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【プレスリリース】「鳥獣害対策ソリューション」に関する実証事業が開始されました!

本年5月に、総務省が行う「令和5年度地域デジタル基盤活用推進事業(実証事業)」のひとつとして、島根県雲南市と、アイテック阪急阪神株式会社、株式会社GAUSS、サイレックス・テクノロジー株式会社及びNPO法人おっちラボが共同して行う、「Wi-Fi HaLowとカメラ画像を活用した獣害被害削減の実現」が採択され、本日その詳細をプレスリリースさせていただきました。

(参考)アイテック阪急阪神株式会社様によるプレスリリース
https://itec.hankyu-hanshin.co.jp/news/docs/20231208.pdf

この実証事業では、最新のAIを搭載したカメラを獣害対策に使用することで、罠の管理の省力化や、野生鳥獣の被害軽減を目指します。

飯石地区に設置したカメラ(左)と檻(右下)

おっちラボでは、昨年度、三刀屋町飯石地区で獣害対策システム「うんなんケモナビ」の運用を開始し、飯石地区で長らく取り組まれてこられた「自分からできる獣害対策」の一環として、深刻化する鳥獣被害状況の見える化と効果的な対策に向けた話し合いを、地域の皆さんと一緒に進めてまいりました。
お蔭さまで昨年度は、多くの方々にご協力をいただき、半年間で100件を超えるデータが集まり、「うんなんケモナビ」の取組みそのものも、2022 年度内閣官房主催の「冬の Digi 田甲子園」で審査員 評価 8 位を受賞することができるなど、「獣害対策のデジタル化」を進めることができました。

今回はそこからさらに進んで、飯石地区内粟谷集落の4か所にカメラを設置し、檻や罠、頻出地点の恒常的な監視と、AI画像分析を組み合わせ、檻や罠の管理の省力化や、情報共有の促進を図り、農作物被害につなげていきます。記録したデータやAI判定の結果は、「うんなんケモナビ」のサイト上でも確認することが可能です。

AIで検知・分析した画像はサイト上で確認可能(本画像は恐らくタヌキ)

今回の実証実験には、最新の通信技術と最新のAI技術が取り入れられ、将来的には獣害対策のみならず、山林内での通信手段の確保や、農業分野、生活分野等への応用も可能な技術となっています。
今後、12/11(月)から1か月間かけて実証実験を行い、住民さんの声やアンケート結果をもとに、今後の展開に反映していく予定です。

粟谷集落内に設置された通信設備

本実証実験にあたっては、アイテック阪急阪神株式会社様をはじめとした関係各社様はもとより、島根県、雲南市の皆さま、そして地域自主組織「雲見の里いいし」様をはじめとする飯石地区の皆さまに多大なるお力添えをいただきました。本当に皆さんの力が集まって、また新たな一歩が踏み出せた感じです!

ここがゴールではないのですが、引続き人間とケモノが共存し、すべての世代が安全で安心して暮らすことができる地域を目指して、地域の皆さまとともに頑張ってまいりたいと思います!

(参考)総務省ホームページ「地域デジタル基盤活用推進事業(実証事業)一次公募の結果及び二次公募の開始」
https://www.soumu.go.jp/.../s-news/01ryutsu06_02000356.html

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