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【フジロック】FUJI ROCK FESTIVAL’21 振り返り

ごきげんよう、お米粒です。
賛否ご意見ある中で開催されたフジロック2021、配信も大いに盛り上がったみたいですね。
現地に行ったひとが感想を言いづらい雰囲気なので、行って感じたことなどを振り返ろうと思います。
少し長くなりますがどうぞお付き合いください。

参加日:金曜夜着〜日曜深夜発
宿泊:ピラミッドガーデンでキャンプ泊

昨年の3日通し券を持ち越して参加しました。

越後湯沢駅

8/20(金)21時頃 越後湯沢駅到着
普段なら仕事終わりのフジロッカーで賑わう新幹線の車内ですが、ほぼ貸し切り状態でした。
久しぶりに降り立った越後湯沢駅、懐かしい〜!と感動するはずでしたが、思えば毎年ツアーバスで参加していたので「越後湯沢ってこんな駅だっけ?」という感想しか出てこなかった…

改札前にこんな思いやりがありました。

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駅構内は行列対策がされていましたが、人の気配はほぼありません。

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シャトルバス乗り場へ続く階段には換気のための大型扇風機と手洗いのポスターがありました。
(現地入りして知りましたが、花王さんが協賛していて、手洗いブースを出店していました)

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ポスター、全種類撮ってみました。

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シャトルバスに乗って会場へ
全国から続々と集まるフジロッカーを途切れることなくピストン輸送してくれるシャトルバス、わたしが乗車したバスは4人だけ乗せての出発でした。
本来なら満員なんだろうな、もう少し乗客が増えるまで待つのかなと思っていたらまさかの4人。
越後湯沢から会場まで、山道を約40分ほどバスに揺られるのですが、運行側としてはもう少し人を乗せた方が無駄がないだろうに、すぐに出発してくれて嬉しかったです。
バスの乗車前にも検温と消毒を行います。(アプリの提示もしたような気がします)

ピラミッドガーデンとキャンプサイト

500張完売と聞いていたので、ピラミッドガーデンは例年並みと思っていましたが、通常の半分以下のテント数のように感じました。
数えてはいませんが、普段では想像できないほどの余裕です。
テントとテントの間は一般的なキャンプ場で感じる距離感と同じくらいで、隣のテントの気配を感じてモヤモヤすることもありませんでした。

一般のキャンプサイトはレディース専用エリアもまばらで、誰もが平らなところに建てられるくらいの空きでした。ゲレンデなので斜面の方が多いからテントより緑の部分が目立っていました。少しさみしい雰囲気でした。

入場ゲート

・入場前の抗原検査(行っていない人は現地で検査)
・予め顔写真の登録と問診を済ませたアプリの提示
・その場で検温&消毒
・荷物チェック
・リストバンドのICチェック
これらを終えてようやく入場できます。
今年はキャンプサイトも酒類持ち込みが禁止されていたので、キャンプサイトの入場も同様のチェックが行われていました。
入場に時間がかかり並ぶのでは?と思いましたが、例年の入場待機列に比べると待ち時間はないに等しい感じでした。(入場時間によるかもしれません)
一部メディアで入場時の列が密になっていて注意喚起されていない!とありましたが、実際は係のひとが、距離を保つこと、マスクを鼻まですること、スムーズに入場できるようアプリを立ち上げておくこと、バッグを開けておくことを繰り返し注意喚起しています。(列に対し係のひとは複数人います)
検温をすると「検温済 日付」と書かれた紙のリストバンドを装着します。
今年は腕に巻くものが多くリストバンドが密でした。

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左から、’20の通し券持越し特典のラバーバンド、検温済リストバンド、3日通し券、ピラミッドガーデンリストバンド。

会場内

「閑散としている」というのが最初に感じた印象です。
大勢で騒いでいるひともいません。
こころなしか会場内の装飾も控えめだったような気がします。

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二日目、土曜日の22時頃のオアシスの様子。
本来ならこの時間は多くのひとで賑わっていて、椅子を出して座れる場所を探すのが大変ですが、まるで最終日の朝のような人気のなさでした。(みんなKing Gnu見てたのかな)

レッドマーキー

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人が多そうに見えますがどこも身を捩ることなく通れる間隔があります。椅子を広げて寝ているひとも、割り込んで来るひともおらず、PA後方でも快適にステージを楽しめました。
歓声をあげないで拍手というのも徹底されています。

グリーンステージ

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三日目、日曜の一発目、Awesome City Clubの様子。
まるで人がいない…
朝イチは人が少ないけれどここまで人がいないのは初めてでした。
中央のモッシュピットも多そうに見えますがまばらです。通勤電車や朝の新宿駅より少ない。
ステージ後方はこんな感じです。

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Awesome City Clubの”エモいハモリ”を乾いた芝の上に寝転んで聞いているひとたち。
(ここにハイネケンがあれば完璧だった)

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夕立ちが降り注ぐ秦基博のステージ。

ボードウォーク/木道亭

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本来ならここにステージがありますが、今年はキラキラしたオブジェになっていました。
自然の中にこういうオブジェや装飾がされているのがきれいで、毎年少しずつ違うのもいいなぁと思う。

ホワイトステージ
どのステージも足元にディスタンスを保つための目印がありますが、ホワイトステージは地面に手打ちで目印が打ち込まれていていました。

フィールド・オブ・ヘブン
木でできたバリケードのようなものでスタンディング、椅子・シート、通路エリアがはっきり分かれていました。
今回は出店がなくステージだけで、お店の一部はオレンジカフェで営業していました。

オレンジカフェ
屋根付きの椅子とテーブルがある唯一の場所。
テーブルは3人がけで真ん中は座れないようになっていて、対面にならない工夫がされていました。
また、各テーブルにはアルコールスプレーと台拭きがセットされていて、台拭きは交換できるようになっています。

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個包装の消毒タオルがたくさん置いてありました。
(花王さん!ありがとうございます!毎年ほしいです!)

