村上 文学


00000
彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠 (文春文庫 ひ 32-1)


00002
あのころ、早稲田で (文春文庫)


00001
映画 ゲバルトの杜 彼は早稲田で死んだ パンフレット フライヤー セット U


00005
対論 1968 (集英社新書)


00006
わが青春の早稲田: 野望に燃えた狼たち (ノン・ポシェット お 4-5)


00007
スター (朝日文庫)


00004
記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実
ALL Reviews page

5つ星のうち5.0
問題ない
配送予定通り。本はきれいなものでした。


5つ星のうち5.0
30年に渡る取材の成果が生かされている
非常に読みごたえがある。アッという間に読み終えてしまった。これだけでは物足りず、もっと詳しく知りたいくらいです。犯人が捕まらない中で書かれているため、どうしても焦点が定まらない点はあるが、新右翼や某宗教団体の底知れない闇をうかがうことができた。大変面白い。 当時きわめてマイナーな存在だった極右がいまでは大手を振るい、当時主流派メディアだった朝日新聞が今や凋落の一途ということに隔世の感がある。そうした朝日凋落の背景には、本書でもいくつかのエピソードが紹介されているが、朝日上層部の、ことなかれ主義・保身がある。国際勝共連合の小遣をもらい朝日側の情報をリークしていた社会部編集委員、ひそかに同連合側と手打ちをおこなっていた取締役と編集局次長など、およそジャーナリズムの会社とは思えない、きわめて問題が大きい振る舞いも詳述されている。「ペンタンゴン・ペーパーズ」で示されたキャサリン・グラハム社主・ブラッドリー編集主幹(編集局長)とは大違いである。


5つ星のうち4.0
書かない取材
書かない取材を続ける。そんなことをし続けた記者がいたとは。朝日内部のことも含めて書くところなど、覚悟が伝わる。ただ、最後の「記者たるものかくあるべし」的なところは正直押し付けがましくて、蛇足だったと思う。


5つ星のうち5.0
統一教会と朝日新聞の霊感商法糾弾キャンペーンの関連
この本は、10年、20年たってもその価値が色あせないだろう。なぜなら、◯◯教会という宗教団体が反共という共通目的のために政治と結びつき、暴力組織まで持っていたということをしっかりと書いているからだ。オウム真理教のサリン事件まで、警察は宗教団体への踏み込みが甘かった。そうした時代に起こった、言論を暴力で封じ込めようとした事件。警察もたどり着かなかった驚くべき結末がこの本には書かれている。


5つ星のうち5.0
朝日幹部の対応に疑問
著者の事件を風化させないという執念に感服。危険の兆候を放置し、安易に問題組織と手打ちをはかるという朝日上層部の保身に暗澹たる思い。ただ、宗教団体はじめ、対象者をそこまで匿名にする必要があったのか、という疑問も残った。


5つ星のうち3.0
30年後の朝日の対する所感
赤報隊の犠牲となられた方には心からお悔やみを申し上げます。大怪我をされた方、ご家族の皆様も無念でありましょう。お亡くなりになった関係者も多く、月日を感じます。その上で、感想です。赤報隊の真実を追い続けて30年ですが、犯人を特定するんは至りません。筆者が感じた30年後の結論は、・当時は朝日に対する信頼感が高かった。・時代を経て世の中はどんどん右傾化している。・この右傾化に危機感を持ちながら止められないことは危機だ。(教科書・靖国・ヘイトなどなど)・慰安婦問題のお詫びで朝日も傷つき、萎縮した。・いまや日本会議に賛同する安倍総理が政権を担っている。・秘密保護法、集団的自衛権なども止められなかった。・昨今、もりかけ報道で朝日の矜持を示したがまだまだ厳しい。・我々は社会に警鐘を鳴らしげいかねばならない。としか読めませんでした。ああそうか、朝日は自身に対する批判を右傾化のせいと思っているんだな。朝日に対する批判は右傾化ではなく、「真実を歪める」ことにあることに気がついていないんだな。ひょっとして朝日は確信犯ではなく、本当に馬鹿なんだじゃないかと膣然としました。報道側の報道姿勢がそんなに自己愛に満ちて言い訳がありません。権力を批判するというお題目のあなたがたに謙虚さがない。自分たちこそ正義(としか感じられない)傲慢さが捏造につながるのではないでしょうか?偏向はあってもいい、しかし事実を曲げて報道したらもはや偏向ではありません。赤報隊事件の当時、朝日は世間から信頼感を失っていませんでした。しかし、いまは世間が朝日に対する信頼感を失っている、その原因は「事実を伝えない’」「事実を曲げる」捏造もどき、という点にあるのです。客観的視点が希薄なまま偏向を続け、どんどん自分を追い込み、いまや身内だけで気炎をあげ、自己正当化する愚かな報道機関になってしまった。原因は右傾化ではなく、自らの報道姿勢と過去にあるのです。このような読後感を持ちました。30年に渡り事件を追い続け、結果的に解決できなかった無念さについては心から寄り添いたいと思います。お疲れ様でした。そしてさようなら朝日。


5つ星のうち5.0
まだ読んでいない。安倍晋三氏殺害事件後の今、再販を強く求める!
絶版のため、読むことができません。安倍晋三氏殺害事件からここにたどり着きました。広く読めるよう新書か文庫での再販を強く希望します。どうぞよろしくお願いします。


5つ星のうち5.0
素晴らしい
新聞記者が取材を重ねて書きのこした本。朝日新聞阪神支局襲撃の事件を軸に、日本の右翼やα連合の動きに迫ろうとする新聞記者の矜持を見せて、読み応えがある。



00003
漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022 (講談社現代新書)
ALL Reviews page

5つ星のうち5.0
全巻一気に
知識として概略として知っていることや知らないことなど日本の政治史の左翼側からの流れが理解出来ました。最終章で、左派の視点が今必要なこと、現状大きな物語は作る力は無いが、必要である事が理解出来ました。いい本だと思います。


