おだぶんの「日々雑感」5 ギーの鳴く夕べ

こんばんは。おだぶんです。

日が滅法長くなった。

夕方19時近くなっても、残照が西の空を照らし続けている。夏が加速し始めたのを感じる。そんな時分に郊外の草むらや雑木林から「ギィ〜〜〜」という虫の音が聞こえて来る。これは「カヤキリ」というキリギリスの仲間で、夏の始まりの5月初旬、そして秋深まる10月下旬に鳴く虫だ。私はこの虫を昔から「ギー」と勝手に呼んでいる。

「ギー」は詳しくはわからないが、湿度が高まると鳴き、低くなるとまた鳴くようだ。

しかし、同じ「ギー」の声も、5月のそれと10月のそれとは全く違って聞こえる。5月の「ギー」はそれこそ一年で一番最初に声を発する虫、快活さと、間もなくやって来る夏への期待を孕んで、明るさに満ちたように聞こえる。しかし10月の「ギー」は、夏という一大イベントを終えて、華やかな季節の幕を閉じる一抹の寂しさ、秋の他の虫たちの声に埋もれて申し訳ないような、地味な枯れ声に聞こえる。いずれにしても、季節の移ろいを感じさせてくれる重要な虫なのだ。

これから梅雨入り(今年は早いらしい)までの間、私の住む千葉県八千代市はとても田舎なので、夕暮れ時には窓を開けて、冷たい缶酎ハイ片手にこの「ギー」の声とカエルの声の合唱を聞きながら、来る夏に思いを馳せるのが密かな楽しみでもある・・・

ありがとうございました😊😊😊

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