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ペンハリガン ポートレートコレクションで『ダウントン・アビー』ごっこ! (自問自答ファッション 香水沼)

みなさん、こんばんは。
私は今、香水沼から帰ってきた所です、あ、足に水草が。
さて久しぶりの香水沼、今回は、ペンハリガンのポートレートという名香コレクションから、海外ドラマ『ダウントン・アビー』のキャラクターに似合う香りを選んで遊ぼう!という、香水もダウントン・アビーも興味ない方は、全然面白くない遊びをご紹介します。(香水オタクこと私だけが楽しい企画)。

(以下、ドラマのネタバレもあるので、OKの方のみ、お読み下さい)

香水沼の中で特にお気に入りの香水、ご紹介します、イギリスの名門、ペンハリガンの香水、ポートレートコレクションです!
それぞれの香りに貴族のキャラクター設定があるという、豪奢で魅力的な香水、最高にツボです!瓶のデザインも美しく、エッジが効いていてかっこいい。おしゃれに敏感な自問自答ガールズに、ぜひおすすめしたい香水です(難点はお高いってこと)


カタログからして、まず大好きなんですよね
カタログにはファミリーツリーが載ってます。

あきやさんにお会いした時、ローズの香りがお好き、とお聞きしたので、おすすめしたのはローズ公爵夫人こと、ザ コヴェテッド デュシェス ローズ。

(公式HPより)

香りはトップからムスキーウッドと爽やかなローズが強めに主張してきます。相反する要素かと思いましたが、お互いを引き立てあっており、とてもエレガント。
コレクションの中で一番印象に残り、お気に入りです。ウッドとローズが同時に来る⁈という意外性が面白いのと、洗練されたフローラルで、華があるけれど、落ち着きもあって好みでした。

ローズ公爵夫人は、物語の中心人物の一人であり、ネルソン公爵の妻です。
薔薇のように愛らしく、控えめな貴婦人ですが、あまり幸せでない窮屈な結婚の中、取り戻したいと夢みるのは「楽園」。
(退屈な日々から連れ出してくれる、刺激的なロマンス?!)
ちなみに夫のネルソンは退屈な男どころか、謎の愛人がいる設定で、ミステリアスな魅力を振りまく、お騒がせキャラクター。(ネルソンの香水も蠱惑的で非常にいい香りです)
これは先の展開が気になりますね。
瓶の蓋が動物や鳥になってまして、ローズのキャラクターイメージは、キツネ「若い美しさ、ずる賢さ」。

この香り、ダウントン・アビーのキャラクターで選ぶなら、クローリー家の三女のシビルに似合いそうです。ローズ公爵夫人とは違い、愛らしいけれど、きちんと自己主張できる革新的な女性です。
初々しさのあるバラの香りとウッディの組み合わせは意外性があり、伯爵令嬢に生まれながら、看護婦として活躍したり、身分差を超えて人を好きになるシビーに、ぴったりだと思いました。

ということで、『ダウントン・アビー』のご紹介。こちらBBCの海外ドラマです。

http://www.downtonabbey-tv.jp/sp/

あらすじは以下、公式からです。

イングランド郊外にたたずむ大邸宅“ダウントン・アビー”で暮らす貴族グランサム伯爵一家の内情を、センセーショナルかつ当時の社会背景を盛り込みながら描いた「ダウントン・アビー」。(中略)

相続問題をめぐる上流社会の愛憎渦巻く人間関係や、階級制が存在するいわば格差社会の縮図とも言うべき邸宅の内情は、娯楽性に富みつつ社会派の要素も色濃く見応えがある。

公式サイトより

『ダウントン・アビー』の素晴らしい所はたくさんありますが、特にキャラクターが魅力的ですね。こちらは人物紹介です。

http://www.downtonabbey-tv.jp/sp/cast/

私が一番好きなキャラクターは、クローリー家の長女メアリー。
美しく華があり、知性と気品を兼ね備えた伯爵令嬢です。
おしゃれで大胆、ドライに見えてロマンチストな一面もあり、とても魅力的。
そんなメアリーの前には、イケメンたちが入れ替わり立ち替わりの大渋滞!(ダン・スティーブンス演じるマシューもいいが、マシュー・グード演じるヘンリーも捨てがたい、ややこしいな)

そんなメアリーにぴったりだと思ったのはこちら、ブランシュ夫人こと、ザ リベンジ オブ レディ ブランシュ。


(公式HPより)