5つ星のうち4.0
佐藤、池上の議論の明確さが素晴らしい
浅間山荘後の新左翼、労働組合運動、社会党の衰退などが明快に語られ、腑に落ちる議論が多かった。


5つ星のうち5.0
やっと、わかった。
小中高と、先生たちの纏う空氣が嫌いだったが、その理由がわかった。1980年後半から1990年後半まで学生だった。閉塞感が半端なかった。その理由が書かれている。凄い本。


5つ星のうち4.0
第4弾が必要か
「真説 日本左翼史」'21「激動日本左翼史」'21と半年毎に続けて3冊出してウクライナで終わっているが歴史はそれを上回る速さで展開していて追いつかない。あらためて大変な時代を生きていることを思い知らされる。


5つ星のうち5.0
バランスの取れたオーバービュー
バランスが取れたオーバービューだと思う。ただし、50年を一冊で書くのはやはりちょっと無理がある。特に私はその時期を生きてきたので、もう少し詳しく書いてもいいんじゃないかとおもったりもした。1970-2000年。2001年―現在位に分冊した方がよかったんじゃないかと思うけども、これを読んだ別の作家がそのような作品を書いてくれたらうれしい。(ブログで補うとかね。)


5つ星のうち3.0
ザックリと勉強にはなる。
70年代以降の社会党、労働組合運動、共産党の歴史がメイン。読みやすいのでザックリとした勉強にはなるが、いまいち面白くない。いや面白いというのはこの類の本には違うのかもだけど、類書の立花隆『中核と革マル』が面白すぎるのだ。あれと比べてしまう、読みながら。なんで『中核と革マル』はあんなに面白いのか、、、?と。そんな世界があるのか?といってう驚きかしら。それでいうと、この本ではもっと組合運動の細々としたことがあってもよかったかなと思う。「当時の組合って、レクリエーションの重要な部分を担っていましたからね。組合が企画して組合員みんなでハイキングに行ったり、バレーボールをやったりといったサークル活動的な要素もかなりあった。当時はそうした部分を労働組合がうまく組織できていたんですよ。」こういうのってもう知らない文化だから。


5つ星のうち5.0
ビジネス書の相手にされていない人達
本屋に行くと、ビジネス書がたくさん平積みされています。どれも行動しろとか、教養を身につけろとか、こうやって稼げとかの内容が多いです。強い人がさらに強くなる本ばかりです。 社会的弱者に向けた本はあまりありません。そもそも、本を読む人が少ないから売っても意味がないのかもしれません。 このシリーズに登場する左翼の人達は、良くも悪くも社会的弱者のことを考えていました。とても頭の良い人もいました。 そういう人がいなくなっていく歴史を描いた本でもあると感じました。 「外資系の企業に入社して、常に自分を成長させて、市場価値を上げて、自分らしく生きる。社会問題に熱心な人には近寄らない方が賢明だ。」と頭のいい人が思うようになる歴史を描いた本でもある。と言ってもいいかもしれません。


5つ星のうち4.0
左翼史の参考図書
浅間山荘事件以降の左翼について学ぶことができました。しかしながら、2022年までざっくりしていたため、少し期待はずれでした。



00009
【】井伏鱒二『早稲田の森』/ 版/昭和46年/初版/函/帯


00008
早稲田魂 12


00002
風の歌を聴け (講談社文庫)


00001
街とその不確かな壁


00003
中国行きのスロウ・ボート


00004
ノルウェイの森 (講談社文庫)


00005
騎士団長殺し(第1部~第2部)合本版(新潮文庫)


00000
デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界
ALL Reviews page

5つ星のうち5.0
美しいジャケットの数々
村上春樹と言えばJAZZと想起されますが彼の愛聴版だけでなく星の数ほどあるレコードジャケットの数々に驚きました。これら、発売されたレコードのほんの一部。まだまだレアなものもありそうで読みものとしても続編を期待したいものです。


5つ星のうち5.0
ジャケ買い
村上春樹さんの影響で、ジャズを聞き始めたようなもので、安くなってる名盤を集めてました。丁度最近、映画パーフェクト・デイの影響で、60~70年代のロックを集め始め、ベルベットアンダーグランドのジャケットが、あのマリリンモンローのポップアートの人がデザインし、プロデューサーであることにも驚いた。話しは前後するが、ジャズは詳しくないので、困った時は、ジャケ買いで、アルバムのジャケット鑑賞も好きです。そんなときに、この本を知り、またデヴィット ストーン マーチン縛りのジャケ買いで、ジャズCDを集めたくなりました。


5つ星のうち4.0
相変わらずの村上さんです。
エッセイとかコラムとか、あまり話題にならない村上春樹さんの文章が好きです。翻訳もその一つで、今回もその期待を裏切りませんでした。


5つ星のうち5.0
ジャズが聴こえる村上本
よほどのことがない限り小説は読みません。村上作品も例外ではなく、小説は読んだことがありません。が、氏のジャズに関する著作物はほぼ全て読んでいます。ポートレート・イン・ジャズをはじめどれもこれも面白く、さすがジャズ喫茶のオーナーだっただけに、ジャズへの愛情は細やかで深いです。私の年齢が村上氏に近く、ジャズにハマった時期も時間もほぼ重なっているので、たとえば、取り上げるレコード盤への記述などは思わず膝を叩いてしまいます。デヴィッド・ストーン・マーチンは一度目にしたら忘れられない程ユニークで、とくにビリー・ホリディのための一連の作品は、彼女の歌声のように強烈な凄みを放っており、ジャケットを見ているだけでビリィの声が聞こえてくるようです。D.S.M...。ブルーノートのリード・マイルスと共に記憶に留めておきたい才人です。


