通貨強弱をひと目で見極める方法
通貨ペアの選択はトレード戦略のなかで重要な部分を占める。
どの通貨ペアが動意づいているか。
この通貨ペアは売り優勢かそれとも買いか。
値幅が大きい通貨ペアはどれか、などなど。
ここで言うのは通貨ペアの特性としての一般論ではない。
いまこれからトレードするにあたって
勝ちやすい通貨ペアはどれであるか?
負けにくい通貨ペアはなにか?という
即戦的な視点のことを問題にしている。
答えはもちろん毎日同じではない。時間帯によっても変わる。
よって定期的にこまめなチェックが求められる。
となると複雑な分析でなくひと目でわかる方法が望ましい。
3つ紹介する。
1.ボリンジャーバンド
いわゆるバンドウォークである。
ローソク足がバンドに沿って歩いている状態のことを言う。
下の画像の左側は下降のバンドウォーク
そして右が上昇のバンドウォーク。
執行時間軸(つまりエントリーする時間足)にもよるが
日足、4時間足、1時間足、15分足を順番に見ながら
バンドウォークしている通貨ペアを見つけ出す。
目ぼしい通貨ペアがいくつか見つかる場合は
バンドウォークしているローソク足の本数が
多い方を候補として考えるとよい。
ボリンジャーバンドで判定できることは
① 上か下かのトレンド方向
② ボラティリティ
2.GMMA(ぐんまちゃん)
日足、4時間足、1時間足、15分足を順番に見ながら
GMMAがPO(ぐんまちゃんがパーフェクトオーダー)状態の
通貨ペアを見つけ出す。これも同じく
PO中のローソク足の本数が多いほどよいと考える。
移動平均線の束の広がりや角度(勾配)にも注意を払う。
ぐんまちゃんが教えてくれことは
① 上昇か下降かのトレンド方向
② トレンドの強さ
③ 通貨強弱
通貨強弱というものを測るインジケーターが
有料無料取り混ぜて各種出回っているが
そういうものを使わなくてもぐんまちゃんを見るだけで
通貨の強弱が視覚的に簡単に判定できるであろう。
ぐんまちゃん GMMA については以下記事も参照。
3.RCI
3つ目としてオシレーターを使う方法。
RCIは短期、中期、長期の3本を使う。
数値はデフォルトの 9、26、52 でもいいし
フィボナッチ数列の 8、21、55 でもいい。
三平式RCIの数値を使うのでも構わない。
日足、4時間足、1時間足、15分足それぞれのRCIを見て
短期中期長期が同じ方向である通貨ペアを候補とする。
この方法は一目瞭然とはいかなくて実はちとややこしい。
判定は以下のルールに則り行う。
負けにくく勝ちやすい通貨ペアは
1.日足 3本揃って同方向
2.日足 短期と中期が同方向
3.日足 短期の方向と4時間足の3本が同方向
4.日足 短期の方向と4時間足の短期と中期が同方向
1が最も望ましい。2-3-4と優位性が低くなる。
この要領で、4時間足と15分足、1時間足と5分足を比べて
トレードにもっとも適しているであろう通貨ペアを絞り込む。
なお、RCIが上方向であれば買いでエントリー
RCIが下方向ならエントリーは売り目線で、ということになる。
【追記1】
次の記事の中で通貨強弱関連のインジケーター類をいくつか紹介している。
インジケーターを選ぶときは、アラート機能やメール送信機能の有無を確認することをおすすめする。
【追記2】
ドルインデックスという指標をご存知の方は多いだろう。似たようなものに円インデックス、ポンドインデックス、ユーロ インデックスなどがある。
Trading Viewではこれらをローソク足チャートとして表示することができる。さらに言えば、練行足や新値足で表示することも可能だ。このチャートに上で述べた要領でボリンジャーバンドやGMMAを表示することで、その通貨単独のトレンドと勢い を可視化することができる。なにもボリンジャーバンドとGMMAに限らない、Alligatorでも移動平均線大循環分析でもよい。
たとえば、ドルインデックスが勢いよく下落しいるときに、豪ドルインデックスが逆に大きく上昇しているならば、AUDUSDのロングが勝ちやすい通貨ペアだろうと判断する。
円インデックスは下降トレンドだが、ユーロインデックスに勢いがなく横ばいならば、EURJPYはトレードに適さないと判断できる。
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