雑談 10

書く。書かないと狂うから書く。これは嘘で書かなくても狂わない。

さてさて……、書くことがないですね。

だが、終わらない。なぜなら本当は書くことなんて無限にあって、自分が認識しているあらゆる事象が書くことであるがゆえにそのうちの一部を「書くこと」として認識できないだけだから。

人生を進めたくないね。しかし人生を進めないのは難しい。

例えば私は大学生だが、人生を進めないための一番分かりやすい択として思いつきやすいのは留年だろう。しかしそれが本当に人生を進めないことに繋がるだろうか?「留年した人生」が進んでいくだけである。

じゃあどうすれば良いんだろうか。人生を進めたくないと感じる理由は人生が進んでしまうことで勝手にイベントが発生してしまうという点が大きいが、これは主観的なものなので主観的な方法でマシにすることができる。

主観的な時間の進み方を遅くすれば良い。

主観的な時間の進み方を遅くするためにはどうすれば良いのだろうか。うーん……。

ここで「相対性理論」という言葉を出してそれっぽいことを言うというユーモアが考えられるが、そのような手段は筆者である私にやりつくされたパターンであると認識されてしまっているため、表現からの逃げと言えるだろう。

それを言うと「主観的な時間の進み方を遅くすれば良い。」の一文が既に私にとって既存のユーモアからなる類型に分類可能なのでもう遅いのだが……。

しかしゼロイチなんて本質的には不可能なんだよな。どこかで折り合いをつけなければならない。

昔は私はゼロイチというものが存在すると思っていたが、やがてゼロイチとして人々に認識されているものは既存の「新しく見えるものを作るテクニック」の組み合わせであることに気付き、ゼロイチに抱いていた巨大な幻想が打ち砕かれて受け入れることを拒否してしまった。なんなら今も受け入れらていない。世界のどこかにはゼロイチがあると信じたがっている。

私は中途半端に頭が良く、思考に落ち着きがなく、独自の構造化が好きなので、周りから新しいと思われているものを既存の枠組みの組み合わせとして捉えることに非常に向いてしまっているのだが、私は世界を美しいものだと思いたいため、嚙み合わせが悪いんだよな。

そういえばここ数日 Twitter で「一部の人は思考の流れが止まらないものでそういう人はそれを当たり前だと思ってるけど大半の人はそうではない」みたいな言説をよく目にする。それを ADHD と結び付けたり結び付けなかったりしている。

「俺は4年前からそんなこと気付いている」と思って過去のツイート探したけど見つからなかった……。昔そんなツイートをしたことがあります。

っていうかあの話題してる人全員ブロックしたいな。いいよね?なぜなら俺は自由なので。

ツイートを探してた時間のせいで直前までの思考の流れがぶった切られて今までの続きで思考が続けられないな……。

せっかくだし別の話そうと思ってた話をするか。実は「雑談 10」はちょっと前にある程度書いてて、今から話すトピックについて触れてたんだけど、自分にとってしっくり来る表現ができなくて結局全部消してしまった。

別に大した話じゃなくて、ちんことまんこの文化的な違いを話していて、なぜ「まんこ」と声に出して言うのは「ちんこ」と声に出して言うことより憚られる(ようなムードがある)のかという話だ。

これに対して「別に大した話じゃなくて」というのも変だな。別にそんな難しい話じゃないよみたいな印象を持たせたかったけど、私はこれを大した話だと認識している。

「まんこ」と言いづらいムードがある理由は二つあると思ってて、一つは呼び方の種類の少なさだ。

「ちんこ」と言いやすい理由の一つとして「おちんちん」の存在がでかいと思うんですよね。「ちんこ」「まんこ」って対になるけど「ちんこ」はバリエーションが広い。「ちんこ」「ちんちん」「おちんちん」「おちんこ」とあるのに対し、「まんこ」「おまんこ」しかない。「ちんこ」「まんこ」はこれらの中でも下品な印象を持たせやすい方であるが、「ちんこ」は間に「おちんちん」のクッションがあるから言いやすい。結果的に男性器への俗称での言及に慣れやすい環境にあるから、「まんこ」より「ちんこ」の方が言いやすいんじゃないかと思っている。

もう一つの「まんこ」が言いづらいとされている理由は下ネタという文化の男性性だ。

(最近でこそ少しずつそういう風潮が減っているとはいえ)公な場について下ネタは男性的であるとみなされやすい。幼稚園児や小学校低学年くらいの子が下品なことを言ったとして男子の方が女子より注意されにくい傾向にあるように感じる。あるいは大人になってからも、男性の下ネタに比べ女性の下ネタの方がみっともないものとされやすいように感じる。

