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【ワンピースカード】エッグヘッド型エネル 愛知エリア予選調整奮闘記【ベスト32入賞】

割引あり

伊茶門です。普段の非公認大会等ではお茶と名乗っています。
チャンピオンシップ2024 WAVE1 エリア大会 愛知大会にてベスト32入賞、決勝大会への権利を獲得しました。使用デッキはまだ使用者が多くないと思われるエッグヘッド型エネルとなります。

使用したリスト

今回は大会までのデッキ選択調整の過程を書いていきたいと思います。
調整過程の話になりますので、エネル以外のデッキの話が含まれたり、デッキ解説として体系的にまとまっているわけではないのでご留意ください。
エッグヘッド型エネルについての体系的にまとまったデッキ解説については一緒に調整した森忍さん(@morinin_duelmas)がそのうちnoteを書かれると思いますのでそちらをお待ちください。
(※6/19追記 森忍さんの記事が公開されました。対面ごとのプレイ方針やプレイング等に関するデッキ解説についてはこちらを参照してください。

また、本記事は基本全文無料になりますが、おまけの対戦レポのみ有料となります。内容は簡易なメモ程度のものとなりますので、購入は投げ銭のおまけ程度のつもりでお願いします。


■予選会場選択 -構築か練度か-

環境初期は未開拓のデッキが多く構築ゲー(もしくは当たり運)、環境後期はメタが固まり練度ゲー(もしくは引き運)になりやすいという性質があります。

過去の自身の公式・非公認大会の戦績から、自身の強みはデッキ開発力にあると考えました。本筋から外れるので短くまとめますがここで言うデッキ開発力とは、強いデッキの要件を把握していること、メタゲームを把握していること、各デッキの特徴(強みや弱み)を把握していること、そして抽象化された上記3点を構築として具体化していく能力のことを言います。

上記の性質と自身の得意分野から8弾発売から間もない大会に出たいと思いました。
ただし、最初の広島予選についてはリスト公開日(5/17)の翌土日に予定があり、練習時間が確保することができなかったため断念。広島予選翌週の愛知予選を選択することにしました。


■リスト公開 -デッキ開発・研究-

リスト公開週は練習ができないため、とりあえず新規構築のアイデアをいったんメタを考えずにとにかく洗い出していきました。
そして各デッキが強いデッキの要件を満たしているか、もしくは前環境トップである赤紫ローに対して強いかを確認していきます。

・強いデッキの要件

まず、ここで言う強いデッキの要件とは下記要素を複数満たしているデッキとなります。
再現性が高い(サーチが複数種ある、序中盤に役割を持つカードが複数種ある)
盤面優位を作れる(複数展開、展開しながらの除去、相手よりサイズの大きいキャラの展開)
ゲームレンジを操作できる(速攻によってリーサルターンを縮める、ライフ回復・ブロッカー展開でリーサルターンを遅らせる)
Wアクションが可能(先4にコスト7のカードを使うだけでなくコスト3+4のカードを合わせて使う選択肢が存在する)


・赤紫ローと戦うには

続いて、赤紫ローと戦うには2つのアプローチがあります。

1つは高い攻撃性能によって押し切るアプローチです。
これは赤紫ローがライフ4であり手札消費が激しいことから防御力の薄いデッキであるという性質から、面の複数展開速攻等によって相手より早くリーサルへ向かうことを目的とします。
これに当てはまるデッキは緑黄ヤマト紫黄プリンカルガラゾロ紫カイドウ等が挙げられます。

そしてもう1つのアプローチはボードコントロールです。
こちらは赤紫ローが手札消費が激しく、リソース札へのアクセス手段がない(素引きするしかない)という性質から除去レストによって相手の面を捌き切ることを目的とします。
これに当てはまるデッキはルッチ(CP0)エネルペローナキャロット等が挙げられます。


・注目デッキ -カイドウ&リンリン採用紫黄プリン-

リスト公開から発売初週で気になったデッキはカイドウ&リンリン入りの紫黄プリンです。

カイドウ&リンリンのパラレル、四次元殺法コンビやラーメン屋などと呼んでいる

こちらは強いデッキの要素を複数満たしています。
再現性の高さ(1プリンとイベントでサーチ2種、6カタクリと6ニューゲートでドン加速2種)
盤面優位を作れる(ドン加速により早期に並ぶ大型、カイドウ&リンリンによる一掃)
ゲームレンジの操作(カイドウ&リンリンや10マムによるライフ焼却+追加)

赤紫ローに対しても先攻で3回ドン加速、4ターン目にカイドウ&リンリンを出し、次ターンに10マムを出すことでライフ2枚焼却+2回復+盤面一掃を高い再現性できめることができ、それができれば勝つことができました。

他デッキに対しても早期に出る9マム・10マムで盤面とライフレースを圧倒するいいデッキではありました。

ただし後攻になった途端、後2に大した行動ができないことや後3に出る6カタクリが6ニューゲートが盤面に影響を及ぼさないほぼバニラでしかないことが仇となり大型が間に合わず押し切られる試合が多く、エリア予選9回戦を戦い抜くには難しいデッキという評価となりました。


・赤紫ロー、弱点克服?

各デッキを試している間、トップメタデッキも新弾発売による強化・研究開発が進められていきます。赤紫ローも当然強化が施されました。
赤紫ローの強化については3プリンブラックマリアの存在が大きいでしょう。

ミニ5キッド
なんでリーダー特徴指定ないんだ?

これらのドン補填カードによって今まで以上にドンの維持が容易になり、クイーンハンデスロー等のドンを消費するカードも使用しやすくなりました。特にクイーンが取り回しやすくなったことにより、先述した押し切るアプローチや捌き切るアプローチに対して回答を得ることとなります。

押し切るアプローチに対してはクイーンが手札を整えつつ、ブロッカーが並ぶようになることと、ブラックマリアが2000カウンターであることからデッキ内の2000カウンターの枚数が増え、リーサルが届きにくくなりました。

捌き切るアプローチに対してはレイジュに加えてクイーンによりリソース札の枚数が増え、基本1:1の除去に対してこちらは手札を減らさずに、あるいは増やしながら面を形成することで相手の除去が追いつかないゲームになります。

もちろんクイーンは以前の環境から入っていたカードではありますが、以前まではドンが不足しロー側が詰め切るためのドンが足りない、という展開になることがあり、ロー側はドン管理に注意を払う必要がありました。しかしブラックマリアの追加により、1枚で最大5枚、生き残れば毎ターンドン消費をなかったことにできるようになり、ドン管理がかなり緩くなりました。
これにより攻撃力展開力を失うことなく、防御力リソース面の弱点を補えるデッキとなりました。

上述により、押し切るアプローチについては成立しづらくなりました。
ただし捌き切るアプローチについては、そもそもリソース札を素引きしなければならない、という課題が残っています。
ローを倒すデッキを開発するのであれば、こちらのアプローチから攻めていきたいところでしょう。

■広島予選 -メタの確認-

8弾発売から1週間後、広島予選が行われました。
ここで各デッキの使用分布とトーナメント進出デッキを確認してみましょう。

・全体分布

有志の調べによるとデッキ使用分布は下記の通りでした(tcg+でデッキ登録をしているのだから公式がちゃんとしたデータを出してくれよとは思う)

下記の順で使用率が高いデッキとなります。
・赤紫ロー
・エネル
・ルッチ(CP0)
・黒黄ルフィ
エネルの使用率が2位だったことについてはトナメの進出情報だけでは気付けない意外な結果と言えるでしょう。

