たゆたう人生

人間は2種類いる
踏み出す者と
留まる者だ

今日、15年ぶり4度目の水面に出た
場所は山あいのダム湖

４月下旬からの1ヶ月間
周りの山からの雪解け水で
林が水に沈むのだ

階段状の船着場から船を出すと
船はスーッと進んでいく
この感じは久しぶりだ

ちょっと教えたら
息子はたちまちパドリングをマスターしてしまい
1 2 1 2と息を合わせて漕ぎ進めると
遠くに見えていた林にたちまちついた

木々を縫うように入っていくと
ちょっと薄暗くなり
鳥のさえずりと
パドルがかく水音だけになる
楽しいなぁ

時おり
木々の間から
水鳥がいきなり飛び立っていく
きっと、巣があるんだな
近づかぬよう遠回りをする

この辺りは水深２メートルぐらい

林を抜けると
広いところへ出た
左右の岸まで200メートルぐらい
奥に見える赤い端までは5−600メートル
水深もかなりいっているはず
そんな広大な水の真ん中にいる不思議
──泳げないのになぁ

ぽつんといる違和感
誰からも遠い安心感

日が高くなり暑くなってきたので
出港地へ戻る
水の上に90分ほどいたかな
とてもリラックスできた時間でした

船を陸にあげ
タオルで水滴を拭き取り
畳んでクルマへ

ちょっと休んでから帰路へ就きました

来週はムスメも合流するので
賑やかになりそう

別に何ということはない
たゆたった日曜日