5つ星のうち5.0
部屋に飾りたくなります
とても素敵なデザインのレコードたちです。眺めているだけで部屋に飾りたくなりました。音楽はジャンルに囚われず何でも雑多に聴く方なのですが、レコードは70年代の洋楽(ビートルズとかストーンズとか)を中心に何枚か持っています。後はクラシックのレコードを数枚持っている程度です。それでも村上春樹さんの愛のある記述で楽しく読むことができました。私が持っていたのは紙ジャケCDですが、チャーリー・パーカーの「ウィズ・ストリングス」とビリー・ホリデイの「At Jazz at the Philharmonic」(こっちはレコード)の二つでした。知っているミュージシャンは6人で、後は初めて聞く名前ばかりでした。村上さんは「At Jazz at……」の中にクロクマを見たようですが、あれが熊だとしたらDSMさんはデッサン力がなさ過ぎです。僕は、女性が裸でいる状況から脱ぎ捨てたバスローブかガウン、あるいはドレスのようなモノだと思いましたよ。 次はDSMにこだわらずに「古く素敵なクラシック・レコードたち」のように村上さんのお持ちになっているJAZZのレコードから「古くて素敵なJAZZレコードたち」を紹介していただけるとうれしいなぁ。これを村上さんが読んでいるとは思われませんが、本書が良かっただけになんか期待してしまいます。


5つ星のうち4.0
ジャケットは歌う
ジャケットから聴こえてくる音楽は、ジャズの核心。画家の世界が音楽の世界を広げてくれる感覚です。クラシックと違って、じゃッズの自由さが感じられる。眺めているだけでも笑顔になれます。


5つ星のうち4.0
ジャケット主体のジャズレコード紹介本
村上春樹のジャズ紹介本といえば和田誠がイラストを描いたポートレイトインジャズが最も有名ですねそういえばもう1つ、意味がなければスウィングしないという作品もありましたね今回の本では村上春樹お気に入りのイラストレーターであるデヴィッド・マーチンが手掛けたジャズレコードを題材にしてジャズミュージシャン別にレコードを紹介していますチャーリーパーカー、レスターヤング、バドパウエル、オスカーピーターソン、スタンゲッツ、ビリーホリディなど。個人的なことをいえば、よく目にする有名なジャズ作品のジャケットの数々が、デヴィッド・マーチンというイラストレーターのものだったのかと今回初めて知りました。村上春樹が好みそうな、あっさりしたおしゃれな絵柄の画家ですねいかにもアメリカの商業的な画家の作風という感じがします音楽を深く論じる本ではなく、古き良き時代のジャズで気軽に雑談するような感じでした。少し前に村上春樹がクラシックレコードを大量に紹介する本を2冊出しましたがこれはそのジャズ版なんだと今気づきました違いは、クラシック紹介本の方はあらゆる作品が紹介されていたけどこの本ではデビッド・マーチンの作品に限定されてることですデビッド・マーチン以外にもいいジャケットのジャズレコードは無数にあるはずなのでデビッド・マーチンにこだわらなくてもよかったんじゃないかとは正直、思いましたそもそも現代ではジャズを聴く人ってほとんどいなくなりましたよね10年前の時点でも東京のタワーレコードのジャズフロアはかなり閑散としていましたね。15年くらい前までは多少の賑わいがありました。思うんですが、ジャズが古い音楽になったわけじゃなくて現代人はあらゆるレベルでセンスや文化が衰退していってると思います村上春樹の世代の人々が持ち合わせてる教養は、現代の20代や30代、全く兼ね備えてません村上春樹も昔はタワーレコードいっては最新のJ-POPをチェックしてたらしいんですが今はもういい作品が全然ないからチェックすることすらやめたそうです分かります。まともな音楽、ほとんど無いと思います。そもそも若い人が過去の音楽をあまり聴かなくなってて、過去のものはダサいという風潮がありますからね。文化が引き継がれてないんです。そんなわけで現代人にこういう本当にいい音楽を紹介する作品が届くかどうか、不安ですねきっとこれを読む方はほとんど10代~30代ではなくて、40~60代くらいの方なのでしょうね。


5つ星のうち4.0
「物」としてのレコードの味わい
ジャズ好きの村上氏が、画家D.S.マーチンがデザインした、見事なジャズレコード・ジャッケットとその音楽について、ミュージシャンごとに自身の個人コレクションを披露しながら、ゆったりと語った本。 厚手の紙を使い、印刷された絵の色味にも拘った、ハードカバーの丁寧な装丁の単行本である。 同氏のジャズ関連本を手に取るのは久しぶりで、思わず夢中になって、一気に読んでしまった。 評者自身のコレクションも引っ張り出しながら、久しぶりにレコードをターンテーブルに載せ、好きな音楽を聴きながらの読書は、至福の時間だった。 こういったジャズ音楽は、レコードという「物」として経験することが、何よりの味わいであることを、改めて気づかされた。 村上春樹氏が、音楽を楽しむ媒体としてレコードを愛するのは、ちょうど小説家の故西村賢太氏が、「物」としての本に拘ったのと、似ているような気がする。 但し、西村氏が大枚はたいて高価な「稀覯本」を蒐集するのとは違い、あくまで常識的な価格で中古レコードを求める所が、村上氏らしいポリシーとも言える。 本書を読みながら、ジャズと言うものが、極めて人間臭い音楽であり、奏でられた音楽そのもののみならず、ミュージシャンや音楽制作にまつわる人々の(下世話な話も含めて)エピソードを楽しむ音楽なのだと改めて思った次第である。 これからしばらく、手元の古いジャズレコード・ジャケットを眺めながら、音楽を聞き返すのが楽しみである(R6.3.3)。 PS:村上氏のジャズレコード評を読むのはいつも楽しく、以前もジャズ関連の訳書の巻末に私的コレクションのデスコグラフィーを載せ、個々のアルバムに対する個人的な思いを披露していたが、評者はそれを読んではレコード漁りをして、その音楽を聴くのが楽しみであった。 個人的には、同氏に小説よりもそう言ったレコード案内をもっと書いて頂きたいと、願うばかりである。



