、短い時間、そして突発的に起こるいろんなこと、こういった中で、助けてもらう機会の方が圧倒的に多いよね。自分自身が大変な状況だと、周りを助けることって、なかなか難しいよね。」
こう思うからこそ、感じることでもあるのかなと思います。
皆さんも、そんなふうに感じますか?

でも、ここで一回考えてみたいのは、本当にそうだろうか。
子どもが小さくて突発的ないろんなことが起こると。
働く時間が短いと。
もしくは、育休とかを経験しながら、一旦仕事を離れている期間が長い中で戻ってくると。
もっと言うと、転職したばかりだととか。
入社したばかりだと。
新しい仕事に配属されたばかりだと。
助けてもらうことはあっても、周囲を助けることは難しいのだろうか

助け合いの定義をもっと広くとらえたい

私はですね、そんなことないと思っています。
どういうことかというと、誰かを助けるというのは、仕事を代わってあげるだけじゃないと思うんですよね。
仕事を代わってあげるという側面で誰かを助けるというのは、必ずあるのだけれども、実はごく限定的なヘルプシーキングの形なんじゃないかなと私は思います。
仕事を代わってあげることだけが、助ける、助け合うということであれば、時間がある人しか、それをやってあげられないと思うんですよね。
助ける側には回れない。
でも、助け合うって、もっと違う助け合い方があるよね。
一つは、さっき言ったように、仕事を代わることだとする。
他にはどんなことがあるかというと、例えば、強みや得意を活かして相手を助けるということだってできると思います。
例えば、相手が経験してないけれども、自分が経験したことがある。
例えば、「その仕事、私も担当したことがあるんで」とか、「その部署に前にいたので、いろいろ知ってますよ」とか、あと、得意なことって人によって違うじゃないですか。
細かい作業を漏れなくやることが得意な人もいれば、一方で、新しいアイディアだとか着眼点に気付いたり発想することが得意な人もいる。リスクアンテナが高くて、いろんなことに気付ける人もいれば、ポジティブにまずはやってみるということを推進するのが得意な人もいる。
なので、相手とは違う得意なことを活かして役に立つということもできると思うし、あと、相手のつながっている人と自分のつながっている人が違った場合に、人をつなげるという形で役に立つこともできるし、場を盛り上げることもできる。
なので、強みや得意を活かしていく。
これって、時間の切り売りではないと思うんですよね。
そして、皆さんは他にどんな時に「あ、助けられたな」って思いますか?
もしかしたら、大変な時、苦しい時に、「理解してもらえた」これもすごく助かったなって思う時はないでしょうか?
私はめちゃくちゃあります。
問題そのものが解決しなかったとしても、その問題に向き合っている、今ちょっと大変な思いをしている、そんな自分を相手が知らないのではなく、理解している。
そういったところにも、すごく助けられたことがあるんじゃないかと思うと、私はそういう相手との関わりも、立派な助け合いの一つになるなと思います。
何が言いたいかというと、助け合うということの定義を、もっともっと広くとらえていいんじゃないかなと、こういう話になりました。

自分の時間を差し出すだけが、誰かを助けることではない

そこから、仕事を代わるじゃなくて、例えば、強みや得意を活かして相手の役に立とうと思うと、自分が何が得意だったり、これまで経験してきたかということを発信していく必要があると思いますし、相手のことを理解しながら寄り添うことができるなと思えば、相手に関心を向けないと、相手が何に困っていたり、どういった状況にあるかというのが分からない。
でも、それができると、実は助けられることって、まだまだあるんじゃないかなと思います。

そんな中で、メンバーが言ってくれたのですけれども、「誰かを助けるということは、自分の時間を差し出さないと、助けられないと思っていたな。」と言ってくれたのですけれども、ここにすべてがつまってますよね。
ナイス気づきだなと思いました。
自分の時間を差し出すだけが、誰かを助けることではない
そう思いながら、まだまだできる工夫があるという話で、超盛り上がった金曜日の夜でした。

自分がいかに助けられているかを伝えていく

そんなディスカッションから私も思ったのですけど、どんな時でも助けられるばかりではなく、自分も周りを助ける人でもありたい。
これって、誰もが持っている気持ちだなって思います。
例えば、新入社員だって絶対そう思っているはずですよね。
自分は助けられる一方だと思うと、そのうち自分の中で、「自分は弱い存在だ。」、「いつも助けてもらっているばかりだ。」、「自分はまだまだ相手やチームの役に立ててない。」こういう思い込みがどんどん形成されていくんですよね。
そうするとどうなるかというと、当然仕事へのモチベーションも下がってくると思いますし、一方で、逆説的ですけれども、助けを求めるということのハードルを高くしちゃうと思うんですよ。
「すでに助けられているのに、これ以上助けを求めるなんて、私にはできない。」そう思っちゃう人は多いですよね。
でも、よく考えてみると、どんな人にも必ず助けられていると思うんですよ。相手が新入社員であっても。
率直な質問で自分も気付けることが多いとか、いるだけで場が引き締まる、明るくなる。
いろいろ助けられていると思うんですよね。
なので、「この人、もっと助けを求めてくれればいいのに」って思えば思うほど、その人に自分がいかに助けられているかということを伝えていくと、実は相手はもっと助けを求めやすくなるんじゃないかなと思います。

ということで、「自分も助けを求める人でありたい」この心の中にある正直な気持ちに目を向けると、実はいろいろ工夫できることがあるよという放送でした。
そんな気付きに至る、金曜日の夜の場を一緒に作ってくれたメンバーの皆さんもありがとうございます。お疲れ様でした。

お聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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