じたみさんインタビュー

Poolo終わっちゃいましたね〜。けど一期スラックの雑談が盛り上がっているし、みんなとも普通に連絡取れているので嬉しいです、ありっさです。6月末までなら卒制受け付ける、とのことでしたのでインタビューもしれっとそれまでにアップできればいいでしょ、とのことでしれしれっと続けていきます。

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インタビュープロジェクト第24弾は…「じたみ」さんです!

じたみさん写真

実はじたみさんにはこの記事の「喋っている」部分を全部書いてもらいました。なのでいつも以上に「話し手らしい」言葉になっていると思います。一風変わったインタビュー、ぜひお楽しみください!

文面のみで失礼します。インタビュー受けてくれてありがとうございます!まずは恒例の質問:Pooloのみなさんに自由に自己紹介をお願いします。

POOLOでは年齢を伏せ通したので、意外かもしれませんが、10年以上も書籍編集をやっている「じたみ」です。教育専門の出版社に勤務しているため、手掛けているものは、公立の小中学校で使う資料集やワークブックなどの学校教材です。最近はいよいよデジタル教材をつくるようになり、デジタルの素材づくり(インタビュー動画など)が大変でもあり、新鮮で面白くもある昨今です。

じたみさんのお仕事なんか面白そうですよね…。いつもなんとなく気になっています。いつかもっと詳しく聞きたいです。

旅以外の趣味はロシア文学と絵画鑑賞です。今までの人生に最も影響を与えた一冊は『カラマーゾフの兄弟』、今までの人生に最も栄養を与えてくれた絵画は「真珠の耳飾りの少女」です。が、何事も二番目に率直な人柄がでると思うので、それぞれ二番目は『魍魎の匣』と「大人が歌えば子どもが笛吹く」(ヤン・ステーン作)です。

どちらも一番目しか分からない…「真珠の耳飾りの少女」は丁度ヨーロッパで絵画好きの友達の付き添いで見てきました〜。『魍魎の匣』調べたらアニメとかも出てるのですね…幅広いリーチ…。それでは、今頑張っている事は何ですか?

2020年は、小学校で新しい学習指導要領が実施される年です。プログラミング教育の導入や外国語授業の低学年化などの話題に誰もが注目していることと思います。私の今の仕事の大半は、この学習指導要領や周辺資料を読み解きながら、公教育が目指す資質・能力を育成できる教材をつくることです。

新型コロナがもたらした学校の混乱が尾を引いていますが、実は新型コロナ以前から、学習指導要領を告示した文科省と学校現場との間で意思疎通不全が起こっているように感じていました。この溝を埋めることができるのが学校教材の役割だと考えています。今年の発刊物に関しては、特に議論が紛
糾した「新しい評価の観点」を、学校の先生方が負担なくスムーズに新しい方針に移行できるような設計をした評価教材を出しました。このシリーズはお陰様で全商品が重版(増刷)となり、プロジェクトリーダーの立場として嬉しい限りでした。

あ!なんかプロジェクトリーダーをしていた案件が重版した、というのはどこかで聞いていたと思います!改めまして、おめでとうございます。日本の教育を受けていない身としては、ふわっとしか知らない言葉も度々出てきて、小学校はまた変わろうとしているのですかね。三年間しか通っていないのですけど、私が入学した時は確か丁度ゆとり教育を撤回した、という噂を聞きました。小学校は価値観形成でもとっても重要な時なので、教材でその教育をサポートするという観点が新しい発想で、やっぱりじたみさんの仕事をもっと知りたい…(*^^*) 

今は来年度から新指導要領が実施される「中学校」の教材の企画と設計に苦心しています。教員が担当する教科数も生徒の発達段階も小学校とは異なるので、一筋縄ではいかない難しさがあります。

一方で、教科書は国の検定を受けるため指導要領から逸れることができないのに対し、検定のない教材は(学校現場に受け入れてもらえるものであれば)柔軟な内容で作成できます。旧来の教授法に捉われず、クリエイティブな授業をなさる先生方の強い味方になれるような教材開発も精力的にしていきたいと思っています。

次は中学校の教材を担当されるのですね!小学校とはまた違う意味で大きく成長する時の教育をサポートする教材作り、大変そうですが頑張ってください!まだまだ聞きたいけど、個人的な趣味の追求になっちゃうので、次の質問に移りたいと思います。Pooloに入ろうと思った理由は何ですか?