・トーナメント分布

トーナメントの結果は下記の通り。

ブラックマリアハンデスローを採用した赤紫ローが優勝・準優勝で、トーナメント進出者数も赤紫ローが圧倒的に高い結果となりました。


■愛知予選環境予想 -分布の変化と立ち位置-

広島予選の結果を踏まえて愛知予選の環境がどう変化するかを予想します。

・分布予想

-赤紫ロー
広島の結果を受け強さを確信したプレイヤーが乗っかるため、更に増加する。

-エネル
広島予選では分布2位だったのにも関わらずトーナメント進出者は0、勝てないデッキと評価され、減少する

-ルッチ(CP0)
メタを読んでデッキ選択をする層が使用。微増

-黒黄ルフィ
プレイ難度が高く、8弾からの強化もこれといってないため兼業プレイヤーは赤紫ローに流れ、専業プレイヤーが残る。減少

-その他デッキ
広島の分布から見れるように、主要3~4デッキを合わせても使用率は50%程度のため、9回戦の内3~5回程度はその他デッキと当たることになる。この規模感は愛知予選でも大きく変わらないと思われる。


・主要デッキの立ち位置

-赤紫ロー
ミラーや赤紫ローを意識したデッキとのマッチアップが多発することが予想できる。分布の多さからトナメ進出者数は増えることになるだろうが、そこに立っているのは本当に自分だろうか。

-エネル
従来の構築では勝てないことは広島予選の結果が示している。

-ルッチ(CP0)
赤紫ローとミラー、どちらも寄せる構築を組むことが難しい。使用率3番手になると予想される黒黄ルフィと当たった時点で1敗を覚悟しなければならないため、使用者数の微増予想とは裏腹に立ち位置は悪くなると思われる。

-その他デッキ
赤紫ロー・ルッチどちらにも対応できるデッキでなければ勝ち進むことは難しい。


■候補デッキ -tier1を使うか、立ち向かうか-

環境予想と各デッキの立ち位置から、tier1である赤紫ローを使う側に回るか、赤紫ロー・ルッチ・黒黄・その他の順で各対面と戦えるデッキを見つけるかの2つの観点でデッキ選択をしていくこととしました。
また、前提として使える時間は平日夜の数時間と発売してから大会までの土日2回のみで、平日もフルで使えるような層と比べると練習時間は少ない、という点も考慮に入れたデッキ選択を考えました。

・候補1:赤紫ロー

ミラーは構築より引きで勝つ、他対面を意識

出力は圧倒的で生半なデッキは全て踏みつぶすパワーがあります。
ただし、ミラーが多発するデッキでもあります。
他対面はもちろん、ミラーも練度を積む要素が多くありますが、それが直接勝敗に影響するかと言われると、引き運の方が大きく関わるように思えます。実際、赤紫ローを使い続けている人が初回しの相手に負けたという話はいたるところで見聞きしました。
練習で学びのある場面が発生する確率と学びが活きる場面が本番で発生する確率を掛け合わせて考えた時、練習の費用対効果が恐ろしく低いデッキであるようにも思えました。逆に言うと少ない練習量でも十分な出力があり、引きによっては自分より練度が上のプレイヤーを倒せる可能性のあるデッキとも言えます。
限られた時間をこれの練習にオールインするのは分が悪いので、他にいいデッキが見つからなかった場合の最終的な逃げ先とすることにしました。
そのため、他デッキを使用する際の一人回しの仮想敵として軽く練習したり、周りの人の話やリストを追う程度にしました。


・候補2:ベガパンク

ステラたそ~。5エース絡めて後3に4面寝かせるのが好き。

7弾からちょくちょく触っていたデッキ。
8弾でなぜかSRを3種配られたため、化けているかもしれないと思い触り始める。
実際ロー・ルッチ・黒黄相手にもそこそこ戦えました。
ただし初見殺し的な要素が多く、使用する側としても練習すべきパターンが多いことが気になりました。
パターンとしては、下記の通り。
・相手がライフを殴る/殴らない。
・自身がライフを増やす/面展開をする。
また、リーダーが殴れない、主要コスト帯が5コスト以下等ピーキーな性能故に相性差を覆せない相手が主要デッキ外にいくつかあることが懸念点としてありました。
環境予想の通りその他対面と数回当たると考えている以上、こちらの使用は断念することとしました。