ジプシー・アヴァロン
前方はフラフープでディスタンスを保てるように工夫されていたみたいです。(Twitterで見かけました)

※デイドリーミング/サイレントブリーズは今回行きませんでした。

ライブ中は割り込んでくるひとも大声を上げるひとも、サークルを作って当たり散らすひともいないので、純粋にステージを楽しみたいわたしとしてはとても快適でした。
(できればこのルールがこれからもあればいいなと思うけれど、それは少数の意見かもしれません)

現地で感じたこと3つ

1:音圧とライブの雰囲気、懐かしい…ライブってこれです!
2:フジロックは無観客配信は多分成立しない。
3:苗場に暮らすひとの生活がある

1はその通りで、これ以上の説明はありません。

2つめの無観客配信は成立しないというのは、無観客で配信をするなら、わざわざ現地のスケジュールを調整し、何日も前からステージを設営する必要がなく、都内のスタジオで各アーティスト別々に収録をすれば済むことで、それはフェスでもなんでもなく、ただの音楽番組でいいわけで。
ステージや会場の設営に携わる職人さん、出店する飲食店やケータリングのひと、宿泊施設や苗プリで働くひとたちに何も還元されないから、開催するなら観客を入れる、それが無理なら中止という二択しかなかったのではと思いました。
今回の配信は従来の配信と同じく無料で3chを楽しめたようですが、仮にスパチャを導入していたとしても、関係者全員に行き渡る収益は見込めないのでは?と思います。

3つ目の苗場に暮らすひとの生活とは、たまたま苗プリの化粧室でお掃除のひととお話して感じたことです。
「今年はたくさん来てる?」と尋ねられ、想像以上に少ないことを伝えると、「来てくれてありがとうね、また来年も来てね」と言ってくれました。
他県から遊びに来ている身なので、こんな時期に遊びに来てすみません、それでも受け入れてくれたことが嬉しくて、ありがとうございますと伝えることしかできませんでした。
今年の冬は観光客が少し戻ってきたけど、ホテルで感染者が出てしまい、かきいれ時に休館せざるを得なかったこと、ユーミンのコンサートも延期になってしまったこと(4月に開催できたそうです)もあって、厳しい状況だとお話してくれました。
国からの補助で生活はできるかもしれませんが、一年以上仕事ができないとなると、それは人間的な生活ではないと思います。
SNSで中止を訴えることは簡単ですが、現地で生活している人を目の前に同じことが言えるのでしょうか。実際に関わっているひとの声に耳を傾けたり、想像することが欠けているのではないかと感じます。

お風呂も例年以上に掃除が行き届いていました。18時から翌朝7時までの間、必ず3人以上のスタッフがいて、こまめに脱衣室のロッカーや洗面台を掃除していました。
感染者を出さない努力は小さなところまで行き届いていると感じました。

賛否ありますよね。
わたしも興味のない大規模なイベントが近所で開催されるとしたら不安を感じると思います。
コロナ禍となって一年半、ただ中止を訴えるのではなく、どうしたら開催できるかという方向で意見が出せるようになればいいなぁと思いました。
そして、SNSは自分に都合のいい意見ばかりに目が行きがちです。
興味がないのに熱心に配信を見てマスク警察になっていたり、否定的な意見をわざわざ検索していいね・拡散したりしているひとを見て、他にやることないのかな…とも思いました。(気持ちはわからなくも無いけれど、攻撃的で人を傷つける言葉を多く見かけました)

来年のフジロックは心置きなく楽しめるといいですね。
参加したひとは、引き続き感染対策を徹底してください。
今回初めて参加したというひとが7割だったそうです。
現地では雨具なしで全身ずぶ濡れのひとを例年より多く見かけました。
感染対策とともに風邪を引いたりしないように体調管理に気をつけてください。
みなさまどうぞご自愛ください。
また来年、苗場で会えることを楽しみにしています。

余談ですが、お土産にサラダホープをたくさん買いました。

2021/08/26 20:04 追記

念のため帰宅してからPCR検査を受けてきました。
結果は陰性でした。
現地で感染対策に気をつけていましたが、結果が出るまで不安がなかったといえば嘘になります。
わたしが受けたPCR検査はこちら。

自己負担は2,300円で、検査センターに行かなくても検査できるみたいです。
(わたしは検査センターの予約を取って検査をしました)

家と職場、日用品の買い物だけでも感染の可能性がある今、引き続き感染対策を心がけて生活していきたいと思います。

アラサーの独身女です。 身も蓋もない人生をそれなりに楽しんでいます。 旅と写真と音楽に関することに興味があります。