最初は講師の豪華さに惹かれて、入ろうと思いました。オフラインでもオンラインでも講義を受講できるという点が、会社員でも参加しやすそうだなと思ったことを覚えています。 あとは、1期の機会を逃したら、年齢制限の条件が...

なんかPooloが終わったからなのか、いきなりの年齢不詳解除が面白いじたみさん(笑)。因みにアニメ関連での話題を元に私は本当にざっくりとした幅は推測していました…(笑)。それは置いておいて、じたみさん確かに結構講師の方を知っている印象はありましたね。そんな思いで参加したPooloで、一年の活動を終えてみましたが、Pooloにはどんな価値があると思いますか?また、参加理由と価値を見出している点は変わりましたか?

今となっては、講義もPooloの一部ではありますが、それはあくまで一部だったんだなと思うようになりました。今ではメンバーが自主的につくり上げたコミニティのほうに価値があると思います。いろんな経験やスキルをメンバーから分け与えてもらい、それだけでなく居心地の良い場所となってくれて、この上なく感謝しています!

居心地がいい場所、というのには本当に同感です!本当に様々な人が集まってきたので、「何かやりたい!」、「聞いてみたい!」という時に、Pooloの誰かの顔が浮かぶ事も多くなりました。さて、この記事を執筆している時点ではPoolo一期の期間は既に終了しているのですが、一年の活動を振り返ってみると、一番印象に残っているのは何ですか?

どのイベントも印象に強く残っていますが、一番は、一番初めの11人位で開催されたプレミートアップかもしれません。知らない人が多いと思うので説明しますと、Poolo合格通知を受け取ったダルマがTwitterで「キックオフパーティの前に、プレミートアップしたい!」と呼びかけて実現した会です。そのときは見ず知らずのダルマなる人の呼びかけに10人以上も初対面の人が集まって盛況となったこの会を見て、こんなに居心地のよい人たちが集まるPooloというコミュニティは、絶対面白いものになる!と確信しました。居心地がよく、心から笑えて本音が言い合えるPooloの性質を、Pooloが始まる前から象徴していた会だったと感慨深く思います。

そんな事があったのですね!Poolo一期が築き上げた特徴や暖かい空間、そして圧倒的フッ軽さ加減は、当初から潜んでいたポテンシャルだったのかもしれません。Poolo関連の質問はこれで最後となりますが、これから先もどうやって関わっていきたい等は考えていますか?

運営側に携わらせてもらおうか、いまだに迷っています。去年は青春ゾンビでしたが、今年はもうちょっとするとPooloゾンビになりそうなので。もし運営側のメンバーが足りない時期などがあれば、ヘルプで呼んでほしいです。もしくは12月とか、ものすごい変なタイミングで運営希望アンケを返信します(笑)。

「Pooloゾンビ」という新しい生体…(笑)。一期生の知り合いやおすすめで二期に入った人たちもいるようですし、どんどん繁殖していくのですかね?運営さん〜。ヘルプ要請応じてくれるようなので是非頭の片隅に入れておいてください!それでは、いきなりの方向転換となりますが、地元の自慢をして欲しいです(笑)。

サッカーのまち浦和では、試合の日になると街中に赤いTシャツの人があふれて、そこかしこで応援歌が聞こえてきます。浦和レッズを通して街が一丸になれる感じが好きです。

渋谷とかスポーツバーしか知らなかったのですけど、サッカーのまち、というのがあるのですね!楽しそうで何よりです!(サッカーにハマれない私は地球人じゃないのかもしれない。)次は一番オススメの海外の国とその理由を教えて欲しいです。

チェコです。チェスキー・クルムロフなどの街並みよし!ビールよし!ミュシャ三昧ができて芸術よし!カフカやミラン・クンデラを生んだ文学的背景の味わいよし!フランシスコ・ザビエルはヨーロッパにいたときは禿げてなかったんだなと頭髪の豊かさを偲ばせるモニュメントよし!ビールよし!ビールよし!

