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「結果」の出し方。【インタビュー:小関珠緒さん】

勉強した、資格を取った。でも、どうしたらよいのか分からない…という方は、案外多いのではないでしょうか?

かくいう私も、技術職をしながらキャリコン資格を取りましたが、その面談技術をどのように仕事にできるのか、どうすれば活かせるのか?…悩む日々。

今回、ライターで人材育成コーチ・コンサルタントをされている小関さんへ、どのようなキャリアを歩まれてきたのか、また強みを活かす方法についてもお聞きしました。


<小関珠緒さん>

ライター・人材育成コンサルタント。ご自身の体験、経験を強みに変えて、人材育成・教育ビジネスを展開されています。

・本日はよろしくお願いします!インタビューに応じてくださりありがとうございます!
こちらこそよろしくお願いします!
私もライターで、普段はインタビューする側です。される側は今回が初めてで、楽しみにしてきました。聞きたいことはドンドン何でも聞いてくださいね!!

・ありがとうございます!まずは、これまでの経歴や普段していることを教えてください。
東京生まれ、東京育ちです。
大学を卒業し、倉庫会社の事務職になりました。しかし、憧れの事務職は向いておらず転職、文章を書くのが好きで、お料理教室の編集部に入り、本の出版に携わりました。
約10年勤め、料理以外の分野の出版にも関わりたいと気付き、フリーのライターになりました。その頃から心理学を学び始めました。
心理カウンセリングやキャリアコンサルティング、コーチングなど学び、個人向け「強み発見」や、個人事業主向けの講座を行いました。また、最近は法人向けの人材育成コンサルティングに注力しています。また、マーケティング勉強会の代表理事をしております。
仕事の他に、趣味でサルサを踊っています。

・活動的にいろいろ取り組まれているのですね。ところで、小関さんはなぜ「強み発見」に取り組まれているのでしょうか?
自分の経験です。自分が苦労してきた事が、同じように困っている方々の役に立つと気付いたからです。
昔の私は自己肯定感が低く、劣等感の塊でした。私は深く考えるタイプで、発言に時間がかかるほう。スピード感のある雑談に乗れないのですが、そんな自分がダメだと思っていました。
それが、本を読み、コーチを付けるなどいろいろ試したことで、自分の深く考える発言こそが強みだと気付けるようになりました。

また、ライターをしながら心理を学んでいた時には、居場所を変える事を学びました。ライターは書けるのは当然ですが心理学は知らないので、ライター仲間に心理の事を話すと喜ばれます。逆に、心理学仲間は心理に詳しいですが書き方を知らないので、教えてほしいと頼まれました。場所を変えれば、新たな強みを生み出せると気付きました。

驚いたこともあります。ある企業のクライアントさんに、強みは「女性」「親しみやすさ」と言われました。性別は生まれつきですが、親しみやすい雰囲気はライター業で培ったものです。自分の強みは自分ではわからない、人に聞くのが一番と実感しました。

こうして得てきた強み発見のやり方を、「強み発見」や、個人事業主向けの講座、法人での従業員面談などで活かしています。

・ご自身の経験や気付きを強みに変えて、今に至るということなのですね。ところで、代表理事をされているというマーケティング勉強会について教えてください
一般社団法人「成れる会」のことですね。
最初は、マインドセット実践会の受講生で受講していました。きっかけは、知り合いに勧められ、自分のビジネスへマーケティングを取り入れる為です。結果、実際に良くなりましたし、ビジネスを見る目も変わりました。その後、東京の代表になり、その後に理事を経て代表理事になっています。
会は関西や九州、東北にもあります。世代も興味も違う方々と関わり、自分の世界が広がる感じがします。今は、東京の開講に向けて準備を進めています。
部活があり、私はサルサ部に入っています。運動は苦手ですが、踊る楽しさがあり今も続けています。よければ一緒に踊りましょう!

・小関さんは、ご自身が好きなものを人に広めてゆきたいと思われているのですね。これまで好きで続けてきたことにはどのようなものがありますか?
「深く考えること」です。私にとって一番嬉しいのは「深い話を相手とできた瞬間」です。
例えば心理カウンセリングでは、個室で、1対1で相手の心理の深いところへ入ってゆきます。スキューバダイビングのように深く深く、家族にも言わないような話をしながら、心の一番深いところへ行きます。そして、そこで本人が自分で底を蹴ってゆっくり浮上しながら癒されていく、そのプロセスでその人の本質がチラっと見え、その人を感じ取れる気がします。

