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【シティリーグ仙台ベスト4】小ズガドーン+アーゴヨンGX

福島で活動しているインテリポケカ集団、チームライブラリ「おちあい」です。
今回の記事では、2020/1/11仙台シーガル泉バイパス店開催のシティリーグS2で使用した小ズガドーン+アーゴヨンGXデッキの解説をします。


1.デッキ選択と構築経緯

現環境の環境考察として、トップメタのデッキを

①ピカゼク ②ルカメタザシアン ③三神ザシアン ④超MM・レッパ
⑤小ズガドーン ⑥タチフサグマ、モルペコドール

として考えました(順番は自分の思うデッキ分布の多さ)。

さらに構築するにあたって、環境で無人発電所が採用されるデッキが非常に少ないため、ポケモンGXの特性を生かしたデッキが活躍しやすい点にも注目しました。


2.デッキリスト

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使用したデッキリストの紹介です。
CL愛知のジュニアリーグ優勝デッキでみられるような、ジラーチとしあわせタマゴを軸とした構築ではなく、アーゴヨンGXの特性ウルトラへんかんを生かしたデッキとなっています。



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参考:ジュニアリーグ優勝 ナギサ キオ選手ズガドーンデッキ

ジラーチやオドリドリ、しあわせタマゴを利用して必要札を集めてひのたまサーカスをする非常に強いデッキですが、オドリドリとしあわせタマゴがどうしても相手の攻撃依存になってしまうのが欠点だと感じました。

特に三神を軸としたデッキ相手の場合、オルタージェネシスGXの返しにはオドリドリの特性もしあわせタマゴも発動しないためジラーチのねがいぼしと溶接工のドロー次第になってしまいます。オルタージェネシスGXの返しに300ダメージが出せなければ、相手に先にサイドを2枚とられる展開となってしまい逆転が非常に難しい状況となります。

ピカゼクに対しても、速度で押し切られることが多いうえに、フラダリラボの採用もかなりあるため、自力でドローできるような構築の方が安定度も高く勝率も高いと考えました。


3.採用理由

◆ポケモン16枚

4:ズガドーン
メインアタッカー。炎エネルギー3つで起動し、手札の炎エネルギーのトラッシュ枚数×50ダメージの青天井アタッカー。このポケモンのなにが強いかと言えば、手張り1エネ+溶接工2エネで盤面にエネルギーが0の状態からでも起動できるという点。毎ターン溶接工を使うことができれば、ズガドーンが気絶しても殴り続けることができる。もちろんベンチのポケモンを狙われて3エネついたズガドーンが盤面に残れば、手札の炎エネルギーを温存できるため火力が出しやい状態となります。後ろを狙わることが少なく、システムポケモンを残したままプレイできるのが安定感につながります。4枚採用。
4:ベベノム
3:アーゴヨンGX

このデッキのシステムポケモン。コンセプト。ウルトラへんかんでウルトラビースト1枚トラッシュで3枚ドローは破格の性能。ウルトラスペースとの相性も抜群。曰く山札をたくさん引ける、手札の多くなるカードは選択肢が増えるのでその分戦術の幅をとりやすい。理想はベンチに2体アゴGXを立てて残りのベベノムアーゴヨンはウルトラへんかんの餌。
1:ズガドーンGX
バーストGXを打つ機械。そのためだけの採用カード。このデッキ唯一の逃げエネ2のカードであるためスタートするとつらいが、そのデメリットよりもGX技の有用性が高いため採用。サイドを3→2ととってバーストGXで決める展開の多いこと多いこと。
ウルトラへんかんの餌になることもたくさん。
1:オドリドリGX
非GXデッキに採用すると驚くほど強いカード。リセットスタンプをケアすることもできる大事なドローソース。
2:デデンネGX
初ターンにデデチェンジしたいため採用。サイド落ちが嫌なので2枚。どうしてもベベノムを初ターンに並べたい。
1:フィオネ
対タチフサグマ、対モルペコドール対策枠。隠密フードタチフサグマはごめんなさい。
フィオネ1枚でモルペコドールどうにかなるのって感じだが、デッキを引き切ってしまえばフィオネを連打することができるため、人形2体の展開を常に強いることができるのは強い。