00006
一人称単数 (文春文庫)


00007
ねじまき鳥クロニクル(第1部~第3部)合本版(新潮文庫)


00008
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)


00010
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)


00011
海辺のカフカ(上下)合本版(新潮文庫)


00009
フィッツジェラルド10-傑作選 (中公文庫 む 4-14)
ALL Reviews page

5つ星のうち5.0
今もなお輝きを増す作品群、珠玉のベストアルバム
中央公論社で出版された「村上春樹ライブラリー」で時おり読み返す、どちらかというと熱心な方にいる読者です(「ある作家の夕刻」も早くライブラリー化してほしい)。正直、「どれも持っているしなあ…」と思いつつ、再読の重要性を考え購入。目次は、①残り火 ②氷の宮殿 ③リッチ・ボーイ(金持の青年) ④カットグラスの鉢 ⑤バビロンに帰る ⑥冬の夢 ⑦メイデー ⑧クレイジー・サンデー ⑨風の中の家族 ⑩エッセイ三部作(壊れる/貼り合わせる/取り扱い注意)  ライブラリー版と違って、各短編ごとに村上春樹氏の解説があるわけでもないので、推進力は作品の滋味だけになる。また、①②④などはかなり暗い話であるし、傑作と言われる③⑤⑥も夢の喪失、夢の死を容赦なく描いている。だが、この順で作品群に触れるとやはり素晴らしいと感じてしまうのである。 まず、「暗さ」を話の中で「美しさ」に置換してしまうその筆さばきを再認識せずにはいられないこと。 次に、④⑦の酔漢描写や③⑤の酒のある風景の面白く見事なこと。早い時間からハイボールではなくて「ウィスキー・ソーダ」が飲みたくなる。飲んでいる気分にしてくれる作用まである。 最後にキャリア末期の⑩、彼の文章の秘訣は「正直さ」であると我々に教えてくれること。ここでも自分の「情けなさ」を語ることで「強さ」に変える文章の力を見せてくれている。 結論として、自分とってやはり再読は大事だった。また、このチョイスは隙のない高密度な名作ばかりの構成になるので、唸らされるのは必至。良い意味で窒息しそうだった。個人的には、⑤が⑦の後ぐらいにあれば良かったのにと思うけど、次読むときに自分で読む順番を変えれば良いだけの話なので、次読むときはそうしよう。



00012
1Q84(BOOK1~3)合本版(新潮文庫)


00013
女のいない男たち (文春文庫)


00016
走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)
ALL Reviews page

5つ星のうち5.0
この本を読んで10キロ走れるようになった‼️
「脳を鍛えるには運動しかない!」ジョンJ・レイティ著「運動脳」アンデシュ・ハンセン著などが、運動の効用を紹介しています。最大心拍数の70%程度の中強程度の運動を30分するとBDNF(脳由来神経栄養因子)というタンパク質の一種が分泌され脳神経の成長や再生を促がすと言われています。要するにランニングをすれば頭がよくなるという事です。脳神経は20歳がピークで後は脳細胞は破壊されていくだけと最近までは信じられていましたが、最近は脳は(特に海馬)成長することが有名な科学雑誌のエビデンスとして掲載されています。この本の執筆時ではこのような運動すればあたまが良くなることは世間一般で知られていなかったと思いますが、村上春樹さんは既に実施されていたのですね。もちろん彼はそのような意図でランニングをしていたとは思いませんが、彼のライフワークには理にかなってます。早くに寝て早朝に起きて執筆すると別の書籍(職業としての小説家)で記述されていましたがこれも人間のウィルパワー(意志力・集中力)は午前中に最も高く午後にかけて半減していくとの事なので午前中の執筆活動は理にかなってますね。1日10キロのランニングと年1回のフルマラソンを、そして北海道のサロマ湖の100キロのウルトラマラソン走破やトライアスロンなど定期的に実施している事を、この本で知り驚きました。本書のなかで執筆には体力が、必要だとかかれていましたが、村上春樹さんの執筆活動の原動力はこれだと納得しました。本書の執筆時点でランニングを20年続けていらっしゃるとの事でしたが、本書の執筆は2007年でその後「職業としての小説家」2015年もランニングを続けておられる記述がありましたので今も健康に活動されていると推察されます。わたしの身内に95歳の女性がいますが認知症もなく買い物など一人で外出します。その人が住んでいる場所は団地の5階でエレベータがありません。毎日最低2回上り下りするそうですが、健康の秘訣は筋肉の70%を占める下半身を鍛える事ですね。私も1日おきに4キロのジョギング(ランニングではない)をしていますが、本書を読んで5キロに増やしました。年内に10キロに挑戦したいと思いました。村上春樹さんの本のタイトルを小説の中て説明されています。世間一般でよく知られている「ノルウェーの森」はビートルズの曲名です。私はノルウェーが舞台と思ってました(笑)「海辺のカフカ」は作中の架空の歌の曲名です。「騎士団長殺し」は絵の題名です。本書の「走ることについて語るときに僕の語ること」のタイトルを見てなんとまぁ長いタイトルだとの第一印象でしたが、本書の巻末の最後の最後のページに村上春樹さんが翻訳もしていて敬愛するレイモンド・カーヴァーの短編集のタイトル「愛について語るときに我々の語ること」の原型を夫人の許可を得て使わせてもらったとの事で納得しました。私は紙の本でAmazonで注文しましたが、Amazonオーディブルでも12月31日に配信予定との事で楽しみにしています。追加レビュータイトルで書いたように1日おきに4キロのジョギングの距離を少しづつ距離を伸ばしとうとう10キロ達成して出来ました。この本は私の意識(走る事)を変えさせてくれました。


