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5/10日記 ポッドキャストはfor meに出会いやすい

最近、お気に入りのアーティストのあのアルバムが聞けへんやないかい!という怒りと共に、LINE MUSICからSpotifyに乗り換えた(これぞまさに、音楽の方向性の違いによる解散)。それを契機に、ポッドキャストをたくさん聴き始めた。

もともとラジオが好きだった。特にFM802は、音楽の先輩と思いながら聴いていて、自分の好きなジャンルの音楽の、ディグられたルーツとイケイケの最新を教えてくれる存在だ。パーソナリティーのお喋りも、しーんとした部屋を賑やかして心地よくしてくれるので助かっているけれど、どちらかというと音楽メイン、その局とパーソナリティーの音楽の知識とセンスに感服して、本当に「教えてもらう」スタンスで聴いているような感覚がある。

自分がいまよく聴いているポッドキャストはお喋りメインの番組ばかりだ(音楽は著作権の問題でメインになり得なさそう…?)。だから、音楽第一!の自分がポッドキャストにハマるとは思わなかった。実際、Apple Musicを使っていた大学時代に少し聴いた経験はあったが、良い番組に巡り会えなかったのか、その時はハマれなかった。

ラジオとポッドキャストを両方聴いてみて、違いはたくさんあるけれど、
リスナー目線で差を述べるとしたら、
①短時間で内容が濃い
②好みに則して選べる
というところが大きいと感じた。

①短時間で内容が濃い
自分がよく聴いている番組は1エピソードが30分くらいだ。家事をしながら聴くにはちょうど良い長さだ、ということに加えて、冗長でもなく物足りないこともなく、ほどよい深さの話を聞ける。ラジオでよく聞いていたのは、毎日同じパーソナリティーがやっている番組で、1日は3時間の尺だけど、それに限らず、連続テレビ小説のような「長くてゆるやかだ」という感覚になる(といか、目立った起伏やドラマティックさはない)。聞き流すために作られているのかもしれない。だから、ラジオを聴いたあとも、よほど衝撃的なエピソードでない限り、特になにか爪痕が残ったという感じはなく、その時間に誰かと繋がってたけどもう覚えてない…という姿の見えない陽だまりのような感じ。一方、ポッドキャストの読(!?)後感は、ラジオに比べて、何が語られたかの内容もわりと覚えているし、「あ~!良いもの聴いたな」「今日はしょーもなかったな」ともちろん評価は割れるものの、なにがしかを学んだ!という達成感が残って非常にきもちいい。

②好みに則して選べる
ラジオもポッドキャストも、パーソナリティーの個性が豊かであることに違いはない。でも、ポッドキャストの方が、ターゲットとなる視聴者像がニッチなのか、番組がなにか特定のテーマに特化しており(あるいは、似たようなテイストでいろんな話題がオムニバスされており)、"濃い"話が聴けると感じている。そして、自分の好みに合いそうかどうか、タイトルとキャプションを見ながらエピソード単位で選べるので、for meなものを見つけやすい。

このような理由で、家事をしながらや、朝の準備をしながら、半身浴をしながら、ポッドキャストを聴いている。人の話って、というか他人って、本当に自分と全然違うし、話を聞くって面白いな~!と前向きな気持ちにすらなる。

最後におすすめの番組を2つ紹介する。

①墓場のラジオ -Forest Stories-

徳島発のポッドキャスティングクルー(←かっこいい)TOCINMASH(トッキンマッシュ)のしぶちゃん・のぶちゃんが、さまざまなこと、本当にさまざまなことを話す番組。例えば、デザインや美術の話や、庵野監督の話、都市伝説的な話、検索エンジンと創造性の話、二人の昔話(すごく面白い)……。落語みたいなテンポの良い掛け合いでエンタメとしても最高だし、ちょっとニッチだけど納得させられるユニークな話題で知的好奇心も満たされる。墓場、逝き場のない、108回、仏滅配信……など練られに練られた世界観にも感嘆する。

②グローバル視点で考えよう

留学生と帰国子女の二人の女性がパーソナリティ。タイトルの通り、海外経験からいろんなテーマについて議論し、ちょっとした異文化体験ができる。豊富な知識や強い自分軸に感銘を受ける。いつの間にか、この2人にうっすら尊敬の年すら抱いていて(少し年上の人生の先輩、姉御という感じ笑)、メンタルがしょげているときに聴くと元気がでる栄養ドリンク的な番組になっている。

ぜひ、for me なポッドキャストを聴いて、耳からワクワクする毎日を過ごしてほしい。


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