続けるといえば、自分が面白いと思えることも大切だと思います。
子供の頃ピアノを習っていました。よくある親の願望で、幼稚園から中学まで12年も続けましたが、結局は辞めてしまいました。当時の私は、練習も発表会も泣くほど嫌だったのです。
それが、大学の時に自ら再開しました。きっかけは、カナダのピアニスト、グレン・グールドの「ゴールドベルク変奏曲」です。彼の、右手と左手が会話するような演奏に衝撃を受けました。音楽は心で弾くものだと気付き、また同じ曲でも人によって違うということが面白いと思いました。当時は自分で楽譜を買って弾き、彼の本を読み、映画も観に行きました。懐かしいです。

・自分が嬉しい、面白いと思えることも取り組む秘訣なのですね。ところで、カウンセリングなど面談は職人的な仕事ですが、ご自身を職人だと思われますか?
どうでしょう…専門性は絶対に大事ですが、職人ではいられないですね。
自分も経営者ですし、法人の仕事を始めるとマーケティングやマネジメントも必要です。専門特化も一つの方向ですが、自分はそうではないですね。

・従業員と経営者、両方からの目線が必要なのですね。私は面談やマーケティングを学んでも、まだピンと来ないこともあります…結果が出るのにどのくらいかかりますか?
そのうちわかる時が来ますよ。自分もそうです。人によってスピードは違うし、環境なども影響します。それに、一旦わかったと思っても、少し経つとまた次の「わかった!」があります。例えば、同じ本を1年後、5年後に読んだら違う感想が出てくるような感じで。

経営者は結果を求めます。結果は、従業員の行動からしか生まれません。
私が売っているコーチングや面談はそれ自体に価値はなく、従業員の行動を促すだけなのです。実際、彼らが「自ら」気付き、結果が出るのは数年後なこともあります。それでも、知識が無ければ知らないままでも、知っていれば時間はかかっても結果が出ることもあります。
特に経営者はすぐの結果を求めがちですが、同時に、愛社精神がある、努力している従業員を何とか良くしたいという想いもあります。スピードだけを求めてはいけないとも気付かされます。

・相手のために時間をかけて取り組み続けるタフな精神力をお持ちなのだと感じました。辛抱強いというか、我慢強いというか。
よく言われます(笑)。気が強いとも言われますし、自分でもそう思います。
徹底しているのは、決めたらやるということです。新しいことをするたび大変だと感じますが、ヤマを乗り越えたら大変ではなくなるとわかっているので。私よりやっている人はいくらでもいて、それに比べたら自分は全然大変ではないです。
大切なのは「行動」です。ここ数年は自分の底上げで、苦手意識のあったマネジメントに取り組んでいます。やってみたら、食わず嫌いでした。昔から、学校でクラブを立ち上げる、事業を起こすなど自分の世界観を作るのが好きです。
自分の座右の銘は「毎日一ミリ成長する」。現状維持はダメ、失敗してもいいから行動し、学び次に生かすことです。言い訳はしません。

・目指している姿や人物はいますか?
佐野元春さんです。彼の世界観が好きですし、自分にとっての一つのモデルです。
自分の世界観のリーダーであり、自分の好きなことや表現を仕事にして上手くいっている。カッコよくてオリジナリティのある生き方にも魅かれます。何より、歌詞に温かみがあり、新しい挑戦をする人への励まし、前向きさを感じます。聴くと癒されます。

実は、直接お会いしたことがあります。15分程のインタビューで、喫茶店程の距離で!その時も人柄の温かさを感じました。もしもう一度関われるとしたら、私が歌詞を作って歌ってもらいたい…なんて。

※照れつつ佐野元春さんを語る小関さん

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・ご自身の世界を作るのがお好きなのですね。最後に、これからやりたいことを教えてください。
今年は法人向け事業に注力しようと思っています。それ以外も、基本的にやりたいことのある人を応援したいと思っています。
人の役に立つのが好きですし、成長の助けになれることをしたいですね。

他には、小説を書こうと思っています。自分が考えている事、深いことを書きたくて、どうやっていこうかなと。そうですね、まずは書いてみようかな、ここも行動ですね。

※小関さんの活動についてはこちら!
ヒトノビ https://hito-nobi.jp/
成れる会東京マインドセット実践会 https://narerukai-tokyo.com/
ストーリーズ・マーケット https://storiesmarket.com/
Sunny Soul https://sunny-soul.net/


(インタビュー:2020年3月12日)

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自分の周りにいる、素敵な生き方をされていると感じる方々から、その方の考え方やしてきた事、大切にしていること、などのお話をお伺いしています。


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