千川の住宅　上棟

先週に千川の住宅が上棟し、現在は毎日大工さんが入って工事を進めてくださっています。早々に鉄骨階段のフレームも取付けられ、空間の雰囲気が徐々にわかるようになってきました。

周囲が建て込んだ狭小敷地において、実際の面積より広く豊かな空間に感じられるような住宅を目指して設計・監理を進めているプロジェクトです。
間仕切りのないスキップフロア構成で平面的だけでなく高さ方向にもつながりが感じられるように、また庭を囲みながら対角線上に空間が連続することでより空間の奥行感がでるようになど、狭小敷地ならではの設計の工夫をいくつも盛り込んでいます。
天空率の適用（道路幅員の狭い道路に接道するにあたり、道路からの厳しい斜線制限が緩和されて建物形状や高さ設定の自由度が上がる）により、斜線により形成されがちな建物のファサードを綺麗に整え、内部プランにも余裕を与えることができました。

上棟時の様子

地下の寝室

ロフト

ところで、上棟すると真っ先にまず確認したいことは開口部（窓）の位置です。模型やCGで立体検討は常にしているものの、実際に建物が立ち上がるまでは正直不安な気持ちもあります。光の入り方や周囲の建物との関係などが想定した通りになっているかどうか、設計内容を答え合わせするようなちょっとした緊張感があります。

上棟当日は大勢の大工さん達が頑張って作業してくれている中、邪魔だろうとは思いつつもすぐに上にのぼって各箇所を確認、いくつか再度検討が必要かなという箇所はありましたが、概ね想定通りに進められているなという安堵感を感じつつ帰路につきました。