5つ星のうち4.0
読んでみたかった
ランナーの口コミを見て読んだみたい本でした。入院の機会に購入しました。等身大で書かれている所が好きです。私も一人っ子育ち競う事に重きを置いていないのも共感しました。ただ私は筆者の様にストイックではないのでそこは共感せずでさしたが、一個人ランナーの日常をしれて面白く読ませて頂きました。


5つ星のうち5.0
走るくらいの余裕は持ちたい
小説家、村上春樹氏が走ることについて書いた本。本書の執筆時、著者は毎日10キロ走っていたとのこと。なんだか、運動面でも勉強面でも自分より勝っている同級生を前にして劣等感を抱いた中学時代を思い出す。味気ない事務作業に明け暮れる日々を噛み締めているからだ。そうしなければ、水も米も本も買えないから仕方ない。「天気が非常に良いので午後は有給取って走ってきます」「お気を付けて行ってきてください」などと気軽に言える時代は当分先かもしれない。そうなれば自分でなんとかするしかない。走るときにモチベーションが上がらない時は本書を思い出して「村上春樹は毎日走っている。お前は走らないのか」と自分に問いたいと思う。重要な事は無理をしないということだ。コツコツ淡々と続ける。それが1番大事だ。とは言え、著者のように世界各国を走れたら、さぞかし愉快な事だろう。今度海外に行く時は、安全を確認した上でランニングシューズを忘れずに持っていきたい。去年の今頃「来年でコロナは一区切りつく」とは予想できなかった。来年の今頃、社会はどうなっているだろうか? どのような出来事があるだろうか? 全くわからない。それでも、少なくとも、ジョギングをする習慣は続けていたい。


5つ星のうち5.0
ランニングのお供に
ランニングする良いモチベーションになります。メモワールとあるようにどのように小説家になったのかが明かされていて面白かったです。


5つ星のうち5.0
手にしたきっかけはラジオの朗読でした。
きっかけはラジオの朗読で、続きが知りたくなり手にとりました。読み終えたら追記しようと思います。追記:マラソン発祥の地、アテネとマラトンでの話が印象的でした。自分もギリシャに行った事があるので、乾いたギリシャの土の上を走る様子が感じられてよかったです。走ること、走るまでの準備のこと、普段の生活のこと、ものを書くこと、、、一度読み終わったあとも、明るい日差しのもとでその時開いたページをまた読みたくなる本でした。


5つ星のうち3.0
ライフスタイル
村上春樹さんという方がたびたびノーベル賞候補にあがるので、作家とはどんなライフスタイルを送っているのか興味をもって拝読いたしました。やっぱり早起きと適度な運動がいいのかな。


5つ星のうち4.0
ランナーには共感できる
同じランナー、トライアスリートとして気持ちがわかる。上手く言葉にしてくれた。ところどころ面白い表現で大変面白い。村上春樹はやはり天才である。


5つ星のうち5.0
色褪せない言葉
10年ぶりに、この本を読んだ。 色褪せない言葉は、人生の意味を示唆してくれ、また年齢を重ねても、新たに内にすっと入ってくる新鮮さがある。


I thought this was in English but it is not. I ended up using it for collage work in my crafting.


I am learning Japanese and loved this book in English. Some day I’m hoping to be able to read it in the original. Book arrived in a great condition.


Product was stated as being both the english and japanese version and it was only japanese.



00014
職業としての小説家(新潮文庫)
ALL Reviews page

5つ星のうち5.0
とてもいい
私は小説家になりたいと考える者だ。著者の態度がとてもいいと感じた。この本の全てが個人的、個性的であって汎用性があるかどうかはわからない、と。その通りと思う。つまり好きにやれば良い、と。薄々そうではないかと思ってきた(はずだ)が、『文学界』などの月刊誌を買って研究する⁇と言う誘惑にもかられていた。ちなみにまだ一文字も小説らしきものを書いたことはない。本を出版した豪州人の友達に、"If you want to a writer, write it!"と言われた事がある。NIKEのキャッチフレーズか!と思ったがおっしゃる通り。この本がとてもいい刺激を受けた。やってみよう。


5つ星のうち5.0
村上さんの本
村上春樹さんの本は癒しになる。村上さんの本を読むと救われる。村上さんがいなかったらどんな人生を送っていたのかと思う。それだけ私の心に癒しをもたらせてくれる。本なしでは生きれない。本は語りかけてくれる。想像の世界に連れて行ってくれる。孤独な私の心に水を与えてくれる。澄んだ水を。ごくごくと飲む。さあ、また本の世界に逃げ込もう。


