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FUNDINNOにおける「目標金額」と「上限金額」

FUNDINNOの募集において「目標金額」と「上限金額」があります。
当然ですがそれぞれに意味があります。
(*他の業者様とは異なる可能性がありますので、詳細につきましては各運営業者様へご確認ください。)

目標金額を下げれば成立するんじゃないか?
株の放出比率が心配、上限金額はどうやって決めているのか?

と質問を頂きます。
こちらも合わせて記載させて頂きます。

【ルール:オールオアナッシング】
目標金額を超えなければ成立になりません。
目標金額以上、上限金額以下の申し込みがある場合に募集が成立します。

なぜならば『第一種少額電子募集取扱業者』として、事業計画の実行計画に基づいて決めて頂いたものを審査しているからです。

【目標金額】
各プロジェクトには「目標金額」が定められています。
先述の通り事業計画に基づいています。
『一年間事業継続できる最低限の資金、もしくは次回調達計画まで保つ資金』としているため、計画通りに進めば次のステージまで進めることを想定しています。

つまり目標金額に満たない場合は計画通りに進捗できない、そのために不成立という判断になっています。

冒頭の回答ですが、目標金額を意図的に下げることはできません。
審査を受けた事業計画に基づいて決めて頂いております。

【上限金額】
各プロジェクトには「上限金額」も定められています。
こちらも事業計画に基づいています。
各社で金額は異なりますが、『今回ラウンド(調達資金)でのベストなプラン』を想定して決めて頂いております。
他での調達と比べた場合、調達希望額と近い数字です。

[注意点]
ここで注意点があります。
同業法では『一億円未満の調達』と定められているため、「上限ギリギリまで集めたい」とご希望を頂くことも多いです。
弊社としては調達手数料ですのでありがたいご意向ですが、お受けできない場合もあります。
なぜならば利益相反になる可能性があるからです。
極端な話ですが、自社の利益のみを追求するのであれば全社成立できる低い目標金額にして上限金額を一億円ギリギリに設定すれば良いのです。
だからこそ金融機関として誠実公正義務があります。

自社の利益の追求ではなく、調達企業並びに投資家へ誠実公正に対応しなければなりません。
(法解釈なので各社様で多少スタンスが異なる可能性はあります。)

FUNDINNOとして考えていることは以下の通りです。

・調達企業にとって望ましい調達機会になること
・投資家の方にとって望ましい出資機会になること

つまり「事業が進捗できない金額の調達」や「必要資金より余分に集めること」は審査機関として認めることができないのです。

特に後者の「必要資金より余分に集めること」は、調達企業の株式のダイリューションを起こすリスクがあります。
また、それを防ぐために株価を必要以上に高くしようと考える方もいます。
この場合は次回調達の蓋然性が低くなる可能性が高くため、事業進捗に影響が出ます。
それによって投資家の方に不利益が出る可能性があるため、FUNDINNOとしては妥当性のある株価を審査させて頂いております。
(*立場的に不利益になるような株価交渉は致しません。)

では、どのようにして判断をしているのでしょうか?

【事業計画作成サポート】
そのために『事業計画作成サポート』をしております。
但し、FUNDINNO自体は審査機関になるため、第三者の公認会計士へ委託して調達企業と一緒に作成して頂きます。
こちらは金融機関としての公正性・公平性を担保するために行なっております。
(*各社様で取り組みが異なる可能性がありますので、詳細は各運営業者様へお問い合わせください。)

こちらは調達企業様には好評で「ブートキャンプ」と呼んで頂くこともあります。
結構ハードですが、事業計画もブラッシュアップされますし、頭の中が整理される、とお言葉を頂いております。

そのために正直コストはかかります(結構な額です・・・)が、金融機関として何か問題が発生した場合、監督官庁(金融庁)へ報告をしなければなりません。

何が原因だったのか?

事業計画通り遂行していれば一年間(もしくは次回調達まで)キャッシュショートしない、発生してしまった場合は何が問題だったのか?が明確になるようにしています。
この事業計画は、投資家の方への「意気込み」ではなく「実行計画」を出して頂いて頂いています。
ただ、一定確率でパンデミックのような外的要因も発生します。
その際にはもちろん経営としてフレキシブルに対応しなくてはなりません。
FUNDINNOとしてもそこは十分承知しており、調達後の各種サポートや次回調達支援もさせて頂いております。

【最後に】
今回はFUNDINNOの仕組みについて記載させて頂きました。
調達企業に対して最善のサポートをさせて頂くのは支援機関としての使命です。
翻って、投資家の方々へのサポートにもつながります。

株式投資型クラウドファンディングは一定の認知も頂けてきましたが、まだまだ始まって4年弱の新しい調達手法です。
2017年4月のローンチより、44億円超・136社の支援をしてきましたが、世界観を広げるためにも真摯に取り組んでいかなければなりません。
弊社だけでは実現できませんので、同業者様と切磋琢磨して世の中に求められる調達機会を提供していければと思っております。

最後に注意点ですが、今回記載した内容はFUNDINNOでの対応になります。
他社様とは異なる可能性がありますので、詳細は各社様へご確認ください。

本記事が皆様の調達の参考になりましたら幸いです。

自他推薦問わず、話を聞いてみたいという方はお気軽にご連絡ください。
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