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絆3(2次小説:類つく)

〜永遠 9歳 (現在)〜

ハワイ島の海はサーファー達のお気に入り
僕も昨年から仲間入り。最初、ママはまだ早いんじゃない?って言ったけど
ケイにちゃんと指導者に付いて始めれば大丈夫だって言われてOKしてくれた

ケイ「ハワイにいるのに波にも乗れないんじゃね。
あのコーチは私にも教えてくれたから心配要らないわよ」
ケイがハワイ島に住みはじめたのは12年くらい前だって言ってたけど幾つの時に習ったのかな?今でも出来るのかな?
ケイ「トワが上手になったら一緒に乗りましょうね、楽しみ」
そんな風に言うからコーチのレミィに
永遠「レミィコーチ、ケイって本当にサーフィン出来るの?」
って聞いちゃったよ。
レミィ「もちろんよ〜ケイはとっても筋の良い生徒だったわ。
トワもがんばってね」だって…

学校が休みの朝、僕はママと海に行く。ママはパラソルの下で僕を心配そうに
見てるから早く上手になって驚かせたいなぁ〜
海の中からチラッと砂浜の方を見るとママのそばに男のコーチ達が見えた
レミィ「また、ママを誘ってる見たいね。君のママは可愛いものね
ママはサーフィンをやる気はないの?」
トワ「ママはスポーツは苦手なんだって。でも逃げ足は速いらしいよ」
レミィ「ふふふ それは大事ね。」
そのすぐ後に大きな波が来て僕がボードに立てたらママが拍手してるのがみえた
コーチ達はもう側にはいなくて、BGが立っていた

帰りの車の中で
永遠「また、サーフィンに誘われたの?」
つくし「見てたの?こんなおばさん誘わないで若い子を勧誘すれば良いのにね。
ママはあの板に立ち上がれる気がしないわ…」
永遠「ママはおばさんじゃないよ、でも危ない事はしなくて良いと思うよ」
つくし「永遠は優しいよね〜ありがとう。」
ママにギュッとされる…車の中だから僕もギュッと抱きしめちゃった

***回想***
〜つくし18歳 大学1年生〜

12月
桜子「先輩、クリスマスはNYに行きますか?」
つくし「え?バイトの予定だけど」
そう答えたら“信じられない”って顔で見られた
桜子「道明寺さんからお誘いはなかったんですか?」
つくし「あいつも忙しいみたい。この所電話も来ないかな…」

****
本当は先月
司「12月はパーティーが多いんだ、俺のパートナーとしてこっちに来るか?」
つくし「え〜無理だよ。私ダンスとか出来ないもん…あんたのお母さんも反対すると思うよ」
司「ダンスはこっちに来たら特訓するば大丈夫だ。
ばばぁの事は気にしなくて良い、いつも『パートナー無しが続くとゲイだと噂になるわよ』なんて小言を言ってるくらいだ」
つくし「でも…私をパートナーにとは想定してないよ…勝手な事したら怒られると
と思うよ。来年までにはダンスの練習もしておく」
司「類に頼むんじゃねぇだろうな?」
つくし「違うよ…美作さんにマナーを教えてもらってるから、ダンスも習える」
それ以上は何も言わず電話は終わった。
きっと本気で誘ったわけじゃないと思う…公式の場に私をパートナーとして連れて行くのは反対されるってわかっているんだよね。
******

桜子「先輩がNYに行くならご一緒しようと思っていたのに…残念ですわ」
つくし「ごめん、ごめん。年末年始は時給も上がるから頑張るよ」
桜子はおばあさまの代理で幾つかのパーティーに出る予定でNYに行くらしく
滋さんもあっちにいるから3人で遊ぼうと思っていたと残念がられたけど
世界が違うよね…
クリスマスの1週間は千石を休んで同じ商店街の洋食屋さんでケーキ売りの
バイト。お店の外でサンタクロースの格好をしてケーキを売るんだけど
ミニスカートだから防寒していても足が寒くてガタガタしちゃう
お店の中は家族連れやカップルが幸せそうに食事をしていて
一緒に働いてる女性と『マッチ売りの少女』を想像しちゃうよね〜なんて笑った

今日はクリスマスイブ…ケーキは予約のお客様は店内で受け取るから
外に並んでいるのは売り切るまで終わらない…
D美「まだ10個も残ってるよ…あと1時間で売れるかなぁ」
つくし「売れなかったら私が残りますから」
D美さんはこのあとデートの約束があるらしい…
夜8時…1人であと5個を売らないといけないけど寒いし人通りも疎ら…
類「牧野…まだ終わらないの?」
つくし「あ…類、どうしたの?パーティーとか無いの?」
類「興味ないよ。さっきまで寝てた…迎えに来たんだけどもう時間過ぎてるよね?裏の通りに車停めて待ってたけど来ないから見に来た」
つくし「あ…ごめんね。今日はこのケーキ売れるまで終われないのよ」
私がそう言うと…ケーキの並んでいるケースの前で歩いていた女性に
類「ねぇ…ケーキ買わない?」
なんて声を掛けるからビックリ…その女性もビックリしてるけど頬を染めて
【1つ下さい】だって…
類「牧野、1つだって」
袋に入れると類が女性に「はい」って渡してくれた。
それを見てた通行人が「あの…私も1つ下さい」って買ってくれて15分くらいで
5つ売れちゃった…
バイトが終わり着替えて出て行くと
類「寒かったでしょ?志乃が待ってるから行こう」
クリスマスイブを花沢邸で過ごしてしまったの

花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします