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透明な羽根が見える

らしい。
ここ数年で本当によく言われるようになった言葉。

翼、ではなく、羽根、で合っているらしい。
バサバサというよりは、スッといなくなってしまうような感じ。
めっちゃ要約すると、妖精の羽根🧚‍♀️ 

私個人としては、そうなのかな〜と思いながらも、そんなこと、今まで言われた事無かったから、文化圏の違いかしら? 程度に構えていたんだけど、他にも言われることを振り返ってみると…
海に揺蕩っていそう、
気まぐれで賢い猫、
蝶々、
気付いたらいなくなっていそう
… とりあえず地面にいない。

羽根というものは、諸説あるけど、引っ張っても痛くないという論説が結構あります。

痛くはなくても、引きちぎられたら何か物凄く大事なものが欠落していく感覚が背中に、脊髄に、刻印されないのかな。

私は、いつだってその想像をしている。
もし私の背中に羽根があるなら、失いたくない。

その切実なる思いが、私に俯瞰でこの世を見つめさせて、地に足つけなくさせる。
「自分の思うタイミングで飛び立てない」状況が嫌すぎて、嫌すぎて、逃亡したくなってしまう。

その想いを子供だというなら、私はまだ大人になれない。子供と大人の間の曖昧な間の不安定さ、不安定さから生まれる輝きをまだ、追いかけさせて欲しくて、そうすると、「いつかいなくなってしまいそう」という結論に辿り着くのかもしれない。

子供の時はきっとみんなそうだったけど、いつしか大事にしたい、守りたいものを見つけて、自分の羽根を縛り付ける事を選んできた人達と一緒にいたいと思いながらも、責任を露のように払って、いつだって地平線を眺めているから。自分の自由を守るために、捨てられないものなんてない自分の心根を知っている。

私はまだ知らない。
一度降り立ったら、どうやってまた飛び立てば良いのか分からない。二度と宇宙に戻れなくても良いかな、という覚悟を決められるまでは、

現状維持。

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