ブランシュ夫人はメインキャラクター、ジョージ卿の妻です。
復讐を胸に秘めている彼女。誰にどんな復讐を企てているのでしょう?(夫であるジョージ卿には、どうやら愛人と隠し子までいる様子ですが、そこですかね?貴族、暇なのか)
キャラクターイメージはヒョウ 「美しさと力・鋭さ」です。

香りはグリーンフローラル。
控えめで少しパウダリーな、複合フローラルです。
花はヒヤシンスやスイセン。パウダリーに感じるのは、オリスというアヤメの根から取った成分が入っているためだそう。控えめで複雑な香り。高級な石鹸の香りのようでもあり、鎮静効果もあるように感じました。

この香水、メアリーのちょっと意地悪で、複雑で、策略家なところにも、ぴったりなんですよね!(次女イーディスに対しては、少々意地悪過ぎ)
また、計算高いようでいて、本気で恋するとピュアな一面があるメアリー、ヒヤシンスやスイセンの香りがよく似合いそうです。
(負傷したマシューを看病し、献身的に尽くす姿、マシューのプロポーズを回想するシーン、どちらも泣ける)

この香水を付けたら、メアリーのように、気品に満ちた姿勢で、男性に対し、強気に振る舞えそうですよ。

サロンドパルファン2022で、セントライブラリーというセットを購入しました。あんな高いの、瓶で何本も買えないよ。

他にも色々、考え出すとワクワクしてしまいます。(執事のカーソンには「ウィリアムペンハリガン」ヴァイオレットおばあさまには「ドロシア」がぴったり!)

私は群像劇が好きで、多角的な見方から描かれた作品が好みです。誰もが常に勝つわけじゃないし、「この世はいい奴ばかりじゃないが、悪い奴ばかりでもない」という世界観に、強く惹かれます。それから、「完璧な人なんていない」んですよね、誰だってやらかすことはある。完璧だから愛されるわけでもない。だからいいんだと思います。(語彙力よ)

長女メアリーは次女イーディスと犬猿の仲で、呆れるほどの底意地の悪さを見せますが、執事カーソンの前では、可愛げがある小さなお嬢様のままだったりします。
執事カーソンはメアリーのことを常に暖かく見守りますが、下僕トーマスには厳しく容赦ない。
下僕トーマスはいつも計算高い曲者ですが、ある人の死を前に、涙を見せます。
完璧な紳士であるクローリー伯爵が道を踏み外しそうになる話もあれば、しっかり者の家政婦長ヒューズが少女のように頬を赤らめる恋もある。
最終的には、「人間っていいよね」という人間讃歌に心惹かれます。

今回、ストーリーの魅力には触れませんでしたが、物語では、貴族社会を巡る時代の変化が描かれており、私は「女性の自立」という観点でもすごく面白い!と感じています。(メアリーを始め、退屈と諦めを持て余した令嬢たちが、自分の置かれた立場に疑問を持ち始め、少しずつ、結婚や夫に依存するのではなく、自分らしく生きる道を模索し始める

(10分間で、『ダウントン・アビー』をおさらいできる動画はこちらです。ネタバレ満載ですので、ご注意を!)↓


ペンハリガンのポートレートコレクションもまだまだ続きそうですし、楽しみにしていきたいとと思います。

今回はすでにキャラ設定のあるポートレートコレクションをさらに別コンテンツのキャラで例える、というややこしい遊びでしたが、『ハリーポッター』や『ゲームオブスローンズ 』のキャラに似合う香水も選んでいるので(頼まれてないけど)、機会があったら、載せたいと思います。

一見、この遊び、自問自答ファッション、関係あるの⁈という感じですが、その人の気持ちにピッタリと寄り添ってくれるような、毎日付けたくなる一本の香水を選ぶというのは、ちょっと似ている気がしています。

ちまたにある香水診断よりもっと個人的で、オーダー香水よりは幅のあるもの。あれこれ考える作業、やってみるとなかなか楽しいです。
香水の擬人化、なんていうのも面白そう。

さ、次は何を探しに潜ろうかな?
ではまた、お会いしましょう。



別ブログでのペンハリガン ポートレートコレクション、他のキャラクターについても書いた記事はこちらです↓

全部好き過ぎて、セントライブラリーというセットを買った話はこちらです。
ついでに伊勢丹のサロンドパルファンという、香水祭りに参加してきましたよ。


次の旅に行ってきます✨またいい記事書きます。おもしろきこともなき世をおもしろく、が合言葉!