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ドゥラメンテ急死 9歳 15年ダービー&皐月賞制覇 早すぎる死

9月1日、2015年のダービー、皐月賞を制し、同年のJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞したドゥラメンテ(牡、父キングカメハメハ)が8月31日午後7時、急性大腸炎のため、種牡馬としてけい養されていた北海道安平町の社台スタリオンステーションで死んだと発表した。まだ9歳の若さだった。


◆ドゥラメンテ 父キングカメハメハ 母アドマイヤグルーヴ(母の父サンデーサイレンス)12年3月22日生まれ 牡9歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績9戦5勝(うちG1・2勝、海外1戦0勝) 総獲得賞金6億6106万3000円 馬名の由来は荒々しく、はっきりと(音楽用語)


北海道安平町の社台スタリオンステーションの徳武英介氏によれば、約1週間前から右前肢の蹄冠部外傷を治療し、良化途中だったが、30日から腸炎の兆候を見せ、急激に悪化したという。同氏は「今年の種付けシーズンも元気に過ごしていただけに信じられないでいます。日本屈指の名牝系出身で日本のチャンピオンサイアー5頭を重ねた名馬の早世だけに関係者の皆さま、ファンの皆さまには大変申し訳なく思っております」とコメントした。

 ドゥラメンテは通算9戦5勝(G1・2勝)。母アドマイヤグルーヴ(03、04年エリザベス女王杯)、母の母エアグルーヴ(96年オークス、97年天皇賞・秋)、その母ダイナカール(83年オークス)という名牝系出身。皐月賞では直線で爆発的な決め手を繰り出し、ダービーも完勝した。2015年にM・デムーロとのコンビで春2冠を制覇した。しかし、放牧中の骨折により秋シーズンは全休。翌年の中山記念で復帰Vを飾るも、その後はドバイシーマクラシック、宝塚記念でともに2着に敗れた。そして宝塚記念のレース後に左前肢を故障。獣医師から競走能力喪失の診断が下され、引退した。

種牡馬としては現3歳世代が初年度産駒。今年の弥生賞ディープインパクト記念を勝ったタイトルホルダーなど活躍馬を多数出しており今後の産駒の活躍に期待しているところだった。

現役時代調教師だった堀宣行師は、「突然の訃報に驚きました。いくら言葉を尽くしても伝えられないほど、深い悲しみの中にいます。最高のサラブレッドの一頭であり、優秀な後継を残してほしいと願っていましたので、まだ9歳と若いにもかかわらず、前途が絶たれたのが残念でなりません」とコメントした。

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