・候補3:エネル

(リストは後述のエネル調整記に載せます)
前環境からのエネル対ローの評価としては、対面理解をしている赤紫ローには不利だが、ロー側が戦い方を理解をしていないと相性差が逆転しうるマッチだと考えています。
また、トリガー次第では対面理解をされていても捲れることもあります。

ルッチ対面は不利でしたが、ルッチからステューシーが抜けたことで多少マシになったかもしれません。

リーダー効果の特殊性から、他対面においても対面理解をされていなければ圧勝できるような強さを持つ点から、エリア予選向きなデッキかと思い、エネルの調整を開始することとしました。

■エネル調整記

・調整開始

エネル調整開始は5/30ごろから

まずは既存リストに5ナミを入れて感触を試してみることに。広島予選前ではありますが、これだけでは相性差は覆らないと感じました。

-対赤紫ロー
・ナミによって5キッドクイーンを除去できるのはかなり偉い。
・7弾環境と同じく、相手のゴードンの枚数次第ではこちらの大型も除去されて殴り返し要員が足りず、面処理が間に合わない。
・攻め始めるのが遅く、相手に立て直しの余裕ができて押し切られてしまう。

-対ルッチ(CP0)
・ステューシーが抜けたとはいえ、エニエスロビー+嵐脚+リーダー効果で大抵のキャラが除去されてしまうので不利感は変わらず、むしろ7ジャックで先攻の動きも作られたためより厳しくなったかも。
・処理漏れが起きればそのまま大型連打で押し切ることができる。

対赤紫ロー、対ルッチどちらにおいても下記2点が課題に感じました。
・先2後2のアクションがなく、テンポで損をしている。
攻め手に欠ける。

これらの課題に対してリリスの存在に注目しました。

・2ターン目の空白を手札を消費せずに埋められる。
攻撃戦力を追加できる。
・ナミの再現性を上げられる。
・2000カウンター2種、ナミ、ルフィ、ボニーでヒット先は確保できる
上記の点から、エッグヘッド型エネルを試してみることにしました。


・エッグヘッド型エネル(前寄せ)

菊之丞5エース7マムと攻め気の強いカードを採用し、序盤から積極的に殴っていく型を試してみました。
また、クェーサーのトリガー効果がかなり優秀なため採用。
対赤紫ローは戦い方が既存構築とは打って変わり一切引きこもらず、殴り合いを制すようになります。
対ルッチにおいても、上記3種のカードにより押し切れる試合が作りやすくなりました。
ただし、下記のような課題も見つかりました。
・ゲームレンジが前に寄り過ぎていて、リリスを2ターン目に出せなかった時や自身が受けに回ってしまった時のリカバリが利かない。
・ゲダツ、9ヤマトの不在で面優位が取れない。


・エッグヘッド型エネル(既存構築寄り)

やはりゲダツ9ヤマトは優秀だったのでリリスは採用しつつも既存の構築に寄せた形に。
対赤紫ローにおいて、リーダーが引きこもった状態でもリリスを立たせておくだけで十分な効力があることが調整の中でわかりました。
たとえば、リリスが除去される場合は、こちらが手札を消費せず相手にゴードンを使わせることで後の大型の定着しやすさに寄与します。
リリスが除去されない場合、リリスが後の殴り返し要員になりますし、終盤のエネル側が殴り始めるターンを早めることで相手に立て直す時間を与えないことに寄与します。
ただし構築が後ろに寄ったことにより、対ルッチに関しては通常構築よりはリリスの分マシになってはいるものの課題は残ります。


・エッグヘッド型エネル(7エネル採用)

対ルッチが相手の下振れ期待(エニエスロビーを引かない、大型の枚数不足)でしか勝ち筋が薄いため、自身から勝ちを掴みに行けるように場持ちの良い7エネルを採用。使用感は良く、カタクリ雷迎あたりと枚数を調整していくことにしました。
また、他に不利対面であった紫黄プリンに対してもライフレースに持ち込んで勝てるようになったのも偉いです。
赤紫ロー相手にも効果で処理されないキャラを置けるので必ずしも腐らないので許容できました。
雷迎については、役立つ試合はあれど明確に欲しい対面や役割はないように感じました。