ビールよし!が心なしか他に比べて多いような…。チェコは確かに街並みがとっても綺麗ですよね!ここで勝手にチェコの写真をご紹介…。

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他には、セドレツ納骨堂を目的として田舎のほうに赴いたときに、列車が遅れて乗り継げなかったために往路だけで所持金ゼロになってしまい、国際キャッシュカードのATMもない田舎町でハラハラしながらカタコトのチェコ語で事なきを得たのも思い出深いです。「ムルヴィーテアングリッキ?(英語を話しますか?)」が最も使ったフレーズで、今でも覚えています。ちなみに尋ねた人は全員「ネ(いいえ)」とのことで、数フレーズしか知らないチェコ語で奮闘しました。

じたみさん、まさかのチェコ語喋れる。Pooloメンバーには色々な秘密がまだまだ隠されていますね。チェコ人英語分からなすぎて辛い…(笑)。というか、乗り遅れて、往路だけで所持金ゼロとは…チケット買い直したということでしょうか?行った事があるヨーロッパの国が出るとちょっと嬉しいですね〜( ^^)ホクホク 次の質問ですが、モットーや大事にしている自分軸はありますか?

意識して大切にしているわけではないのですが、自分は「独立独歩」だと思います。チームであっても最善を目指すために、和を尊しとしすぎずに、冒険や衝突を恐れずに物事を前へ進めることが自分の役割として向いているのかなと思っています。

根っこの部分は至極子どもっぽいのですが「楽しくてドキドキするほうへ!」です。新しいもの好きなので、新しいものは積極的に試していきたい欲があり、欲に従っています。

すごく個人的な理由なのですが「独立独歩」というワードについて、つい最近誰かの文章を読んだばかりなのでちょっとドキッとしました(笑)。見聞録でもその精神にとても助かっていました!頑張っていっぱい記事を出せて嬉しかったです。もうすぐインタビューも終わりですが、Pooloメンバーに言いたい事はありますか?

一年間、誰もが楽しいこともあれば、上手くいかないこともあったと思います。でも、上手くいかないことをこんなにも受容してくれるPooloは、人
材育成の場でありながら、本当に家であり、学校でもあったと思います。設計してくれたTABIPPOのみなさんの多大な尽力があったことはもちろんですが、コミュニティの風土、特に心理的安全性は、参加メンバーがつくり上げたものだと胸を張って言えると思います。サードプレイスが単なるサードプレイスに留まらず、家、学校、人材育成所のオールインワンプレイスにもなったのは、参加者ひとりひとりのお蔭です。Pooloに関わった全員に感謝しています。ありがとうございました!

参加者みんながPooloの経験をもとに、今後ますますご活躍されることと思いますが、Pooloは家でもあるので、気兼ねなく今後も家族団らんしましょう!

初めてこのコーナーで、こんな長くてメッセージ性のある答えを貰えて感動しています。「Pooloは家でもある」という言葉、ちょっと違いますけど私も建物の中のSitting Roomみたい場所だな…と感じています。入れ替わり立ち替わり、居心地がよく、日々の生活の中でフッと寄ってみたくなる場所…みたいな印象です。次の質問で最後となります。最後の質問は私からではなく、前回インタビューした人からのバトン形式なのですがじたみさんには茶ボーイから:「コロナが収束したらまず真っ先に力を入れて取り組みたい事は何ですか?」

ROROさんに譲ってもらったGoProちゃんが、まだ活躍の場が少なくて哀愁が漂い始めているので、屋外で思いっきり日光を浴びせてあげたいです。その前段階として、動画編集に手を付け始めました。

お!夏も間近に迫っているのでたくさん出番があるといいですね!それでは次の人に聞きたい事はありますか?

「今まで読んだ中で、あなたの人生または人格形成に最も影響を与えた本はなんですか?」

これ、すごいじたみさんっぽい質問だな〜と思っていました。面白い質問ですよね。直接お伝えしましたけど、私に最も影響のあった本は漫画の「フルーツバスケット」ですね。少女漫画らしからぬダークさ。ありがとうございました!

「その人の話し方をなるべく反映する」という想いでインタビューを今まで執筆してきたのですが、今回は書いてもらえちゃいました。じたみさんの洗練されて言葉選びが綺麗な文章、是非是非読んでください!


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