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舞い散る桜と共に

一区切りまで駆け抜けてきた。正に、疾走。
特に、ここ数年変わり時のタイミングである春、桜の時期は本当に疾走。

仄かに暖かくなってきて、蕾がついてきて…までは良いけど、上を見るのを忘れている間に蕾は一斉に開花して、目を見張っている間に、冷たい風が緩い風の間を縫って追い越していく最中、はらはら、はらはらと幽玄の夢を散らしていく。そして気付いた頃には多い茂る新緑が目線の上に、日に日に眩しさと照り返しが増す太陽の光を肌に感じる事になる。

だからやっぱり、新たな門出の季節は秋の方が向いているんじゃないかな、と思わずにはいられない。せわしなく背中を押してくると、全てがサイダー色に輝く、記憶が鮮明に脳に刻みこれるを経て、ゆっくりと仕舞い支度へと向かっていく、空を見ても涙が滲まないようなこそが、さようならと再出発の季節に相応しいと再確認。

再確認したは良いものの、世間は春こそが再出発ムードなのでまあここは合わせておく。表面上はね。本腰入れるのは秋からにして、約半年間はのらりくらりと様子見したいと思っています。それに加え、まだ数年先の予定ですが大学院に戻る予定でもあるので結果的に、再び秋出発になる事、そしていわゆる Gap Year 的な雰囲気を自分の中で忘れないようにしようと思っているので、割と失礼ながらいま半強制的に進むことになった段階は「ひと段落」と部類分けしている。

目の前のことを精一杯頑張る、目の前の人を哀しませたりしない、傍に居てくれる人を大事にする、という精神力は私の基礎なのできちんと取り組みはしますが、まあ、要するに今までとメンタリティは大して変わらないという事。

人間というものは周りに流されやすい特性を持つので、自分への約束も込めて。

今の業界を選んだのは、好きなことの方が頑張り方が分かりやすいから、今までの、そしてこらからの勉強に繋がりそうだから、そしてエンタメメディアという願いを託された末に魅せられる、夢をずっと視続けたいし、視せ続けることで、恩返しして、恩送りして、そしてこの世の中に私の好きなものがもっと溢れたらとても素敵だな、と思うから。

バイト先に対してどんなに驚愕して、世の中にはやばいやつがいるもんだと震撼し、私のアホボーイズ達が様々な程度で魔物に取り込まれていくことを見ることしかできなくても続けたのは、そして今も尚続けようと考えているのは、私の信念をそれでも貫き通せそうだから。逆に、そんな破天荒な環境だからこそ守り通せるものがある。私の愛おしい子達が、全員無事に帰還できるように道標となることができる環境がそこにはある。そう感じる。守る対象がいなくなるその日までは、粘り続けたいと思う。

大学という、私を今までにないぐらい急成長させてくれた学び舎へ。もっと知識と経験と力を蓄えて、必ず戻ります。まだまだ勉強したいことはこの世の中に溢れている。その探求はきっと私の生を超えるけど、果てのない世界を目前に歩みを止めないで済むというのは終わりが多いこの世の中でとても幸福なことだと思っている。今度は、完全に私の経済力だけで挑まなければいけないから計画性が飛躍的に必要になってくる…そんなもの私にはない…ので3-4年、という今までの締め切りと同じように動けばなんとかなってくれるかな。

願いは口に出すものだから、いっぱい言っていきます。
これも言い聞かせる。叶わない時辛いけど、口に出し続けていれば勝率は上がると信じて。

この地での再スタートから今までの日々の生活を彩ってくれた大切な、大切な人たち。私も頑張るから、そっちもどうか頑張って欲しい。二人の時間を大切にしてくれるなら、例えその総時間が今までより減ったとしても、淋しいけど、受け入れられるから。これからもあなたの人生に要られますように。これからも、私の人生を彩ってくれる存在であり続けてくれますように。

初日からふわふわ、はんなり、と評されました。
はんなり、調べてみたら「おしとやか、天然、マイペース。あるいは、落ち着いた華やかさと上品さで明るく振る舞う様」のことを表す言葉だそう。今まであんまり自分のことを表現する言葉と捉えていなかったけど、しっくり来るので、このまま、出来るだけゆっくり歩いて、目紛しい毎日の中で確かに零れ落ちる、輝く、素敵なものに気付いて、拾い集めていけると良いな。

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