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筑前煮に思う哲学の季節がやって来ました✨

晩秋から師走を迎えるこの時期
冷たい風が吹くと筑前煮が食べたくなります

食べたいというより
食べとかないといけない

個人的なそんな思いで
いそいそと
畑のサトイモを収穫します

サトイモの収穫期に合わせて
ゴボウ・ニンジン・レンコンも用意しておきます

そしてお肉は鶏肉

鶏肉の旨味が
サトイモのヌメリや
ゴボウの香りや
レンコンの歯応えに馴染んで

柔らかくなった
ニンジンの甘みが
それぞれの個性を
まとめている

それが筑前煮の美味しさです

根菜類は
寒い冬を乗り越えるための
強い味方

冬に備えて
エネルギーを蓄えるために
食べたくなるのかもしれません

以前
肉じゃがには
スナップエンドウのトッピングがおすすめ‼️
と書いた事があるのだけど

筑前煮には緑とのコントラスト
なんてモノはいらないし
映える器や彩りも不要だと思う

素朴に煮込むだけ
それだけで美味しくて
それだけで完結している

王道を歩き続ける筑前煮には
余計な飾りはいらないのです

我が家の畑のサトイモの苗

サトイモは
梅雨前の6月に
種芋を植えて
収穫は
寒くなる11月か12月ごろ

半年をかけて
土の中でじっくり滋養を
蓄えます

寒くなると
ねっとりとした味わいが
食べたくなるのは
自然と身体に必要なものを
欲しているのでしょう

これは
野菜全般にいえることだけど

野菜の採れる時期と
その栄養素が
人間の身体に必要な時期は
不思議と一致する

人間も自然の一部なので
うまくできているんだなーと
いつも思います

そうそう
サトイモを収穫したので
筑前煮の作り方をひとつ

鶏肉は
胡麻油で
まず皮目から焼いていきます

こんな感じで皮に色がついたら

サトイモ・ゴボウ・レンコン・ニンジンをごろごろと入れ


全体をかき混ぜて
ざっと油がまわったら
少し頭が出るくらいの
少なめの水

味醂少々
昆布つゆ(3倍濃縮の麺つゆ)
ひと回し半を足して
ぐつぐつしてきたら
小さい火にしてフタをして
蒸すように煮詰めていきます

根菜類の割合は
見た目で量のバランスが取れていればOK👍

冷蔵庫で固くなりかけていた
チクワとちぎりコンニャクも
いれました

お汁がなくなってきたら
全体に絡むようにざっとまぜて
出来上がりです✨✨

筑前煮は煮崩れしない

根菜の一切れ一切れが
しっかりと自立していて
人生を知る哲学者のよう

ただ美味しいだけでなく
噛みしめるたびに
淡々と真理を語り出します

この歯応え
この香りが
どこか暖かくて懐かしい

厳しい冬を前に
道を説く君に会いたくて
毎年
この筑前煮が
食べたくなるのかも
しれませんね😊✨なんて…



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