◆グッズ24枚

4:クイックボール
4:プレシャスボール
2:ミステリートレジャー

先攻サポートが禁止になったポケモンカードで、起こりやすくなった現象「後1たねぎれ試合終了」。たねポケモンをベンチに展開することができずバトル場のポケモンが気絶して終了の展開が多くなった。ミステリートレジャーを採用できる点もメリットのデッキなため、ボール系統は合計10枚採用。ポケモンを切らさない限りゲームが続く。ウルトラスペースもあるためベベノムやアーゴヨンGXが非常に立てやすい。
3:火打石
4:エネルギー回収
4:炎の結晶

エネルギーを手札に呼び込むカード達。序盤を安定させるために火打石4枚も考えたが、終盤死に札となってしまうため3枚。炎の結晶8枚入れたい。
1:ふつうのつりざお
このカードすごく強い。
ウルトラスペースや多めのボール系統があるため、ウルトラへんかんの餌にしたカードを容易に再利用できるだけでなく、エネルギーも供給できる。
シナジーばっちり。
1:ともだち手帳
毎ターン溶接工使いたいので、4枚じゃ足りないから採用。

◆サポート4枚

4:溶接工
最強のサポートカード。毎ターン使いたい。

◆スタジアム3枚

2:ウルトラスペース
1:ヒートファクトリー

ウルトラスペースが非常に強い。このデッキの安定剤。
ヒートファクトリーも採用しない理由がない。
たむけのまい+ウルトラへんかん2回+ヒートファクトリー+溶接工で15枚ドロー。つよい。

◆エネルギー13枚

13:基本炎エネルギー
増やしたい、増やしたくてしょうがない。


4.不採用となったカード

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リセットホールマーシャドー
無人発電所が蔓延っていない環境なため、枠の関係もあり不採用。無人発電所がなくても混沌のうねりは一定数いる上に刺さるため採用の価値はあり。

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ビクティニプリズムスター
エネルギーの枚数的にも、最大打点が高い値ではないため不採用。
デッキ構築段階では候補に挙がってなかったが、今回のシティリーグから流行りはじめた”あのデッキ”に対抗できる札のため(後述)、採用したほうがいい。

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ふうせん
逃げエネ0のポケモンもいないため、常にズガドーンを2体盤面に供給しなければならないのがキツイと思い最初は採用していたが、枠の関係で不採用。デデンネやオドリドリにつければアブソルがいても逃げエネ0にできる、えらい。

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しあわせタマゴ
最初に書いた通り。相手の攻撃依存になってしまうため不採用。フラダリラボ採用デッキ増加の逆風も。


不採用としましたが、採用したほうが強いかもしれないカードとして紹介しました。興味があれば試してみてください。


5.基本的なデッキの扱い方

じゃんけん勝ったら先攻取りましょう。初ターンに目指す動きとしては、ベベノムを並べることです。2体並べることができればかなり安定するためデデチェンジを積極的に使っていきます。先攻2ターン目からでもひのたまサーカス300ダメージを出していけるデッキなため、とにかく速さを意識してプレイします。

目指す盤面は、

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この盤面を目指して、あるいは維持してプレイします。アーゴヨンGXは最低でも1体は並べましょう。

バトル場のズガドーンが気絶しても次のズガドーンがバトル場に出せるようにしたり、序盤ズガドーンが展開できない場合はベベノム等に1エネ手張りして置いて逃がせるようにしておくなどの準備が必要です。

ここにさらにウルトラスペースを貼っておくことで、相手がこちらの手札を操作して勝とうとする場合、リセットスタンプorマリィ+ウルトラスペースを割る+オドリドリGXを気絶させる と3つの動作を求められます。そこまでされなければドローする手段が残るわけです。
ベンチを狙撃する手段がある場合や、カスタムキャッチャー・グレートキャッチャーが相手の手札にある場合、真っ先に狙われるのはオドリドリGXになりますが、ふつうのつりざおでオドリドリGXを山札に戻して再利用することもでき、ズガドーンにもエネルギーが残るためそこまで脅威ではないです。