・エッグエッド型エネル(愛知予選使用)

9回戦を戦い抜くには任意のカードを引かなくて負ける試合を最小限に抑えるべき、ということで5しらほしを採用。ボニーと合わせて手札を回すカード7枚採用で再現性を上げていくことにしました。
道中で捲れて優勢になりやすく、防御札でもあるクェーサーを増量しました。
2000カウンターの枚数を減らしたことで防御力が薄くなったことが不安要素ですが、5しらほし・ボニー・リーダー効果で手札を調整していけるだろうと判断。
相手によって前にも後ろにも寄せた戦い方ができて、コンバット力を活かせる自分好みのデッキにまとめることができました。


・相性認識

上記最終リストの相性認識です。

-対赤紫ロー
対面理解している相手でも微有利になったと認識。
広島予選の結果からハンデスロー採用枚数が増えると困る。

-対ルッチ(CP0)
7エネルやリリス、クェーサーの採用で微不利程度に抑えられるようになった。
また、実戦的にはエニエスロビーの有無・大型の枚数・モリアで引っ張れるカード等、相手にも高い要求が発生していることがわかり、そこを突けば勝てる試合はそこそこある。

-対黒黄ルフィ
6-7バニラや2しらほし、ベッジがないことで攻撃戦力の不足や防御力不足感は否めず、微不利に。しかし、相手が5サボ以外を出した時に5ナミを直撃させてから8カタクリ、10エース連打と続けることができれば十分勝てる。

-対エネル
ミラーは大型の枚数勝負なので通常構築と比べると8カタクリの枚数を1枚減らしていることやフランぺを入れていないことで構築段階では不利がついている。ただし、ゲームの肝は8カタクリ以上に9ヤマト10エースの枚数が影響するのでその枚数勝負では5しらほしボニーエジソンで引きに行ける分優位か。また、対面理解ができていない相手に対しては練度差が出るのでそこも期待できる。

-その他
リリス、ゲダツ(ナミ)、7エネルと順番通りにカードを出して面優位を作りながらリーダー効果によってライフレースでも勝つプランが取れたり、引きこもって9ヤマト・10エースに繋げてボードコントロールを取ったり、相手によって臨機応変に対応できるため、広く強く戦える。


■メタ外のデッキの使用 -練習量の差を埋める-

エネルという枠組みではメタ外とは言えませんが、エッグヘッド型エネルとなると、使用者は少なく、対面練習をしてくるプレイヤーはなおさら少ないでしょう。
メタ外のデッキを使うことで、絶対的な練習時間の差がある相手に対面練習量で上回ることができるという利点があります。
例えば、練習時間を100時間確保できる赤紫ロー使いAが、
対赤紫ロー50時間、対ルッチ20時間、対黒黄ルフィ10時間、対その他20時間(4時間*5デッキ)と配分したとします。
これに対し、練習時間をAの半分の50時間確保できるプレイヤーBその他デッキ5デッキ分でそれぞれ、
対赤紫ロー5時間、対ルッチ2時間、対黒黄ルフィ1時間、対その他2時間を配分します。
この時、赤紫ロー対その他デッキに焦点を当てて練習時間を比較すると、
Aが4時間Bが5時間となり、絶対的な練習時間に劣るBがAを超える練習時間を確保することができます。
単純化しすぎているので一概には言えませんが、メタ外デッキを使うことでこのように練習量の差を埋めることができますので、他プレイヤーに比べて練習量が不足する認識があれば、メタ外のデッキ選択も一考となります。


■愛知予選結果 -結果と反省-

・結果

R1 赤紫ロー 先○
R2 緑黄ヤマト 先○
R3 紫黄プリン 先○
R4 エネル 後○
R5 赤紫ロー 先×
R6 エネル 先○
R7 赤紫ロー 後○
R8 赤紫ロー 後×
R9 エネル 後○
で7-2の29位。次の決勝大会への権利を獲得することができました。

