WalkerZ良すぎ(感想文)

アルバムがめっちゃ良かったので喜んだ一般人間の書いた感想文です。MonsterZ MATEを知らない方は公式の「入門編」を見て雰囲気を図るか、「Music Video」の中の気になった楽曲を聴いてみることをおすすめします。高音が魅力的なボーカルと、キレキレのリリックがカッコいいラッパーのコンビVです。自分は「掌ダンス」(※1)という楽曲でこのVtuberを知りました。

MonsterZ MATE待望のサードアルバム、「WalkerZ」が12/8に発売された。めちゃくちゃ私事であるけれど、誕生日の数日後にリリースされたので人間はそれはまあ喜んだそうな。
ファースト・セカンドアルバムも購入していて、特にセカンドアルバムが好きすぎて「これ、最高傑作すぎて次回のハードル爆上がりじゃないか……?」などと思っていたのですが。

サードアルバムも最高だったんですね、これが…………
より個性豊かな楽曲が揃い、さらに強くなってやって来た新アルバム。初回限定盤Bの特典CDはまだ聴いていません。ダーリンダンスとか楽しみだなあ。
追記:限定版Bも聴きました。全部良かったけど、特典CDだとやっぱりダーリンダンスが好きだなあ。アンジョーさんの高音と、合間に挟まるコーサカさんの掛け声が良いんだ。

という訳で独自解釈と弱めの語彙が詰まった各曲の感想文です。露骨に好きな曲の文が長くなるのは許してください。そしてこの感想文は歌詞解説配信の前に書き始めたものなのでいろいろと許してほしい。歌詞解説はまだ見てる途中です。

まず一曲目。 
「ラジー」
はい優勝。初手だけどこの曲が一等好きかもしれないレベル。ラジーの意味が分からなかったんですが、インターネット初心者らしく「ラジー 意味」で調べたらゴールデンラズベリー賞というものが出ました。アカデミー賞の真逆で「最低」の映画を選んで表彰するものらしいです。これが元だったとしたらめっちゃカッコよくない?歌詞もよく見るとアングラな感じなのに、聴いててバチバチにアガるし元気が出る。最高。入りの「Let's go」からもう好き。最後まで駆け抜けてくところも好き。まさにアルバムの最初を飾るのにふさわしいのでは?
あとこの曲のコーサカさんのラップ前に挟まれる咳払いがめちゃくちゃ好き。(リズム感が好きなのだけれども、文面にするとなんかニッチな感じがするな……)

二曲目。
「Unison」
で、一曲目でアゲといての爽やか曲ですよ。緩急が上手いねこりゃ。
アンジョーさんの高音が綺麗に合致している。この曲めっちゃ青くない?というかこのアルバム全体的に青くない?この曲は綺麗でどことなく哀愁があって、暗い夜から明るい朝がするまでの青って感じがめっちゃ良い。二曲目なんだけどエンディング感があるんだよな……あと転調が良すぎる。森羅万象が好きなタイプの転調(範囲爆大主語)。

三曲目。
「-Hanakin-」
急に金曜日になった。これ金曜のやる事終えて明日が休みだって時に聞いたらめっちゃ最高だろうなぁ~~~~~~~!おそらく酒飲んで外歩きながら聴いたら確実に最高になるであろうナンバー。この曲のコーサカさんのラップ、めっちゃ良いんだよなぁ…………ラップがいっぱいあってお得(?)
あと「これなんの音?boogieboogie down」からの「Hold up 光るMirror Ball」の流れが好き。雰囲気的に「Beep☆CARAMEL」と似てる部分があるような、この日常から離れての無礼講感がめっちゃ良い。
追記:MV公開でめちゃくちゃ喜んじゃった。ミスターエンド(※2)のMVの時も感じたんですけど、好きな曲のMVが来るのって素直に嬉しいですね。
さらに追記:MV、かっこいいんですけどあまりにも直接的すぎて笑っちゃった。MVにリアルの映像がガッツリ使われてるの、これはこれでバーチャルに囚われない感じがして面白いから良いんだよなあ。