盤面が出来上がってしまえば、あとは気持ちよくガシガシドローしてひのたまサーカスを連打するだけです。


想定したマッチアップとの相性・立ち回り

■ピカゼク
先攻後攻に限らず2ターン目に300ダメージ(ピカゼクはお守り必ず貼ってくるため)と言えないと、タッグボルトから速さで負けてしまう。とはいえ2ターン目に300ダメージ言える確率もかなり高いため有利に立ち回れる。タッグチーム系統の中だと一番きつい相手と言える。
■ルカメタザシアン
有利。よっぽどのことがなければ負けない。
■三神ザシアン
オルタージェネシス後に三神を気絶させられないと圧倒的不利。とはいえどうしても無理な場合はバーストGXを絡めるなどのやりようもなくはない。
■超MM・レッパ
ギラティナループされるときついが、MMやオロヨノでなぐられる分にはドローソースが多いこともあって有利に立ち回れる。タッグチーム相手はサイドレースがあまりにも有利。
■タチフサグマ
フィオネで誤魔化すしかない相手だが、隠密フードが張られるとどうにもならない。ガン不利。
■モルペコドール
ジラーチ型の小ズガドーンよりは有利に立ち回れる。デッキを引き切ってしまえばフィオネを連打することできるためループに入ってしまうと相手も苦しい。


6.当日のマッチアップと戦績

予選5回 4-1 10位通過

〇 1回戦 ファイアボックス? 先攻
いわゆるTord式レシリザのようなデッキだったのだと思うが、お相手後攻1ターン目バトル場ジラーチで、ベンチにポケモン並ばず。先2でひのたまサーカスたねぎれ勝ち。
〇 2回戦 マグカルゴGX 先攻
マリガンで相手の手札にジュジュハチが見えたため、デッキの掘りすぎに注意してプレイ。マグマッグ→マグカルゴGX→マグカルゴGX→バーストGXとサイドを取って勝利。
✖ 3回戦 やりくりチラチーノコントロール型LO 後攻
噂のLO。最終的にベスト4になる方との対戦。ビクティニプリズムスターも採用していないためなすすべなく、ジュジュハチ連打されて負け。
〇 4回戦 超ミュウミュウ 後攻
デデンネGX2枚サイド落ち、初手事故で絶望したが相手のマリィに助けられて、デデンネGX→オロヨノ→バーストGXとサイド取って勝ち。
〇 5回戦 ルカメタザシアン?スピードザシアン? 後攻
タイプ有利な対面。フライパンもあまり貼られずイージーウィン。


決勝トーナメント ベスト4

〇 1回戦 三神ザシアン 先攻
先攻とったが、1ターン目に小ズガ立てられず、ベベノムやらデデンネやらオドリドリやらだけたてて番終了。お相手盤面のポケモンからズガドーンGXと思ったようで、三神ではなくザシアンに手張りする動きから入られる。
途中で気付かれオルタージェネシス言われるが返しに吹き飛ばし、そのままサイド取り切って勝ち。
〇 2回戦 ルカメタザシアン 先攻
相手、なかなかエネルギー貼れず殴れず フライパン貼られても350ダメージでルカメタを吹き飛ばし→ザシアン→バーストGXで勝ち。
✖ 3回戦 タチフサグマ 先攻後攻不明
隠密フードが入っていたため、ズガドーンGXでさくれつバーナーで混乱狙うプレイ。サイド間に合わず負け。

7.最後に

デッキ自体は
第5回福島チャンピオンズリーグ

でも握ったのですが、結果を残せませんでした。今回シティリーグで同じデッキで結果を出すことができ自分を信じて握り続けてよかったです。
福ちゃんより余裕でした。

マグカルゴLOなどの新しいデッキが出てきてますます考察が必要なポケモンカード。2月の新弾情報も続々と入って楽しみが付きません。シティリーグS3も結果を残せるよう努力していきたいです。。。


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