・反省

結果として勝てたのは良かったものの、環境予想や調整については反省点がいくつかありました。

-相性の誤認?
微有利と踏んだ赤紫ローに対して2-2、構築段階で不利と思ったエネルには3-0と、相性差の認識が誤っているような結果となりました。
今回の結果が引きや練度差による偏りなのか、相性の誤認によるものだったのかは再検討する必要があります。

-分布予想が甘い?
分布2位3位と予想したルッチ・黒黄ルフィとは当たらず、数を減らすと思っていたエネルとは3戦した上に、周りの卓でもよく見かけたので、分布予想も甘かったと思われます。
対面については偏りが発生するので、分布予想が合っていたのかについてはまた有志による全体分布の集計を待つこととします。


■東京予選以降の環境について -苛烈になるミラー-

今回の愛知予選で赤紫ローのトーナメント進出数は更に増加しました。

多すぎる

・東京予選はどうなるか

以降の東京予選では赤紫ローがさらにシェアを拡大していくかと思われます。そこに腕や自身をもって苛烈なミラー争いの中に飛び込むのもいいでしょう。

広島や愛知でも赤紫ローを対策したプレイヤーは一定数いたと思われます。
しかし、そういったプレイヤーは他デッキと当たったり、真に対策しきれず赤紫ロー相手に屈して(私のように)沈んでいったことでしょう。

しかしこのまま赤紫ローのシェアが拡大していけば、ちゃんと赤紫ローを対策しきったデッキを開発した誰かが赤紫ローを切り伏せてトナメに上がる可能性も上がっていきます。そういったデッキを開発することも戦略のひとつかと。

・次もエネルを握るなら

もし自分が東京予選に出てエネルを握るのであれば、ルッチ対策要素は減らしてより赤紫ローに寄せた型を考えたいと思います。
その中で試したいカードは下記3点
・天上の火
・ガスティーノ
・3000万V雷鳥

それぞれ低コストで面処理ができるので他カードと組み合わせて複数面処理ができることが利点となります。
ただ1:1交換をしているだけではレイジュやクイーンにアドを稼がれてしまいリソースゲームが崩壊してしまいますが、後半の大型連打に繋がるのであればテンポを稼ぐのは有効かもなと。


■決勝大会に向けて

8月の決勝大会はスターターデッキ6種が発売され、そちらに新規カードがあれど、トップメタは依然変わらず赤紫ローかと思われます。
また、決勝大会は全体分布とは異なり、各予選のトーナメントの分布がそのまま決勝大会の分布に近いと思われます。
自分は相変わらず練度で勝負するよりもデッキを考えて持っていく方が性に合うのでデッキ開発に時間を使うことかと思われます。
とはいえ現状赤紫ローが圧倒している中、最初からローを選択肢から外すのは愚策のため、赤紫ローの練習をしながらこのデッキに勝てる要件は何か、再度検討していきたいです。


■おわりに

1年目は東京第一予選ベスト32、福岡予選ベスト16でトーナメント進出するも決勝大会への権利を得られず(1年目はベスト32までがトーナメント進出、ベスト8からが権利獲得だった)、2年目もWAVE1福岡予選6-2、WAVE2宮城予選7-2と権利獲得ならずであと一歩が足りず悔しい思いをしてきました。
そして今回も7-2でトーナメントへは一歩届きませんでしたが、運よくオポで決勝大会まで駒を進めることができました。次こそは後一歩を踏み込んだ結果を残したいと思います。
ここまでこられたのも調整を手伝ってくれた方々のおかげです。ここに感謝を。


■おまけ -愛知予選対戦レポ(有料)-

普段から大会参加時には対戦レポを簡単なメモ程度ですがまとめています。
以降は今回のエリア予選の対戦レポを掲載します。
有料ではありますが内容は薄めのレポなので、投げ銭やご祝儀のついででおまけが読める程度に思ってくだされば。

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