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みんなも自分も笑顔でいるには?【インタビュー:T.A.さん】

素敵な生き方・考え方をされている方々から、これまでの人生や考え方などのお話をお聞きしています。
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高校時代の同級生で部活仲間だったAさんは、誰とも楽しくコミュニケーションをとり、可愛がられキャラと行動力で部の皆から愛されていました。
その社交性とバイタリティは、どのように培われてきたのか?数年ぶりに連絡が取れたタイミングで、突撃インタビューしてみました!

<T.A.さん(30代)>

配送ドライバー、調理師、Webデザイナー

・突然のインタビューお引き受けくださりありがとうございます!これまでいろいろな仕事を経験されていると聞いています。興味津々です!

全然いいよ!こちらこそよろしく!

・最近はどのような事をしていますか?

病院向け日用品の配送をしています。日用品は、病院で入院患者さんがレンタルするシャンプーや洗顔料などです。毎日、札幌の営業所から道内の病院へ運んでいます。
今はコロナ対策もあり、お互いにかなり気を遣いながらやっています。

・なぜその仕事に就いたのですか?

以前は飲食店で働いていましたが、昼間の仕事に移るためです。物流は無くならない仕事であり、勤務条件が希望通りだった事も魅力でした。

・勤務条件はどのようなものでしたか?

いくつかありますが、特に時間の面では「昼の仕事」「土日休み」です。
3年前に結婚したのですが、飲食業は夜の仕事で、昼職の妻と生活リズムが合いませんでした。妻と一緒に過ごす時間を作りたかったのと、もし将来子供ができた時に、「土日遊べるパパ」でありたいので土日休みを希望しました。

・家族の為の転職だったのですね。配送業は体力勝負のイメージがありますが、そこはどうでしょう?

大変そうと言われますし、辞める人も多いのですが、私は平気です。仕事のほとんどは運転で肉体的にラクだし、残業もまずありません。早ければ夕方には終わるので、家で晩ごはんを作りながら妻の帰りを待っています。

・体力あるのですね!ところで、大学は工学部でしたよね?そこからドライバーになった流れを教えてください

工学部を選んだのは、パソコンが好きだからです。私の親は工業高校の先生で、子供の頃から家にパソコンがあり、遊んでいました。大学では電子工学を専攻し、光工学や電子回路なども学びましたが、パソコンそのものに触れていたい気持ちが強く、ウェブ制作会社のデザイナーになりました。

ところが、仕事は楽しかったのですが、社長がかなりのワンマンで…理不尽さに我慢しきれなくなり、4年程で転職し、スポーツバーのマスターになりました。

・ワンマンに我慢し続けて大変だったのですね!でも、デザイナーからスポーツバーのマスターですか!?全く異なる仕事へどのように移られたのでしすか?

実は、デザイナーをしながら、そのバーでアルバイトをしていました。繁忙日のヘルプ要員として、月に数回程、便利に使ってもらっていました(笑)

転職のきっかけは、誘われた事です。バイト中に、制作会社を辞めたいと話していたら、ウチに来たらと声を掛けて頂きました。面接では社長にも気に入ってもらえて、ちょうど店長のポストが空いた時だったので、そのまま店長として働き始めました。

・いきなり店長に!?やってみて、どうでしたか?

ホント、楽しかったです。接客と料理好きの自分に向いていると感じました。ウェブ制作の経験も活かせて、新メニューを自分で考案して、写真も自分で撮ってメニュー表を作りましたし、お店のウェブサイトやグルメサイトの掲載などもしていました。
面白い経験もできました。スポーツバーなので、スポーツが賑やかな時期はお店も盛り上がります。例えば、ラグビーワールドカップや、プロ野球のクライマックスシリーズで日ハム戦の時は、お店に取材も入りました。道内のTVニュースに自分が連日映っているのを見ると、ハハハ、ちょっとした有名人気分(笑)。
なにより、常連さんがたくさん付いてくれました。お客さんもスタッフも、みんながお店で楽しそうに過ごしているのを見るのが一番の喜びでした。

・聞くだけでも楽しそうですね!そのように人を楽しませるために、意識していたことはありますか?

お店全体の雰囲気や、一人一人の会話や様子には常に気を配っていました。
例えば、常連さんの飲み方に合わせて次のドリンクをいいタイミングで出すとか、二軒目を考えているお客さんの会話が聞こえたら、好みに合いそうなお店を紹介する、とか。グルメサイトの制作をしていたことがあるので、札幌のお店に詳しいんです。
私は、一度でも来たお客さんは顔や話したこともみんな覚えています。前回の話の続きで盛り上がれたりすると、とても喜んでもらえましたね。

・とても楽しい仕事だったのですね。けど、家族のために転職したのですね。

そうです。妻は、バーの常連さんに頼んで紹介してもらいました。ところが、一緒に暮らし始めたら、昼夜逆転で生活リズムが合いませんでした。妻は昼の仕事、私は夜の仕事で、家で顔を合わせることがない。なんだか一緒に暮らしている感じがなくて、寂しくなりました。

生活リズムを合わせるため、昼の仕事を探していたら、昔の先輩がいる居酒屋に誘われて、お店を移りました。ところが、入ってみると思っていたのとは違っていました。
バーは夕方出勤、深夜帰宅だったのですが、居酒屋はランチもあるので朝に出勤、帰りは同じ深夜帰宅でした。バーで働いていた頃より拘束時間も長いし、結局、妻との時間は無いまま。楽しい職場で給与も良かったけど、これじゃいけない、次の仕事は本気で探そうと思いました。
それでもう一度昼の仕事を探し始めたら、すぐに今の配送の仕事を紹介されて、転職しました。

・そこから今の仕事を紹介されたのですね。すぐにお誘いや紹介を得られたのはなぜなのでしょうか?

タイミングと、人のご縁でしょうか。
今の仕事は、通い詰めたラーメン屋のおっちゃんの紹介です。私はラーメンが好きで、気に入ったら週何回でも通い詰めていました。その時は、前に通っていたあるお店へ久しぶりに食べに行って、なにげなく、自分が望んでるような条件の仕事はあるかなぁ…と話したら、「あるよ~」と言われ、履歴書を渡したらそのままトントン拍子で決まりました。あまりの軽さにえっ?って感じでしたが。
なぜなのか…転職したいときは、辞めたいということや希望条件をいろんな人に話していますね。

・人のご縁なのですね。今までのお仕事は、職種などバラバラにも感じます。新しいことに取り組むバイタリティや体力はどのように培ったのですか?

新しいことをするのは楽しいです!いろんな経験ができて面白いと思っています。
体力は高校時代に培いました。当時、部活はすみなべと同じ合唱部と、あとパソコン部でしたが、マラソン大会では運動部を抜いて上位入賞しました。いくら走っても全然疲れなくて、サッカー部や陸上部をスルスル抜いて気分が良かったのを覚えています(笑)

振り返ると、合唱部では筋トレと長時間立ちっぱなしのアンサンブルで肺活量が増えて、通学でも、バス代を浮かせたくて毎日往復6kmの道のりを歩いていて、持久力がついたのかなと思っています。大学では、よさこいソーランを踊っていましたが、そこでも全然疲れませんでしたね。

・地道なトレーニング(?)の効果なのですね。ところで、Aさんはどこに行ってもいろんな人に可愛がられている印象なのですが、仕事や人の集まりで、日頃から心がけていることはありますか?

仕事は、楽しく働くことをモットーにしています。人と接する時は、笑顔になる雰囲気作りを、人が集まる時は潤滑油みたいな存在であるように心掛けています。逆に、摩擦がある環境は好きではないですね。
学生時代は、空気読まないキャラで雰囲気を良くしようとしていた事もありました。それしかやり方を知らなかったんですよね。その後、バーのマスター時代にいろいろ模索して、みんなが笑顔になる空間作りができるようになりました。

笑顔が好きだから、みんなの笑顔を見ると、自分が癒されます。これからも、みんなが笑顔、私も笑顔でいられるwin-winの関係でいたいです。

・いつもニコニコしているのは、みんなの笑顔を見るためだったのですね!最後に、これからやりたいことなどお聞かせください。

妻と外へ出掛けたいです。今は家から出られず、家ではテレビを見ているばかりですが、落ち着いたら、カメラを持って写真を撮りに行きたい。
仕事の方は、今の仕事も好きですし、同じ会社の営業に移ってみたいとも思っています。人と接するのが好きだし、手当てが付いたらいいな、と。今まで培ってきた接客スキルと体力でやれるのではないかと思っています。

(インタビュー日:2020年4月24日)

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自分の周りにいる、素敵な生き方をされていると感じる方々から、その方の考え方やしてきた事、大切にしていること、などのお話をお伺いしています。

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