四曲目。
「TOKYO MONSTERZ」
これ作曲カラスヤサボウさんか……どうりでめっちゃ楽しい訳だよ……曲の入りから良い。こういうノリのいい曲は総じて好きになりがち。
この曲、ボーカル・ラップのどっちも韻が好きなんだよな…………そもそもカラスヤサボウさんの曲がめちゃくちゃ好きなんだ…………好き音楽×好き音楽はそりゃ当然好きになる訳ですね。あと「Enter the Avatar」(※3)みたいに怪物要素が入ってるのも好きですね。好みの韻は山ほどあるんですが、「絡まる絡繰り 祭のカタヌキ 混じってるカタクリ 真面目な方無理 またもや空振り」とか「アンサー and さぁ、かまそうぜパンチライン」の部分とか聴いてて楽しいですね……

五曲目。
「ランウェイで歌えば」
個人的に、前の曲と後の曲に挟まってる清涼剤みたいな存在……なんだろう、一旦気持ちが引き締まるというか、気分が置いていかれないまま移り変われる……?前の曲よりは落ち着き気味ではあるんですけど、しっとり……いや、雨が降ってるからしっとりはしてるんだけど……優しい曲というよりかは寂しさとか切なさがあるイメージで……(ろくろを回す)
この曲めちゃくちゃ良いんですけど、どんな風に好きかの言語化が一番難しい気がするな……。個人的には、コーサカさんのペトリコールという曲(※4)が好きなので「ぺトリコール」が歌詞に入っててちょっと嬉しくなっちゃった。”良い”言葉だな~と思っていたので……

六曲目。
「ブルスク feat. Marpril」
アンジョーさんの声が珍しく低めの曲。女性陣がいますからね。入りからもう好き(このコメント多くない?)。サビを歌う人が入れ替わることで、一曲の中でもけっこう印象が変わってくるのが個人的な面白ポイント。こういう曲の雰囲気、なんていうんだろう。日常っぽさ?が結構好きだなあ。歌詞をちゃんと見たら日常と非日常の境みたいな感じだった。この曲の韻もすごい好き。男女どっちものボーカル・ラップが聴けるのでめちゃくちゃお得。Marprilのお二人の声も合わさって非常にグレイトフル(うれしい)。あと「集めてるpieceは きっといつかmasterなpiece」「嵌め込んだpieceが 繋がったmasterなpiece」という歌詞がめちゃくちゃ好き。

七曲目。
「MUNO」
この曲、試聴段階でもう察してたんですが……治安が悪~~~~~い!!試聴でもこれ凄そうだな…と思ってたけど、やっぱり凄かった。これコーサカさん裏で何て言ってるんだろうなあ。「頭下げるとかそういうんじゃなくて」とかは聞き取れた。怒ってるんだろうなあ、怒ってないって言ってる?っぽいけど……
珍しい(?)アンジョーさんの低音が聴けて非常に良いですね。嬉しい。自分は「OUTSIDERZ -悪漢奴等 is Justice- 」のRemixカバー(※5)が非常に好きだ……だからバッチリ低音のあるこの曲も好きだ……
コーサカさんのライムもガッツリブチ切れてて良い。めちゃくちゃ口が悪い。最高。あと挟まれる「はぁ?」とかの掛け声も良い。とにかく質量があってすごい良い。

八曲目。
「フロムアイム」
この曲もMUNOに続きカッコいいんですが、あっちよりもアツさのベクトル?方向性?が違って良いですね。盛り上がりを失わない「fight the power」と、「raw 「I」 raw「I」raw fight the power」の掛け合い(?)、サビ前に三拍キメて、静かになってからの「天国へ DaLaLa」「さぁ幕開けへ」がめちゃくちゃ好きです。公開されたMVもよかった。サビ前に文字がパッと映るのも”良”くて好き。特に一番サビの腕を振るうところでシルエットにしつつ映すの、センスの塊すぎる。「Last Judgement」(※6)の「裁け」で映像がズレる所でも思ったんですけど、深山さんが強すぎるな…………
……とまあ、すごいかっこいいんだけど「フローチャート not チート スイクン引く」でめちゃくちゃ笑いました。いくらなんでもライムの幅広すぎるだろ。RiJ大好きなので手を叩いて大喜びしました。もしこれを見て気になる方がいたらTwitchなどで「RTA in Japan Summer 2021」というイベントの「ポケモン ソード & シールド」のRTAを見てくださると喜びます(めちゃくちゃ長いので注意してください)。なんなら「RTA in Japan スイクン」で調べても詳細が出るんじゃないかな……。
↓これはRTA in Japan 2021 の「ポケモン ソード & シールド」
https://www.twitch.tv/videos/1114860788?collection=8VNXIZgWpBayrg

