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Dubai Expoに行ってきた その4

さて、皆さま、続きお待たせしました。ここから先はほぼ本命ばかりのパビリオンです——

今回は動画が沢山あるのでお時間許す方はぜひどうぞ。無い方はどうぞスキップして下さって構いませんからね。

とその前に、ドバイは12月といえども中東。昼間は暑い!!足も靴づれで痛い!
ってことで、休憩することにしました。このExpoは所々にカフェやレストランがたくさんあって、どこに入るか迷い放題です。

子供も大人も群がってる一角があり——そこにはなんと美味しそうなアサイーボウルを売るスタンドが!

このアサイースタンド、ドバイでは割とポピュラーのよう。お店の(たぶん)インド人、ずーっと機嫌が悪そうだった。。。忙しすぎるのかな?

Sweden

スカンジナビア諸国に共通の十字形「スカンジナビアクロス」のデザイン。 青は湖を、黄は黄金または輝く太陽を象徴。東京都立図書館サイトより image by Pixabay

Swedenパビリオンは鬱蒼とした森がウリ、とEmiratesの機内テレビで見て訪問。Swedenといえば、また発音の話だが、スウィーデンって言っておけば間違いない。ドイツ語っぽいけどドイツ語じゃない。

photo by Ocapie
photo by Ocapie

入ってみると、確かに森だった。森っていうより森+ログハウスかな。(赤ずきんちゃんみたいな世界観なのかな、と思いきや、全然違い←筆者のかなり個人的な汗、)テーマは"Co-creation"。 日本では聞きなれないテーマだが、アメリカのMBAでは授業があるくらいにビジネス界隈では使われる用語だ。

大きな丸太の上で遊ぶ子供たち photo by Ocapie

半分がサステナビリティー関連の展示で、あとはヘルスケアに関するもの。
前半のサステナビリティーは説明らしき説明はほとんどなく、ただひたすら人口の森のなかを歩く、というもの。フィトンチッド効果?なのか、暑さが引いて心が安らぐ感じになる。

後半のヘルスケアは、みなさんご存知Astrazeneca(アストラゼネカ社は現在イギリスのケンブリッジにあるが、もともとアストラっていうSwedenの会社とイギリスのゼネカっていう会社の合弁)によるもので、世界各国の死亡統計・移植について、またHealth-techについて展示されていた。
すでにストックホルム近郊にInnorvartive health care labを構えている。まさにCo-creationの代表格だ。またオンライン診療が全て無料化されたことでも有名。

photo by Ocapie

統計で興味深かった点は
・臓器移植が世界で最も行われている国がSpainであること(公には。。。汗)
・虚血性心疾患が中東・アフリカの死因ナンバーワンであること(→The Global burden of disease)、癌がランキングに入っていない。てゆうかWorldでもトップ。
・ヨーロッパの寝たきり原因の主な一つが自傷(あるいは自殺)であること
*なお、統計の精度は各国ごとに違うことを言及しておく。

ちょっと小さいけど他のデータも供覧。 photo by Ocapie

超個人的な感想ですが、みなさんも感じたことのある、北欧独特の空気感とかデザインってありますよね。暑いドバイでも涼しい風が吹いているような、あの空気感は一体なんだろうかと。。。

私の考えとしては、自然とともに生きる、ていうところにポイントがあるような気がします。実はSwedenもBhutanと同様国土の7割が森林で占められています。
でもおそらく日照時間の問題なのか、収入格差の是正も進んでいるのに自殺率は比較的高い。人間って恵まれてるとやる気を無くしてしまったりするのでしょうか? 参考までにSwedenの様々な角度からのランキングも見てみてくださいね。

Singapore

"5つの星は5つの理想(民主、平和、進歩、平等、公正)を表し、三日月は5つの星が示す理想に向かって進むことを意味している。 赤は様々な民族で構成された国民の友好と平等を、白は純粋性を表している"  東京都図書館サイトより image by Pixabay

