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経営における矛盾を両立するパラダイム 主体的真理編

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「意識のマネジメント」に着目をして、変化に適応して矛盾を両立する経営やリーダーシップのあり方を論考するマガジンです。経営リーダー、管理職の方はもちろんのこと、管理職ではない方にと…
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記事一覧

主体的真理とは何か?

今回の記事では、主体的真理とは何かについてお話します。以前の記事において、私のそもそもの課題意識として、日々の仕事における主体的真理とのつながりが感じにくいということをお話しました。 そもそも主体的真理とは何か?自分の主体的真理を探求していくにはどうしたらいいか?ということをこれから考えていきたいと思います。 主体的真理とは、北極星でありコンパスであるまず、主体的真理とは何かについて考えていきたいと思います。 主体的真理の定義(落合の考え) 自分にとって生きがいとなる理

主体的真理とは何ではないのか?

前回の記事では「主体的真理とは何か?」について、主体的真理の定義や、私自身がこの言葉に出会ったストーリーをお話しました。今回は、主体的真理という言葉のイメージをより明確に持っていただくために、「主体的真理とは何ではないのか?」についてお話します。 主体的真理は、客観的真理ではないまずは、前回の記事の復習を兼ねて、主体的真理の定義について確認をさせてください。 主体的真理の定義(落合の考え) 自分にとって生きがいとなる理想、自分固有の生きる目的。あるいは、それらの理想や目的

主体的真理と意識構造

これまでの記事では、「主体的真理とは何か?」と「主体的真理とは何ではないのか?」についてお話ししました。これまでの話で、主体的真理のイメージについては掴めていただけたかと思います。今回は、もう少し踏み込んで、主体的真理は、3+1意識モデルにおいてどのように位置付けることができるのかについてお話しします。 以前の記事において、リーダーが成長・成熟するためには意識の意識化が大切であり、3+1意識モデルを活用することによって、意識の意識化をしやすくなることをお伝えしました。 本

主体的真理に生きると、どんないいことがあるのか?①

前回の記事では、主体的真理を3+1意識モデルの中で位置付けることにより、「主体的真理は目的レベル(Whyレベル)のものが統覚されたもの」ということをお話しました。抽象的な表現ではありますが、このような形で全体像の中で位置付けることによって、主体的真理についての理解を深めることができます。 今回の記事では、主体的真理に生きる状態とは具体的にどのようなものか、どのようなことが起こりえるのかについてお話したいと思います。主体的真理に生きるといっても、「主体的真理に生きる状態」と「

主体的真理に生きると、どんないいことがあるのか?②

前回の記事では、主体的真理に生きることによって、内なるエネルギーが湧くということと、縁がつながるということをお話しました。今回も、主体的真理に生きることによって、どんな状態になるのか、どんないいことがあるのかについてお話します。 主体的真理に生きると、創造性を発揮しやすい主体的真理に生きると、創造性を発揮しやすくなります。これには、いくつかの要因があります。 1つ目の要因は、常識や既存の枠組みに捉われなくなるということです。主体的真理に生きるということは、(客観的な真理と

なぜ、主体的真理に生きることが難しいのか?

前回までのノートで、「主体的真理に生きるとどんないいことがあるのか?」についてお話をさせて頂きましたが、今回は、「なぜ、主体的真理に生きることが難しいのか」についてお話します。 これまでのノートで、主体的真理に生きることで次のようないいことがあるということをお伝えしてきました。 ▼主体的真理に生きるとエネルギーが内側から湧く ▼主体的真理に生きると縁がつながる ▼主体的真理に生きると、創造性を発揮しやすい ▼主体的真理に生きると、フロー状態を経験しやすい このように考え

精神的成熟段階による主体的真理の質感の違い

前回の記事では、主体的真理に生きることはなぜ難しいのかについてお話をしました。今回の記事では、精神的成熟段階による主体的真理の質感の違いについて話します。 なぜ、このようなテーマを取り上げたいのかについてその背景を共有させてください。これまでの主体的真理に関する記事をお読み頂いた方は、主体的真理とは何かについて、解像度高くご理解いただいていると思います。主体的真理について、我々の共通の問いと言ってもいいものは、「どうすれば主体的真理を見つけることができるのか?」ということに

次元の高い願いと次元の低い願いのどちらを優先すると良いのか?

前回の記事では、精神的成熟段階による主体的真理の質感の違いについてまとめた上で、自分の内なるエネルギーが湧いてくるかどうかの1点だけを大切に自分の主体的真理や願いを捉えることが大切であるという話をしました。 一人の中にも、複数の願いがあります。その願いは、キャリアの将来像であったり、ありたい家族の姿であったり、社会貢献をしたいという思いであったり、いろいろな形となって現れます。 これらの願いは、自分の内なるエネルギーが湧いてくるのであれば、全て主体的真理から派生する願いで

主体的真理を捉えるためには、どうしたらいいのか?①

前回の記事においては、主体的真理の純度を高めていくために、精神的成熟の前段階の願いを大切にして向き合っていくことの重要性についてお話ししました。 主体的真理シリーズもいよいよ大詰めです。主体的真理を捉えるためには、どうすればいいのかについてお話ししたいと思います。 前提として、主体的真理は、言葉で全てを表現できるものではなく、イメージ的なものであり、エネルギーの塊のようなものですから、綺麗に言語化するための方法論ではなく、主体的真理とのつながりを感じることができるための方

主体的真理を捉えるためには、どうしたらいいのか?②

前回の記事では、主体的真理を捉えるために、これまでの経験や現在の活動から、自分が変わらずに大切にしていることの源泉を辿っていく方法についてお話しました。今回の記事では、自分の意識の重心を直感的・抽象的に捉えて、その妥当性を検証する方法についてお話しします。 (前回の記事をまだ読んでいない方は、是非とも併せてお読みください) この2つの方法は、どちらが良いという話ではなく、自分にとってピンとくる方法から始めれば良いと思いますし、可能であれば、両方のアプローチを試して見て主体