5つ星のうち4.0
世界的作家の内面を知ることができる本です。
村上春樹さんの小説は家人が好きなので大昔に『羊をめぐる冒険』、『ノルウェイの森』を読みました。が、面白いと思った記憶はありません。(ごめんなさい!その頃から読む本はほとんど海外ミステリばかりだったからです。)その後、村上さんのエッセイは楽しく読ませてくれるから何冊も読んできました。本書もそんな一冊として入手した本です。本書は自伝的な内容なのですこし期待はずれな本でした。でも、本書で興味深いことも村上さんが語っていたので、そのことだけについて評者の感想を書いてみます。第二回の章「小説家になった頃」のなかで小説を英語文に訳し、その英語文を日本語文に変換することで文章が読みやすく簡潔になると述べています。喩えとしてハンガリーからスイスへ亡命したアゴタ・クリストフがフランス語を習得して書いた本が涸れた簡潔な文章で評価されたことに触れています。評者もアゴタ・クリストフの『悪童日記』を読んだときにユニークなスタイルの作品であると面白く読んだ記憶です。その後『ふたりの証拠』を読み終え、『第三の嘘』まで読み進みますと面白くなくなりました。村上さんの指摘するように小説に文体が重要なファクターでありますが、もっと大事なものはプロットではないでしょうか。村上さんの小説が40年以上も読者を楽しませてきたのはプロットが大きく寄与していると推察します。(評者の個人的な感想ですが。)第三回の章「文学賞について」のなかで文学賞というものにたいしての疑念を示す喩えとして、アメリカの探偵小説家レイモンド・チャンドラーがある手紙のなかで「私は大作家になりたいだろうか? 私はノーベル文学賞を取りたいだろうか? ノーベル文学賞がなんだっていうんだ。あまりに多くの二流作家にこの賞が贈られている。読む気もかき立てられないような作家たちに。だいたいあんなものを取ったら、ストックホルムまで行って、正装して、スピーチをしなくちゃならない。ノーベル文学賞がそれだけの手間に値するか? 断じてノーだ」(本書P73)この件を読み終え、チャンドラー好きの評者は、村上さんに拍手してしまいました。ノーベル文学賞選考委員がこれを読んだら村上さんの受賞はほぼ無くなったと想像してしまいました。もちろん村上さんは受賞してもストックホルムまで行かないと思いますが・・・もし、行ったら村上さんを軽蔑してしまいます。第五回の章「さて、何を書けばいいのか?でアーネスト・ヘミングウェイを例にして、戦場や狩りや釣りなどを体験してネタにしても先ぼそりになり良い小説を書けなくなると述べています。が、評者は、この論に多少違和感を覚えました。『動物農場』や『1984年』を書いたジョージ・オーウェルにも『カタロニア讃歌』というスペイン内戦の体験を書いた本があります。日本でも大岡昇平、山本七平、古山高麗雄、開高健など興味深く読ませてくれた作家です。ハンス・アンデルセンは、「われわれの空想の物語は現実のなかから生み出される」とも語っています。評者が指摘したいのは、村上さんもローマやロンドン、アメリカなど海外に居を構えて小説を書いている事実です。アメリカで大学の教師までした経験もあります。普通の物書きがこのように世界各地に行き、居を構えて小説を書くことができるでしょうか。(できますよ!と言われたら返す言葉もありませんが。)私見ですが、これこそ物書きとして貴重な体験をしていることだと思いますが、如何?


5つ星のうち5.0
読み応えのある、とても価値のある一冊です。
一つの物語を書くのに、これほどまでに推敲を重ねるとは。自分の書いた文章を見直すのが嫌いでしたが、この本を読んで、考え方を改めました。面白い物語は丈夫な体から生まれる(すみません、障がいのある方を差別する意図はありませんので、くれぐれも誤解のないようにお願いします。飽くまでも例えです。)そして、丈夫な体は、規則正しい生活や運動で作られる。周りの評価に左右されない。何度も読み返したいと思える一冊です、


5つ星のうち5.0
作家として伝えたいこと
タイトルの通り、作家活動に関する全てを読者にさらけ出し、説明し、我々を導いてくれる。まるで学校の先生のように、作者自身まめで親切な一面があるんだろうなあ、と感慨深く読ませて頂きました。ここまでわかりやすく読者に様々なヒントをくれてるけど、作品は難解なんだよなあ、というギャップ萌え間違いなし。


5つ星のうち5.0
才能というもの
天に選ばれた人というのがよくわかります。自然にやって好きなようにやってそれなりのものが作れるのですから。納得するまで書き直し、一日10枚以上は書き続ける。これぞ、プロなのですね。ちなみに私は彼の作品はほとんど好きです。ダークサイドとの関わりかたに新鮮さを感じる。才能のない人は書き続けて運を待つしかないですね。


5つ星のうち3.0
うん
普通。この言葉に尽きます。小説家という、一般人に馴染みのない職業だからどんなものだろうと気になって読みました。「読んでて楽しい!」を追求している本では無いにしても、あまりにも自伝寄りです。「職業としての小説家」というタイトルではなく、「村上春樹の小説家人生」がふさわしいと思いました。


5つ星のうち4.0
中味の濃い一冊
小説を書いてるときは文章を書いているというより音楽を演奏しているというのに近い感覚があるという言葉は読み手として間違いなく感じる、また誰にでも小説は書けると謙遜してるが、やはり作者には才能を感じる、そして芥川賞等文学賞に拘らないことや選考委員を辞退したことなど作品に対する思いや姿勢に共感できるものがあった。



00015
アンダーグラウンド (講談社文庫)
ALL Reviews page

5つ星のうち5.0
貴重な記録と人の営みの美しさ
事件の凶悪さへの理解が深まったと同時に、それぞれの全く異なる人生を垣間見て、人生の尊さをより一層考えさせられる内容でした。おすすめです。


5つ星のうち4.0
カタストロフ
「またこんなことがあっちゃいけない。それがいちばん大事なことです。だからこそ、みんなにこの事件のことを忘れないでいてもらいたい。僕がこうして語ったことが活字になって、少しでもあとまで残って、皆さんに覚えておいてもらうための役に立てばいいなと思います。それだけです」(本書P538より)そういう意味では、村上春樹という作家によって本書がものされたことの意味は大きい。僕の読んだのが2015年発行の第40刷だから、今はもっと版を重ねているだろうし、これからも読み継がれていくに違いない。本書には62人のインタビューが掲載されている。その中でもとりわけ心を揺さぶられるのは、病院でリハビリをしている明石志津子さん(仮名)と、亡くなった和田栄二さんのご遺族の話ではないかと思う。著者は、1995年の初めに起きた阪神大震災と地下鉄サリン事件についてこう記す。「それらはともに私たちの内部から――文字どおり足元の下の暗黒=地下(アンダーグラウンド)から――『悪夢』というかたちをとってどっと吹き出し、同時にまた、私たちの社会システムが内奥に包含していた矛盾と弱点とをおそろしいほど明確に浮き彫りにした」あれから約30年。日本は東日本大震災を経験し、世界はコロナ禍を経験した。カタストロフという文脈では、これらも先の記述に当てはまるだろう。しかしオウム事件が特殊なのは、社会に適合できない多くの自我に与えられた「物語」によって悲劇が起きたことだ。そして私たちも「誰か(何か)に対して自我の一定の部分を差し出し、その代価としての『物語』を受け取ってはいないだろうか?」と著者は問いかける。


