推しを布教したい
0.前書き
うーん、と私は7/6(土)の深夜に唸ってしまった。
私は手帳にフリペの原稿の予定を4月に入れておいた。しかしこれを執筆しているのは7月6日である。ギリギリまで放置したわけではなく、アイデアが思いつきすぎて逆に困ってしまったのだ。短歌や俳句を詠むのは勿論、小説の番外編を書いたり、ファミレスの記事を書いたりすることも考えた。
しかし、どれもなんとなくしっくりこない。うーんと考えていたところにふと思いついたことがあった。
………そういえば、私まるいひとさん(羊かまぼこマン)の布教をよくしてるけど、追いかけ始めたきっかけとかを話してなかった気がする。12年も追いかけているのに。
じゃぱねっとフリーペーパーという身内企画。そんな素敵な企画に得意な短歌や俳句ではなく、推しを語るという路線で行こうと思う。
1.出会ったきっかけ
私が彼の動画に出会ったのは大学一年生の時だ。当時ペパマリRPGにハマっていたけど実機が実家にあった私は実況プレイ動画で気を紛らわせていた。(一人暮らしをしていたので)
しかし、RPGなので移動が大変なのだ。その移動とかもおくたは好きなタイプなのだが、行き来するのにブツブツ文句を言いながらやる人が殆どだった。おくたは文句や愚痴に人一倍弱い。
ーどこかにゲームを楽しんでやっている人はいないのだろうか。
そう思い、ニコニコ動画でペパマリRPGの実況をしている人を探し始めた。当時ゲーム実況はすごくグレーゾーンな趣味で、アングラ気質なニコ動との相性が良かったのだ。
最初は「再生数の高い順」に探していた。しかし、いずれもあまりピンとくる人が全然いなかった。そこで、「コメントが新しい順」に直して探すことに。そして、ついに出会った。
そう、ご存知まるいひとさん(羊かまぼこマン)だ。今後はまるさん(実況者としての名前)で呼ぶことにする。
初めて見た彼の動画は、「やむを得ず仲間が全員敵側に行ってしまい、孤立無縁の時、とある敵キャラクターと仲間になる」シーンだ。(マリオにそんなシーンがあるのか!?って言われそうだがあったのだから仕方ない………)
そのキャラに大切にされて、葛藤しつつも「仲間になったの!?やったー!」と大喜びする様子。その真っ直ぐなリアクションに心を打たれ、他の動画も見て行き、いつの間にかハマってしまった。
新作動画がアップされる度に確認しに行き、ブログも全て読み込み、配信があれば仕事ではない限り応援に行っている。気づいたら私は大学生から社会人になっていた。それでも通勤時間に動画をチェックしている。
あと、Xでマストドンを始めると聞いて追いかけてじゃぱねっとサーバーまでたどり着いた。おかげで今楽しい日々を過ごせているので、良かったと思う。
2.まるいひとさんの魅力
ここからは彼の動画の良さについて語って行きたいと思う。
①シンプルに声が聞きやすい
とりあえずこれは百聞は一見にしかずなので、この動画を見てほしい。(01:00〜01:59)
https://youtu.be/SH5pI0sMLB8?si=PM4zJCbH9JKJOsKi
この手紙の朗読がめちゃくちゃ上手なのだ。正直、画面を見なくても何を言ってるかわかるレベル。何故かというと、朗読の巧さにつながる「ハキハキ話す」「間をとる」「スピードがちょうど良い」「抑揚がついている」等を実践しているからである。
②初見を楽しみ、愛しているところ
まるさんは新しい実況を始めるときに絶対こういうことを視聴者に伝えている。
「方針:初見でのんびり」
これはどういうことかというと、まとめると以下の通りである。
①ゲームの中でしか得られない情報のみで実況をする
②知らなかったことで生まれた失敗や二度手間も楽しむ
③やりたいことをやりたいだけやる。やりたくないことはやらない。
④まるさんはゲームのキャラの話を聞いたり街をうろうろしたり寄り道するのが好きなので「のんびり」するということ
おくたは特に尊敬しているところは②だ。普通人間は失敗したり手間がかかることを嫌がる。傷つくし面倒だからだ。それはやり直しがきくゲームですら。私もそうだ。
しかし、まるさんはそれを恐れない。むしろそれを「楽しい」「面白い」と言って乗り越えていく。そしてゲームを自分のできる範囲で楽しんで、愛していく。その姿勢が好きでずっと追いかけている。
あと、観察力が高いため、詰まったり迷うことがあまりないので、初見のデメリットをあまり感じない。
③感受性が豊か
まるさんは主人公≒自分として認識していることがほとんどだ(たまに主人公の守護霊的な発言をすることもある)。
だからこそ、登場人物の一人一人を「ゲームのキャラ」ではなく「1人の人間」として扱う。尊重するのだ。
例えば村人が通せんぼをして通れないところがある。しかし、村人が呪いをかけられ、通れない場所が通行できるようになった。そして、仲間の1人が「通れるようになってラッキーだね」と言ったとする。
多分、大半の人はそう思うだろう。おくたもそうだね、って思ったし、もしかしたら何も思わない人もいるだろう。しかし、まるさんはこう言った。
「なんてひどいことを言うんだ!!」
初めて聞いた時は驚き、自分のことしか考えていないことを恥じた。
また、まるさんはゲームの風景に感動して足を止めることもよくある。「綺麗だね〜」って喜んでる姿がよく見られる。
あとは大好きな虫ポケモンに出会った時。リアクションがとても良い。ぜひ見てほしい。(01:21〜09:45)
https://youtu.be/6hZWoz6-hAc?si=SfWx44txQfsQIqLE
そして何より、登場人物の境遇を想って涙することが多い。
例えば、とあるキャラが1000年も探していた相棒と再会したとき。
例えば、失格になってしまった選手が立ち直り、再起をかけて主人公にバトルを仕掛けてきたとき。
例えば、理想の世界を作ろうと足掻いて、その果てに死んでしまったボスキャラの最期を見たとき。
例えば、とあるキャラを一人ぼっちで置いていかなくてはいかなかったとき。
そして、ゲームが終わり、その世界に別れを告げるとき。
それらに全て彼は涙し、感情と向き合っている。ゲームの中の登場人物と、自分の感情と。
3.後書き
じゃぱねっとの人に「布教が上手」「熱量がすごい」と言われたことがある。それは多分私が「動画に救われた」経験があるからだろう。
改めてじゃぱフリーペーパー企画に参加して良かったと思う。動画を見た人が1人でも興味を持ってくれれば幸いである。
最後に、まるさんのことを考えて一年前以上前に詠んだ短歌を載せて終わりにする。
のんびりと10年前に暗闇を照らしてくれた 楽しむ心
解説:かつて大学生だった時に色々嫌になって部屋に引きこもりになってしまいました。でも、そんな時、とある方の実況を見て元気を毎日もらってました。
おすすめ再生リスト
https://youtube.com/playlist?list=PLbeiBpP0JSE3pknw0cDvLbVE33NyEJRvP&si=-LQ2zZDBL_C95eXy
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