たすけてください【怪談】
7年ほど前のことだろうか。
当時僕は東京の青山で働いていた。
その日、いつものように14時ごろ遅めの休憩に入り、昼食を買うため近くのコンビニへ向かう。
首都高の真下を通る渋谷へ繋がる大きな交差点。
コンビニへ行くためには信号をふたつ渡らなければならない。
ひとつ目の信号を直進し、次の横断歩道を渡るため左を向きふたつ目の信号が変わるのを待っていた。
この辺りは飲食店があまりない高級住宅街だ。
14時ともなると休憩中の会社勤めをしている人の姿も消え、交通量も多くない。
この時も