九曲目。
「星霜レイテンシー」
歌詞を見たら思ったよりInternetだった曲。「レイテンシー」って遅延時間を指す言葉なんだ……いいな……。歌詞解説まだだけど(※この文章を出している段階ではもう出ています)、この曲の解説が1番気になるかもなぁ。音楽の解釈は受け取り手の勝手ではあるんですけどね…それはそれとして…
個人的には「強いて言うなら2.5 何時でも心に合わせて良い天候」の韻が好き。「雨でも晴れ着で 混濁ハレとケ」もいいな……音の気持ちよさもだけど、歌詞を文字として見た時の気持ちよさもあるのが良いんだよなぁ……
またこの曲だと二人ともしっとりめの声だから、なおさら次の曲でのさっぱり感というか、解放感がすごいんだなあ。コーサカさんの落ち着いた声が良い。

十曲目。
「Roulette!」
これをラストに持ってきたの天才すぎる。「Roulette!」は既に公開されていたので聴いていて、まあシュークリーム要素があるわで笑いつつもめちゃくちゃ最高だったんですが、アルバムの最後を飾るのに相応しすぎてびっくりしました。この曲単体でもそれなりに聴いていたはずなのに、アルバムのラストに来ることでこれほどしっくりくるとは。
気持ち的にはセカンドアルバムの「Beep☆CARAMEL」(※7)と同じ気分です。アルバムが終わってしまうのが惜しい気持ちと、ラストにかけてテンションがグッとアガる気持ちが同時にやってくる。「ねぇ キライもスキも脱ぎ捨て」のフレーズだけで既に哀愁と高揚がやってくる。アルバムの最後に来ることでバチバチに深みが増して凄い。
彼らを象徴する企画のうちの一つ……ロシアンシュークリーム要素があるってのもポイントが高い。今まで積み上げたものとか、これまでにあったこととかをラストに持ってくるのってどんなコンテンツであってもマジで最高なので……ロシアンシュークリームでここまでエモさを感じることあるか……?

以上。散歩の時とかアゲたい時とかめちゃくちゃ聴かせてもらってます。ありがとうMZM。これから歌詞解説とか聞いて「おお……」とか「あ~~」とか言おうと思います。


* * *


※1…「掌ダンス」
今までラップ自体にそこまで触れてこなかったので、かなりの衝撃だった。皮肉たっぷりでカッコいい曲。

※2 …「ミスターエンド」
MVにがっつりリアルの人間が出てきているが、めちゃくちゃ曲にマッチしている。セカンドアルバムの中でもかなり好きな曲なのでMVが来て嬉しい。

※3…「Enter the Avatar」
狼男と吸血鬼のユニットらしさが出ている歌詞。「無敵のこのアバター」という歌詞がマジでカッコいい。

※4…「ペトリコール」
雨の日にこの曲を聴きながら散歩するとかなり”良”くなる。「例えば 雨が降ったから」からの歌詞の流れが好き。

※5…「OUTSIDERZ -悪漢奴等 is Justice- 」MZM Remix
え?これRemix……?人の曲を自分達なりに生かすのがうますぎる。元の曲の歌詞を踏まえて韻を踏んでるのがヤバい。

※6…「Last Judgement」
これは毎回言ってるんですが、「裁け」で映像がズレるところがマジで好きすぎて初見の時に「え!!?」ってなって巻き戻しました。映像良すぎる。曲も良いんです、でもこの曲の映像がめちゃくちゃ好きなんですよ……

※7…「Beep☆CARAMEL」
何故かリンクし忘れてた。MZMの楽曲の中で一番好きな曲です。問答無用で「良く」なる。


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