5つ星のうち5.0
地下鉄サリン事件のこと
村上春樹がこのような素晴らしいノンフィクション小説を書くとは思わなかった。彼の問題意識がよく分かった。


5つ星のうち5.0
圧倒される
私は平成6年生まれです。自分の出生数ヶ月後に阪神淡路大震災が、そしてこの地下鉄サリン事件が起きた事を、小学生だった頃に社会科の授業で知りました。それ以来、度々ネットで事件について検索しており、この本を知ったのもつい最近のことです。注文して自宅に届き、まず本の分厚さに驚きました。文庫本で700ページ超え、さらに本編は二段組構成の大ボリュームです。内容は、最初の方の証言を読んで私は率直な感想、とても怖い。と思いました。深夜に読んでいたせいもあるのでしょう。正直、大丈夫かな、最後まで読めるだろうかと思いました。しかし読み進めるごとに、リアルな現場の状況や居合わせた人々の背景に引き込まれてゆき、2週間以上かけて全て読み終わりました。たくさん印象に残った所があるのですが、事件に関係ないところでいうと、通勤の大変さですね。地下鉄を複雑にいくつも乗り継いでみえる人、遠方から片道2時間かけてみえる人、ぎゅうぎゅうに押し潰されそうになる満員電車での通勤…。また、被害に遭われた方の中には、何が起こったのか事態を把握しきれず、体の不調を感じながらもそのまま出勤したというケースも多かったようで、その事にも驚きました。そして、私だったらどうしただろうと考えました。いつものように地下鉄に乗って通勤していて、目の前で起きた事が化学テロだったなんて、すぐに判断できないですよね…。事件後、頭痛や気持ち悪さといった後遺症に悩まされている方の言葉に、ハッとした部分があります。自分を立て直すのは自分という発言です。理不尽な被害を被りながらも、気を強く持ち、前を向こうとする男性の言葉でした。ここに書きたいことはたくさんあるのですが、最後に。サリンの被害に遭われ、亡くなられた男性の遺族の方のインタビューです。涙なくしては読めません。もうすぐ娘さんが生まれる予定で、心待ちにしていた矢先とのことでした。娘さんの年齢は私と同じで、自分と重ね合わせながら読んでいました。本当に悲しく、辛いです。この本に出ている人々には、一人一人かけがえのない人生のドラマがあります。オウム真理教が引き起こした犯罪は、決して風化させてはなりません。この本は、これからも多くの人にずっと読み継がれて欲しいと思います。


5つ星のうち3.0
期待しすぎたかも。
期待して読んだけど、普通に悲しみ、怒り、感動した。心に響いたけど、教団は不条理だけど、それ以上でも、以下でもない。著者は、営団地下鉄組織の指揮者を批判するけど、批判する気にはあまり、なれない。マスコミ批判には同意する。予期できなかった警察も批判されてしかるべき。


5つ星のうち5.0
傑作ですね。
初版本買ってたのですが、再読の際がさばるので文庫買いました。30年近くぶりに読み、あとがきに村上さんがかいてある通りの成果になっているものと思います。正直、この長い物語を読む期間、いろんな耐えがたき、出口が見えない出来事にさいなまれ、心が晴れない感じで、ようやく本日読了して感心するとともにほっとしたところです。村上春樹全部読んで、このひとの創造物が嫌いなのか好きなのかはっきりさせようと、まずは講談社文庫からあらためてはじめてる自分の企画ですが、この本をもって、確信した。この人の本は読む価値があると。SFファンタジーはいまいち趣味に合わないこともあるけども、全般的には読み応えあります。


5つ星のうち4.0
申し訳ないが飽きる
地下鉄サリン事件の被害者に村上春樹が行ったインタビューを書籍化したもの物凄い労力を要した仕事だと思うし、かなり辛い思いをしながら出来上がったものだと思います著者の努めて被害者のありのままを書こうとした姿勢にも共感できますこうした本が出ることの社会的意義も感じ取ることができます村上春樹が感じてしまったこの事件のやるせなさに私も心を揺さぶられましたでも、読んでてこっちも辛くなってくる上に、インタビューも膨大で、しかも淡々と語られるんです私は半分くらいで挫折、ずっと飛ばして巻末だけ読みました不真面目な人には向かないです


5つ星のうち5.0
凄い取材力
読んでみて驚愕した。小説家としての村上春樹しか知らなかったが、優れたジャーナリストとしての一面があったとは。巨大な犯罪事件に巻き込まれると人はどうなってしまうのか。特に精神医療関係者に読んでもらいたい。



00018
猫を棄てる 父親について語るとき (文春文庫)


00017
村上さんのところ (新潮文庫)


00019
遠い太鼓 (講談社文庫)


00020
スプートニクの恋人 (講談社文庫 む 6-20)


00021
ダンス・ダンス・ダンス (講談社文庫)


00022
レキシントンの幽霊 (文春文庫)


00023
ねむり


00024
村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた(新潮文庫)


00025
もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)


00026
村上春樹 雑文集 (新潮文庫)


00027
羊をめぐる冒険 (講談社文庫)


00028
国境の南、太陽の西 (講談社文庫)


00029
バースデイ・ガール


00030
SONGS ソングス 「ダンスダンスダンス」


00031
ドライブ・マイ・カー インターナショナル版


00032
1973年のピンボール (講談社文庫)


00033
BRUTUS特別編集 合本 村上春樹 (MAGAZINE HOUSE MOOK)


00034
風の歌を聴け


00036
小澤征爾さんと、音楽について話をする (新潮文庫)


00037
螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)


00038
カンガルー日和 (講談社文庫)


00039
TVピープル (文春文庫)


00040
アフターダーク (講談社文庫)


