2/25のゆでたまご日記

ブルックリンに住んでいるときにメンバーだったPark Slope Food Coop。私の今の原点はここに詰まっている。

1973年に設立されたアメリカで1番成功している生協で、出資金100ドルと会費25ドルを納めれば誰でもメンバーになれる。メンバーになることで、PSFCの消費者だけでなく、オーナー、労働者の役割も担う。オーナーとして経営に参加できるが、4週間に1度、2時間45分、無償で働かなければならない。専従スタッフも77名いるが、PSFCの仕事の75%は一般のメンバーの無償労働に支えられている。(朝日新聞Globe+より抜粋)

バズっているのか??今日数人から、ここ知ってる?と連絡が入った朝日新聞のGlobe+の記事に書かれているそのままで、圧倒的に"For all locals, With safe access of food"的フィロソフィーのもと、全ての会員が主体性&オーナーシップをもって、この生協に関わっている。買い物を通じたコミュニティがある。

私は朝6時、開店前の時間にレジ周りの掃除や陳列をする係をしていた。なつかしいな。冬は暗いなか、当時治安があまりよくなかった近所の道をパーカーのフードを深く被りながら足早にCoopに向かう。当時はとにかくお金がなくて(今もそうだけど)、友達とディナーにいくのも苦しかった時期で、ただ、ここにくれば安心できる食材が安く手に入る。週1の心のオアシスだった。

この時は理解できなかった、商品棚に書いてあったCoopから産地までの距離も、お菓子のビニール袋を量り売りのとき再利用している夫婦のことも、今ならすごく理解できる。何気ない買い物の行動が意識変容につながっていたのだ。

朝日新聞の記事を見てたら思い出してぐっとした。

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