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梅干し作りで余った梅酢で生姜を漬けてみると感動するほど美味しい紅生姜が出来ました

我が家の小さな庭には1本の梅の木があります
もうかれこれ35年ぐらい前のお正月に
お寺の植木市で鉢植えの盆栽を買ったのですが
当時は剪定の仕方も知らず
なかなか手入れも出来ないので
ま いいかと
庭の片隅に地植えにして
ほったらかしていたのです

子どもが大きくなり
わたしも勤めに出るようになり
気にとめることもなかった梅の木でしたが
10年ぐらい前からかな
気がつけばなんだか大きくなっていて
毎年沢山の
ピンクの花が咲くようになりました🌸



花が散った後に出てくる小さな梅の実を
可愛いと愛でているうち年を追うごとに
だんだん大きな実がなるようになって
スーパーで売っている青梅と変わらないまでに育つようになりました
そして数年前からはその我が家の青梅で
梅酒を漬けるようになったのです


ところが昨年の6月のこと
梅の実を収穫してから何かと忙しくてしばらく触れないでいるうち青梅がポーっと色づいて

梅とは思えないぐらいの
赤と黄色の可愛い色合い
桃のような豊潤な香り

梅ってこんななるんやねー
もう梅酒には使えないかなー
なので
今年は初
梅干しに挑戦します〜

なんて言いながら
ネットでレシピを教わり
こーかなあーかなと
手探りの梅仕事を始めました

専用の道具が無くても
厚手のビニール袋で出来るらしい
ひとつひとつヘタを取って
かびらない最低限の塩を振って
梅酢が出て来るのを待ちます

塩で揉んだ赤紫蘇を足して赤く色付いた梅を
8月の土用に天日干し
梅と紫蘇のよい香りが庭やキッチンに
ほのかに漂い幸せな気持ちになりました

梅干し作りで出た副産物
赤紫蘇の葉は干して粉砕してゆかりに
赤い梅酢には
年末にはまたみんなで集まれますようにと
願いをこめて年越し沖縄そば用の
紅生姜を漬けてみました

年末には毎年子どもたちが帰って来て
沖縄に嫁いだ娘の計らいで年越しそばは
沖縄ソバを食べるようになっていたので
沖縄そば用の紅生姜を漬けていたのです

残念ながらコロナの影響で
沖縄の娘は帰って来れず
年越しそばは🍜にしんそばに代わり
手作り紅生姜はひっそりと
冷蔵庫の中で長い眠りについていました

市販の紅生姜は鮮やかな紅色で
ほとんどが着色料使用の人工カラー
添加物は出来るだけ避けたい思いから
普段から紅生姜はあまり食卓には登場しない
ちょっと遠くの存在だったので
手作りの紅生姜も積極的には
食べようとしなかったのです

年も明けてしばらくして
そろそろ使わないと傷んでもダメだしなー
なんてもったいなさが先に立ち
ある日のこと
何の期待もせずに
刻んでラーメン🍜に入れてみました

あら 美味しいわねー💕

梅酢と紫蘇だけで浸けた
シンプルな紅生姜の
なんて美味しいこと
自然な色の美しいこと
思いもよらないその美味しさに
すっかり虜になってしまいました

以来いろいろなものに
紅生姜を添えるようになり
梅干しはまだ残っているのに
紅生姜はもう無くなってしまいました

紅生姜が無いと何か物足りない
そんなふうに思うこのごろです

早く生姜漬けたいなー
早く夏にならないかなー
梅干しよりも紅生姜を漬けたいけれど
梅酢に漬ける生姜だから梅干しが先ね

本日の我が家の梅はまだ小さな楕円形
収穫は2ヶ月先の6月ごろですねー
梅干しができるのは8月ごろで
紅生姜が食べられるのは9月ごろからかなー

昨年は
いにしえより続く
梅と紫蘇と塩だけの
シンプルだけど自然の恵みと深い知恵がつまった無駄のない梅仕事のあれこれを知り
なんだか心も改まり清廉な気持ちになりました

また来る夏が楽しみ
熟成の秋が楽しみ
毎日大変だけれど
楽しみを見つけながら歩いていきましょう

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