絆11(2次小説:類つく)
〜ケイティ・コックス 60歳〜
連休を利用してNYから息子家族が遊びに来た。
エレノア「おばあちゃま ご機嫌よう。トワは?」
やれやれ着くなりこれかい苦笑
ケイ「今日はサーフィン教室だって朝早く出かけたよ」
エレノア「わぁ〜パパ 見に行きたい」
レィジィ「ダメよ。日焼けしちゃうでしょ
もう直ぐバレィの発表会なのに」
ジョージ「後で挨拶に来てくれるよ」
ビリーは挨拶もそこそこにソファーに座って携帯ゲームに夢中
ケイ「トワはあんまりゲームしてる所は見ないけど、NYでは流行りなのかね」
つい言ってしまう。
レィジィ「NYとここでは環境が違いますわ。ビリーもいつもは英才教育に
忙しいんですよ。先生にも優秀だって褒められます」
その先生から私にビリーが集中力が無くて困るって連絡が来てるけどねぇ…
ケイ「ジョージは小さい頃はあんまり勉強が得意じゃなかったわよ。
でもやる気が出てからは頑張って、今は会社の業績も良いみたいだし
焦らなくてもいいんじゃないの。さぁランチにしましょう」
ジョージは仕事は出来るが年上の妻にはどうも頭が上がらないみたいだねぇ…
優しいところは主人によく似ているんだよ。
ジョージ「今度、中国で大きな取引が成功しそうなんだよ」
食事をしながらジョージが誇らしそうに話す。私の耳にも入っているし
内緒だけどつくしに資料を作ってもらったわ
ケイ「そう。難しい国だから慎重にね。」
レィジィ「成功したら社長に就任ですか?」
ケイ「まだ若いし…子供が小さなうちは専務くらいが時間に融通が効くよ
焦らなくても次期社長はジョージに任せるつもりだよ。
レイジィ、コックスの事業は息子達に引き継がせるつもりでいる。
でも私1人で決められる事ではないからね。精進しなさい」
少しは安心したのか…ジョージを残して3人はオアフ島にある別荘に
行ってしまった。
**回想**
〜つくし 19歳〜
店で倒れた後、ケイが運んでくれDrに往診してもらったみたいで
私の妊娠もわかった。
類の子供を身籠れたのは奇跡だと思ったしもちろん産むつもりだけど
あの店では働けないだろうし帰国するしかないのかな…
ケイがいる事も忘れて考え込んでいたら
ケイ「産むつもりなの?」
優しい声で聞かれたから
つくし「愛する人の子供なので産みます。この先の事はいろいろ考えないと
行けませんが、あのままだったら気づく前に最悪の事態になっていたかも…
助けていただきありがとうございました。
でも…なぜ変装してあの店に通っていたんですか?」
だってどうみてもここってセレブの別荘だよね?
ケイ「ふふ あの店の本社から提携の話があってね。ちょっと偵察してたんだよ
直ぐに最低な店だってわかったけど、つくしの事が気になって様子を見てたの
悪いと思ったけど…あなたの事を少し調べたの。あなた日本の有名な大学に通っていたのに突然辞めたみたいね。有名なセレブとの交流もあったみたいだけど
ハワイに来たのはどうして?」
つくし「それは…言えません。自分の意思で全てを捨てる覚悟でみんなの前から
消えました。私を調べて…友人に何か聞いたりしましたか?」
ケイ「それは無いわ。うちの探偵はとても優秀なの…でも日本ではあなたが消えた事誰も話題にしていないようよ。一般の探偵ではあなたの事を調べるのは
困難でしょうね。誰かがロックを掛けているのよ
だから今度は私がそれ以上のロックを掛けたの。あなたには今後、誰も辿り着けないようにね。もちろん迷惑なら解除させるわよ」
ケイの言葉に驚いた…この人はいったい何者なんだろう??
ケイ「この3ヶ月近く、毎日あなたをみて話して…私はあなたが信頼出来る子だと
わかったの。私の素性はこれから話すけれど私の事も信頼して欲しいの
私はあなたを雇いたいわ。あの店はもう終わり、明日には潰れるわね。
あなたはこのままハワイに永住出来るように手続きするし、子供も産んでちょうだい。私の側で私の秘書としてそばに居て」
信じられない事が起こった…
でも私はケイを信用出来ると思ったしこの道以外に生きるすべはないと思った
つくし「ありがとうございます。何が出来るかわかりませんが…一生懸命
頑張ります。よろしくお願いします」
ケイはニコッと笑って握手してくれた。
花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします