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#762 自分のキャパを見極め、広げるために欠かせない着眼点

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、家族・仕事・自分、全部を大切にしたい人へ、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

木曜日がやってまいりました。
毎週木曜日恒例、あいちゃんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
今週は、火曜日、水曜日と、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げた放送にいたしましたので、木曜のあいちゃん質問を加えて、質問放送オンパレード、そんな週になりました。
ありがとうございます。

自分自身のキャパシティをどのように見極める?

今週のあいちゃんの質問は、こちらでございます。
今日の質問テーマは、『自分自身のキャパシティをどのように見極める?』です。
【最近、自分のキャパシティについてよく考えるのですが、小田木さんは自分自身のキャパシティをどのように見極めていますか?
私の場合、キャパオーバーして初めて、自分のキャパの狭さを感じることが多く、その場合は大抵体を崩したり、思考が停止したりと、キャパオーバーのサインが表面に出るタイプです。
自分のキャパを知っていれば、もう少し楽に仕事ができたり、余裕が持ってたりすることで、チームのメンバーや相手の時間も大事にできるのでは?と思っています。
小田木さん流のキャパシティの見極め方があれば、ぜひ教えてください。】

ということで、今週のテーマはキャパシティでございます。
「キャパシティ」とは、容量とか、受け入れる能力ですよね。
私も、自分のキャパシティがヒットポイントみたいな感じで、スカウターとかに出ればいいのになって、常日頃に思っています。
「ヒットポイント200に対して80まで今は減っているよ」とか、「200に対して190まで天井にもう近づいてるよ」こんなことが見えたらいいのになと思っている一人です。

仕事の物量よりも重さが影響する

あいちゃんの質問は、自分自身のキャパを見極めたいということですが、私が最近思うのが、ここからは小田木所感ですが、キャパシティって仕事の物量よりも重さが結構大きく影響するなと思うんですよね。
つい、引き受けている仕事の量で想像しちゃうと思うのですが、どちらかというと重さの方が、こと仕事においてはキャパシティに影響するんじゃないかな。
小さくても重い仕事もあるし、さらに、大きくて重い仕事もある。
なので、自分にとって重さを感じる仕事を抱えていると、容量が多く「キャパを占める」状態になるんじゃないかな。

重みが小さい仕事

例えば、重みが小さい仕事はどんな感じかというと、間違いなく言えるのは、経験のある仕事とか、勝手の分かっている仕事ですよね。
この場合は、仮に物量が多かったとしても、ぶっちゃけ時間が確保できるかできないかじゃないですか。やるだけ。割りと片付けていける。
なので、経験のある仕事とか、勝手が分かっている仕事は、量が多くとも、キャパシティとしては小さいと言えるんじゃないかなと思います。
もちろんそんな仕事でも、夜中までやらないと終わらないというと、これは量的なキャパオーバーという状態ですね。

自分にとって重みを感じる仕事

一方で、自分にとって重みを感じる仕事とはどんな仕事かというと、例えば、経験のない仕事、もしくは、どう進めていいか分からない仕事。
これは間違いなく、経験のある仕事より重みがズシッときますよね。
あとは、苦手だと自分が感じている仕事や、それについては自信がないと感じている仕事。
これは一人一人違いますので、あくまで自分がそう感じている仕事というものは、重みを感じやすいかなと思います。
例えば、「人前で話すのが苦手だな、自信がないな」と思っている人にとっては、人前で話さなくてはいけないということがすごく重みを感じる仕事になりますし、一方で、そういうのは好きだなと思っている人には、重みはあまり感じない。
こういう違いですよね。
あくまで自分にとって重いと感じるかどうか。

他に「重み」という観点でいくと、難しいと感じる相手とする仕事も、結構重たいんじゃないかなと思います。
例えば、物理的に炎上している。クレームに対応しなければいけない。もしくは、対立関係にある人といろいろ調整してことを進めなきゃいけない。
重いですよね。
あとは、個人的に心の葛藤を抱える相手。しこりのある相手ですね。
こういった相手と一緒に何かに取り組むということも、結構な重みを感じさせるんじゃないかなと思います。

重たい仕事はエネルギーや思考を奪う

キャパシティって、仕事の量よりも重さじゃないか?というところでいくと、重たい仕事ってたぶん、物量や時間以上にエネルギーとか思考を奪うんですよね。
これがいわゆるキャパオーバーなんだと思います。
例えば、時間的には問題ないけれども、「あれ、重いな」と思っていることにエネルギーや思考が奪われた結果、その仕事がなかなか前に進まないだけではなくて、いつもならできることがそっちに思考やエネルギーを奪われてできなくなる。
これは、いわゆる思考停止状態ですね。
こういった状態に陥る意味で、私はこっちのキャパオーバーが結構効くんじゃないかなと思います。
物量的にあふれているのであれば、時間を確保するとか、物量を調整することで、なんとかなるのですが、重たい仕事、自分にとっての重たさって、人には測れないんですよね。