Swedenの後にサステイナビリティーのパビリオンに行くのですが、先にこちらのことを書いておきましょう!

photo by Ocapie

みなさんご存知のように、Singaporeは人口は5,399,200人 (福岡県とほぼ同じ)面積697km2 (淡路島の1.2倍)の小さな国です。土地が小さいため、電力施設が作りにくく、燃料のほとんどを輸入LNG(液化天然ガス)に依存しています。これはガッツリCO2を排出するため様々な施策をしてきているわけですが、その代表例、Garden By The Bayのミニチュア版がそのままパビリオンになっていました。

壮大なSingaporeのイメージビデオからはじまり、

緑いっぱいの遊歩道、澄んだ空気と小鳥の声、飛んでくる蝶々など、ほんとそのままでした(→Public movieはこちら

なお、日本も現在のエネルギー源の第一位は同じくLNGで、今後CO2削減に向けての積極的な対策を取らざるを得ないというところなのです。ちなみに日本ではこんなことをすすめているとかいないとか。

Terra

さあ来ました!
サスティナビリティのパビリオン。
みなさんご存知かもですが、“テラ”は地球を意味するラテン語です。

photo by Ocapie

ここで2つに分かれましょう、一つはビデオで一気に見たい人↓

写真で読みたい人はすっ飛ばしていきましょう。
(ビデオより簡略化しています)

こちらもミニチュア版Garden By The Bay, Singaporeパビリオンよりむしろそれらしい?
この庭の中に入っていくと人類の進化の歴史。
科学の進歩、人口増加、CO2排出量が徐々に増えていっていきなり指数関数的に増えるグラフが描かれている。

上からEnergy use, CO2 emissions, Population, Gross domestic product. CO2は火から牛の排出ガス、Gross domestic productは金から貨幣に。
Energy は旧式の石油井から油田へ。Gross domestic productにはなんとクレカ??

さらに奥に入っていくと。。。
自分のエネルギーでものを動かすゲームセンターで子供たちが賑やか♪
科学館みたいですね。

photo by Ocapie

そこを通り過ぎると、海のパビリオンがあります。
ビデオはこちら→↓

文書はこちら↓

The hall of "consumption" photo by
Ocapie


なんだか昭和な歌舞伎町。。。周りにはプラスチックの山。
プラスチックで埋もれた海ですね♪😄(このあたりやはりお見事!)
そんなプラスチックで埋もれた海の中を歩きながら進んでいくと、所々にスロットマシーンやゲームマシーンがあります、ん?なんだ?

プラスチックの海 photo by Ocapie
ボロボロの洋服が沢山ぶら下がってる… photo by Ocapie

それぞれのマシーンの上に、質問。
Q. もしどちらか一方を選べと言われたら。。。?
This. 10年間世界中を旅して回れるけど、家には二度と帰れない。
That. 自分の国からは二度と出られない。

次々と出てくる究極の質問… photo by Ocapie

Q. もしどちらか一方を選べと言われたら。。。?
This. 小さな動物たちを守って、大きな動物を犠牲にする。
That. 大きな動物を守るために、小さな動物を犠牲にする。

Q. もしどちらか一方を選べと言われたら。。。?
This. 地球を守る。
That. 火星に移住する。

こんな感じで"究極の質問"が続きます。

Q. もし洪水が起きて、3つしか家から持ち出せないとしたら、何を持っていく?

Q. もし火事が起きて、1つしか家から持ち出せないとしたら、何を持っていく?

ちなみに私は
A-A-A
スマホ、パスポート、お財布 でした。

This or That…?  photo by Ocapie

出口に、参加者の回答一覧が出てるんですが
これで友達とディスカッションしたらかなり面白いなーと思いました。
みなさん、答えは何にしましたか?

さあてー
夜も更けてきたので、このあたりで。

続く!

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