このことについて私はそのような風潮は男女どちらにとっても良くないものであると思っているが、しかしそういう風潮がある(少なくとも私はそう感じることがある)のもまた事実だ。

で、男性にとってはまんこよりちんこの方がよく目にするもので身近であるから、ちんこの方が言及するハードルが低い。肉体的な性別が男性で恋愛対象が女性であった場合、ちんこはエロくなくてまんこはエロいから、なおさらである。

これらのことから三段論法的に、下ネタの文化において男性が支配的であり、その男性にとって言及するハードルはまんこの方が高いから、結果的にまんこと言いづらい風潮が生まれてしまっていると思う。

これは確証を持って言えることではなくあくまで私のイメージなのだが、「下ネタに対する抵抗感が一定より低い男性」と「下ネタに対する抵抗感が一定より低い女性」で比較したとき、女性の方が「まんこ」と言うことに抵抗を感じていないように思っており、これが事実だった場合このことは男性にとってちんこの方がハードルが低いものであるという主張をより強固にするものとなるだろう。

とまあ、こんなわけで「まんこ」は「ちんこ」より憚られるものだと思っているのだが、私は今のこのような風潮を歪だと思っているため、なんかこう、うまいことなってほしいなと思っている。解決策は何も思い浮かばないけど……。

特に二つ目の理由なんて、下ネタと男性性が結びついてしまっている現状をかなりキモい!と思っているためどうにか解決されると良いなと思っているよ私は。

ところでこれを話しながら気付いたけど、男性は自身の性器を簡単に目視できるのに対し、女性にとって性器は簡単に見えるものじゃないというのも一個ある気がしてきた。

いや……、これに関してはまだ自分の中で思考の整理ができてないけどどうなんだろ……。直感的には関係ありそうな気がするんだけど、全然ないかもしれない。

とりあえず言いたいことは言えたので一旦すっきりしたかな。言語に乗せたことで世間の下ネタ文化に対する憎悪の感情は増しちゃったけど……。

別の話をします。

最近日本語の中に英単語を入れる時意識的にスペースを入れてるんですよね。「この前Twitterやってたら」ではなく「この前 Twitter やってたら」のように。

こうした理由は日本語の中に二単語以上の英語のフレーズを入れる時の気持ち悪さを減らすためで、「最近はTwitter Blueが収益をとれるようになったね」と書く場合 Twitter と Blue の間にはスペース入れてるのにそこ以外スペース入れないんかい!と思っちゃうからで、だったら「最近は Twitter Blue が~」とした方が自然に感じたからだ。

でもこれアカデミア仕草っぽい感じがしてあんまり好きじゃないんだよな。

アカデミアそのものが嫌いなわけじゃないが、インターネットでアカデミア仕草をやってる人って世の中全ての人が学ぶ・考えることを好きだと思ってそうな押しつけがましさがあり、自分はそういう人間だと思われたくないというのがある。

いや、別に皆学ぶの大好きでしょ?科学的な視点大好きでしょ?みたいな人はごく一部で、私がそういう一部の人から抱いた印象だけで偏見を持っているという自覚はあるのだが、気持ちとして「自分もそういう人間だと思われたくない!」という感情があるのもまた事実だ。自分の内なる感情は(それによって他者の気分を害する可能性が非常に低いと判断できる時)何よりも優先されるべきである。

あとアカデミアで言うと「自分はアカデミアにいるから偉いんだ!」と心の底で思ってそうな態度がにじみ出てる人もいますよね。あれも嫌いだ。お前が好きだったことがたまたま学問だっただけなんだからそんなことで偉ぶるんじゃねえよバーカ。

立てる必要のない波風は、立てない方が良い。

マジな話をすると、私が今後アカデミアに何年も残ってそういう職業に就く可能性もある程度あると思っていて、その世界線の未来の自分への自戒でもある。自分の価値観を無意識に他人に押し付ける人間になりたくないからこそ、なりたくないけどなるかもしれない未来の自分に対して強い言葉を使ってしまう。

で、日本語の中に出てくる英単語にスペースを入れる話だったね……。まあそういう理由でアカデミア仕草っぽくて嫌だな~とは思うが、一回スペースの有無を気にしてしまった以上スペースを入れないのもそれはそれで自分にとってかなりの違和感があるため、今後も入れることになると思う。どちらに進んでも幸福にはなれない……。

ところで私がこの「雑談」で話を戻すのって珍しいな。自分を満足させるための文章であって、特定の主張を伝えたいための文章ではないから、話がまとまっている必要がない。今書いている自分が心地よくて、後から読み返した時なんとなく心地よければそれで良い。そうだ。本当は、そういう歌が歌いたい。

今みたいな小ネタをたくさん入れたいけど、思考の落ち着きのなさが足りないぜ!

今日はこれで終わります。

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