あいちゃんの質問は、自分のキャパを見極めたいということですが、これは自分自身のキャパを見極めるというよりも、それを引き受けた時に、どれぐらいキャパを食うか見極めるということが、イメージに近いかなと思います。
具体的にはまず、既知か未知か
既に知っていることなのか、自分にとって未知のことなのか。
もう一つは、得意と感じているか、苦手と感じてるか
この二軸が、見極める上で重要な物差しになりそうだな。
そんなふうに思います。

自分のバケツに入れてみないと分からない

あと、キャパシティの難しいところって、一回、自分のバケツに入れてみないと分からないんですよね。
「こんなに容量を食うんだ」とか、「思ったより容量を食ってんな」みたいな、一回、自分のバケツに入れてみないと分からないということでは、これまでの振り返りだとか、入れた時の自分との対話を通じてつかんでいくのが、一つの手段になると思いますし、だんだん経験値がたまっていくと、「これは結構重みを感じそうだな」という予測がきくようになってきますので、予測して手を打っておくというところが、キャパを上手に使うことにつながるかなと思います。

キャパシティについてもう一つ考えておきたいのは、あいちゃんの質問は「見極めたい」ですが、キャパシティは広がっていくじゃないですか。
私たちは仕事を続ける中で、自分のキャパシティを広げたいとすごく考えていると思うんですよね。
想像してください。
自分というバケツがあって、ここにいろんなお水を注ぐ訳じゃないですか。仕事の水を注いで、家族という水を注いで、自分のやりたいことという水を注いで。
バケツが小さいと、水ってすぐにあふれ出ちゃうんですよね。
そうなった時に「しまった、じゃあ、注ぐ水の量を減らさないと」と、「ちょっと家族の水を減らすかな」とか。
そういうことってあんまり考えたくないと思うんですよね。
一番いいのは、注ぎたい水の量を注いで、あふれ出ないバケツのサイズにすることが、多くの人が望んでいることで、そういう意味では、「キャパを見極めたい」とほぼセットになることって、「キャパを広げたい」ということがあるんじゃないかなと思います。

自分で物差しを当てはめながら、自分自身の探求をしていこう

キャパを広げるという考え方において、私はすごくいいなと思った考え方があって、何かというと、Voicyチャンネルのbook cafeの荒木マスターに大学院時代に教えてもらって私は知ったのですが、「コンフォートゾーン・ストレッチゾーン・パニックゾーン」という考え方があるんですね。
よかったら「コンフォートゾーン 荒木」で検索すると、荒木マスターの記事が出てきますので、見ていただけると一番いいかなと思うのですが、皆さん、3つの円の重なりを頭に描いていただいていいでしょうか?
一番真ん中の小さい円が、コンフォートゾーン。
それを取り囲む二つ目の円が、ストレッチゾーン。
最近、ラーニングゾーンとも言われるみたいです。
最後、一番外側に広がる円が、パニックゾーン。
自分自身のキャパシティを広げる、言い換えると、成長していくためには、真ん中のコンフォートゾーンの居心地が良いところにとどまり続けていると、なかなか成長が難しいですよ。
コンフォートゾーンから一歩出て、ストレッチゾーンと呼ばれる、経験のないことに向き合って考えるとか、そこで必要になることを新しく学ぶとか、やり方を変える、工夫する、こういったことが必要になるストレッチゾーンに出て行く。これが大事ですよ。
一方で、さらに外側に広がるパニックゾーンにまで負荷をかけすぎちゃうと、ストレスがかかりすぎて不調をきたすゾーンになるので、コンフォートゾーンとパニックゾーンの間、居心地の良い場所とストレスで疲弊する場所の間、ストレッチしながら成長できる、頭を使って体を動かして筋肉がつくというゾーンに身を置くことが、自分の成長、キャパシティを広げていくことに欠かせない。
そういう考え方を説明してくれて、なるほどなと思った当時の私がいます。
これはくれぐれも、自分にとってのコンフォートな場所、自分にとってのラーニングなチャレンジ、自分にとってのパニックな負荷、 こういった自分で物差しを当てはめながら、自分自身の探求をしていこうという話になるかと思います。

ということで今日は、「自分のキャパを見極めて、広げたい」というテーマで放送させていただきました。
改めて振り返ってみると、キャパシティに関しても、自分の状態とか、得意だと感じること、苦手だと感じること、こういったことを含めて、自分の理解を深めて、「こんなトライをしてみたらどうだろう?」「このくらいだったらいけるかな?」そんな実験を繰り返しながらやっていく探究活動なんだなと思いました。

先週の一番放送

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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