見出し画像

香水沼でダイビング (自問自答ファッション講座 番外編)

あきやあさみさんの自問自答ファッション講座を受講したお話は、先の記事に書きました


こちらはその番外編「香水沼」のお話。

ちなみに、あきやさんご自身が、香水について書いていらっしゃる記事はこちらです。

あきやさんにお会いする!となれば、もちろん香水のお話もしたい。で、やっぱりあきやさんに似合いそうな香水をお薦めしたいよね♪(自分のファッションはどうした)

では早速、沼に潜り、お宝香水を選んできますよザブン、ぶくぶくぶく(素潜り)。

おしゃれで可愛らしく、話し方や声もふんわりしたあきやさん。内面は、自問自答ガールズの心をあたたかく照らす太陽☀️そして女神。

そんなあきやさんに似合いそうな香水、ありました!

ルネ・ラリックのソレイユ

ソレイユは太陽の意味。アーモンドからジャスミンに変化し、ラストはホワイトムスク。香りの印象ですが、甘く華やかで、キラキラした日差しや夏のバケーションが脳裏に浮かぶような、ハッピーな香りです。ガラスの魔術師ことルネ・ラリックの香水なので、瓶も美しく、楕円形に放射線状に煌めく光が刻まれたデザイン!

間違いない、これです!と思った私。

しかし、迎えた講座当日、実際にお会いしたあきやさんには、もっと別の要素がありました。

「成熟した大人の女性としてのセクシーさ(フレッシュでフルーティな)」

甘く熟した果物みたいな香りの要素が、香水にもあった方がいいな、と思いました、フルーティな甘い香り…カシスとか桃とか、いちじくもいいかも。

再び、リアルあきやさんのイメージを胸に、香水沼へ潜りにゆく私。(講座はどうした)

モード系属性のフルーツ、桃といったら、トムフォードのむせ返るような苦味と甘さ(ブラッドオレンジの)、ビターピーチをおすすめしたくなります。

でもちょっと何かが過剰な気もする。


そして、自問自答ファッションに加えようと、持参していた、デプティックの34

今一番自分の気持ちにフィットする香水です。(公共の場であることを配慮し、練り香水をセレクト。一番控えめに香りを試せる方法をとりました。)

デプティック本店があった、サンジェルマン通り34番の名を持つ名香で、カシスやローズの甘さに、シナモンのスパイシーさ、スイートなのに一筋縄じゃいかない…何とも言えないいい香り。

最推しの香水として、さっそく、あきやさんにお試しいただきます。

「いい香り〜!」

ローズがお好きという、あきやさんもお気に召したようです。お宝発掘、成功!

続いて、あきやさんが「そういえば、すごく好きなキャンドルがあったんですが、もう手に入らなくなってしまって…」と、話が広がります。調べると、「野生の黒いちご」がベースの香りでした。(フルーティ路線!ぴったり。

たくさんの複雑な要素が絡み合って、絶妙なバランスで成立しているんですよね、人も香水も。(時には、バランス崩して大失敗って香水もあるみたいですけど。ルカトゥリンの言葉を借りれば「大惨事」)

(ルカとタニアの香水ガイド、情け容赦のないコメントと溢れ出る香水愛が魅力の名著です)

そのまま香りについて話しながら、改めての学びもありました。

「香りは一番、ごまかせない」

目に見えないから、取り繕うのが難しいんじゃないかなと。目に見えないものは、見落としやすいですよね。髪型やメイクは変えられるし、服は着替えられます。が、その人自身の体臭自体を変えるのは、難しい…。生活様式や食べたもの、環境など、長いスパンで形成されたものですし、いくら香水をふりかけてごまかしても、限度があります。

そして香りは、無意識下の記憶にアプローチしてきます。香りを嗅ぐことによって、ダイレクトに引き出される記憶や、それに伴う感情がある気がします。誰しも、好みの香りには、無意識のうちに引き寄せられてしまっているのでは。

この捉えどころの無さが、香りの魅力と言えるのかも。

あきやさんも34を試して、「この香りは〜!」と、記憶からあるイメージを呼び起こされたようでした。

「あきやさん、もう一歩、香水の世界へと踏み出してしまってます♪」とほくそ笑む私(香水美術館長(仮))なのでした。

画像1

香水沼は楽しいぞ!

ご用命があれば、また潜ります。


そんな素敵なスタイリストあきやあさみさんの著作が発売予定ですよ、楽しみ!



次の旅に行ってきます✨またいい記事書きます。おもしろきこともなき世をおもしろく、が合言葉!