見出し画像

旅に出ると「勇」に出会す

台中の空港から、離島の澎湖へ
時間に余裕があったのでバスで向かうことにする

ホテルの側に空港へ向かうバス停がある
路線図をチェックすると何か貼り紙がしてあったので、隣でバスを待っているおばさんに確認すると
その貼り紙は翌日から2日間このバス停には止まりませんということで
「500」のバスで大丈夫!
おばちゃんは何度も「うーばい」を連呼して待っていたバスが来たので乗り込んで行った

いっぱい止まる。笑

安心して呑気に30分待った
渋滞でいつも遅れてるんだろうと気にせず待つこと
40分、、50分、、
さすがに1時間で来なかったら一旦台中駅に戻ろうと思ったところに「台中火車站」表示のバスが来る
乗り込む
あ、違う気がする!

運ちゃんの後ろで路線図を何回も見上げてたら
声をかけてくれる
「どこ行くの?台中駅は道路反対側」
おっと危ない!
すぐに降りたけど、もぅバスを待つのが嫌になりタクシーを拾う。笑

台中国際空港までいくらか一応聞いてみる
「500」
お、ここでも「うーばい」!
でもお金で時間を買うほど急いでないので
おっちゃんに「台中火車駅に行ってほしい」と伝えると
「オッケーオッケー!」てことで出発

ベタに、どこいくのー、台湾人の友達いるのー?としゃべって次に年齢を聞かれたから
「私はおばさんです」と言って2人で爆笑
台湾語も「おばさん」は「おばさん」

一式笑ったあと「台中駅のどこからバスが出てるか知ってるのか?バス停まで送るよ」
と言ってくれたものの、ちゃんと調べてない…
少し考えて、台北から台中に来た時に降りたバスターミナルなら何かしらバスが出てると思い
台中駅の横のバスがいっぱい止まってるところで降ろしてもらった
そこは長距離バスのガレージだった。笑

おっちゃんは気づいていた
私は桃園空港から台中に来たから
ここから出るバスは台中空港じゃなく桃園空港へ行く…
結局おっちゃんが事務所のようなところにずんずん入って聞いてくれた

駅前からちょっと進んだところにバス停がある
そこは町の入り口みたいなところで、たくさんのバスが出ている

バス停の少し先にタクシーを止めて
おっちゃんは路線図を見てくれる
「302」「さんりんあー」
お、あったあった、ここで待ってたら大丈夫!
と同時に台中駅の方からこちらへ向かう「302」のバスが見えた
おっちゃんにお礼を言ってお別れか、、

あ!コロコロ、タクシーに積んだまま!!

「行李箱!」「しんりーしゃん!」今度は私が連呼する
おっちゃん、タクシーまで走る
私も追いかける

荷物を取り出してまたバス停まで走る
コロコロだから引きずっていいのに、おっちゃんは持ちあげたまま走ってくれる
私が持とうとしても「沒關係」を連呼
なんていい人なんだ、おっちゃん本当にありがとう

バスに乗り込む前におっちゃんにお礼と
もっと中国語と台湾語も勉強するからね!と言いたかったけど
おっちゃんも何かわーわー言っている…
きっと早く乗れ!とかそんな感じの。笑

バスで台中空港まで約1時間
ここまでを振り返ってニヤニヤしてしまう

おっちゃんのタクシーのルームミラーには黄色いお守りがぶら下がっていて
そこに「勇」の○印が書かれていた
勇は父の名前で既に他界しているけれど
こんな所でおとん発見!
おっちゃんに良いことありますようにと
おとん印のお守りにお願いした

ぷらぷらしてたら「大腸」に見えて笑ってもた


その日の夜、母にこんなことがあったとLINEしたら
「この前もそうやったね」
と返ってきた

この前ってなんだ???

すっかり忘れていた
昨年、テレビで紹介されているご飯が美味しそうだったので
平日だし大丈夫だろうと無計画にレンタカーで母と丹波篠山へ向かった

ナビ使ってるのに迷いつつ、なんとかお昼に到着
でもお店は既に予約で満席だった

お腹空きすぎだし近辺に食事ができるお店がなかったので
隣のお店で売っている栗おこわと粽を買って車で食べた

そのお店にも「勇」印が…
おかんと2人笑った

次は予約します
でっかい栗がゴロゴロ


おとんはきっと
いつまで経っても計画性のない私たちを呆れてるんだろう

でもまたどこか遠くで
忘れた頃に出てきてニヤニヤさせてほしい

待ってろ、おとん!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?