00035
恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES (中公文庫 む 4-11)
ALL Reviews page

5つ星のうち4.0
村上春樹の文が好きです。
最近、村上春樹ばかり読んでいます。ノルウェーの森が面白かったから買いました。文体が好きです。


5つ星のうち3.0
「恋するザムザ」が読みたくて購入。
ここでしか読めない「恋するザムザ」が読みたくて購入した。村上春樹中毒者の1人であると自覚しているが、村上春樹の翻訳は手をつけていない。というのも、彼の好きな作品「グレート・ギャッツビー」の翻訳を購入して読んだが、他の翻訳者の方が優れていたためである。今後も村上春樹の本は購入するであろうが、翻訳本は購入しないであろう。


5つ星のうち2.0
翻訳
翻訳が日本語としてあまりこなれていない印象を受けた。


5つ星のうち4.0
村上春樹がえらぶ10のラブ・ストーリー
本書は小説家、翻訳家の村上春樹さんによるアンソロジー。2013年に出版されたものの文庫化です。選考の基準は、比較的最近発表された作品のうち日本未訳の短編。テーマは「いくぶんひねりのきいたもの、少しダークなもの、そこそこ屈折したものも加え、広義のラブ・ストーリーということで、かぎ括弧つきの『恋愛小説』」だといいます。村上さん自身による書き下ろし「恋するザムザ」も収録されています。以下は作品名と作家名。・「愛し合う二人に代わって(The Proxy Marriage)」  マイリー・メロイ・「テレサ(Theresa)」  デヴィッド・クレーンズ・「二人の少年と、一人の少女(Two Boys And A Girl)」  トバイアス・ウルフ・「甘い夢を(Sweet Dreams)」  ペーター・シュタム・「L・デバードとアリエット - 愛の物語(L. Debard And Aliette - A Love Story)」  ローレン・グロフ・「薄暗い運命(A Murky Fate)」  リュドミラ・ペトルシェフスカヤ・「ジャック・ランダ・ホテル(The Jack Randa Hotel)」  アリス・マンロー・「恋と水素(Love And Hydrogen)」  ジム・シェパード・「モントリオールの恋人(Dominion)」  リチャード・フォード・「恋するザムザ(Samsa In Love)」  村上春樹わりとストレートなものから、かなりひねりのあってビターなもの、不可思議なものまで個性ある作品がならびます。ちなみに「甘い夢を」はもともとドイツ語で書かれた作品であり、英語からの重訳のよう。各短編の終わりには、村上さんによる簡単なレビューと、彼が内容の甘みと苦みを測定した【恋愛甘苦度】バロメーターが記載されています。本書の構成からは村上さん独特のセンスがうかがえ、いずれの短編も興味深く読めました。読んだことない作家ばかりだったので、新しい作家を知ることができたのも良かったです。また、カフカの『変身』へのオマージュである「恋するザムザ」は、村上さんならではの、シュールでユーモラスながらもロマンティックな作品でした。


5つ星のうち3.0
何か違う
表紙の竹久夢二の絵とタイトルに惹かれて購入しました。何かひねくれていてよくわからない恋愛物語集でした。私には理解出来ないものでしたね。なので★3つで。



00041
ラオスにいったい何があるというんですか? (文春文庫)


00042
【CD・音声DL付】新装版 村上春樹ハイブ・リット


00044
めくらやなぎと眠る女


00045
レイディオ


00046
回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)


00043
意味がなければスイングはない (文春文庫)
ALL Reviews page

5つ星のうち5.0
久々に村上エッセイを愉しみました:D(^^)v
意味がなければスイングはない: "Without meaning, there weren't swing " by Harúqï Muracámï Yes, it's a kind of parody to "It Don't Mean a Thing, If It Ain't Got That Swing" that came from a big hit Jazz by Duke Ellington ."Of the" swing ", is the groove lead to any music or good I am considered to be such as swell,. It's also in the classical music, to a certain also to the Jazz, to some in the Rock music, there is also the Blues. " "Without meaning, there weren't swing " by Harúqï Muracámï Sí, es una especie de parodia de "It Don't Mean a Thing, If It Ain't Got That Swing" que procedían de un gran éxito Jazz de Duke Ellington . De los " swing ", es la ranura llevar a cualquier música, o bien que se me considera ser como oleaje ,.Es también en la música clásica, hasta cierto también para los Jazz, que algunos en la música rock, existe el Blues también, no?. " ;D)))


5つ星のうち4.0
シダーウォルトン
シダーウォルトンのピットインのライブの話を読みたくて購入。


5つ星のうち3.0
物知り
知らない事が一杯有りました。


5つ星のうち5.0
圧倒的知性から紡ぎ出される音楽エッセイ
最近実用書ばかり読んでいたので、この本の文学的に高度な文章に圧倒されました。著者の紡ぎ出す言葉は、決して難解ではなく、饒舌に著者の選んだアーティストを批評していきます。私は最近アナログレコードでジャズを聴き始めたばかりなのですが、著者の深い知識と知性のもので音楽を聴くという作業が、こんなにも知的なものなのかと憧れしかありません。<この本で表示されているアーティスト>ビーチボーイズのブライアン・ウィルソン、シューベルト、スタン・ゲッツ、ブルーススプリングスティーン、スガシカオほかこの本で批評されているアーティストのレコードをこれから探してみたいと思います。この本を読まなければ絶対に出会うことのなかったこれらの音楽に向き合って、著者のエッセイを頼りに聴いてみたいと思います。何も知識のない状態より、これらの音楽が身近に聴ける気がします。この本は著者が音楽について本格的に書いた初めての本らしく、その意味で読んで良かった本です。


5つ星のうち4.0
愛いらしい音楽
ジャンルを越え愛すべき音楽について綴った文章は作曲家、演奏家の内面まで入り込み感動的です。特にスタン・ゲッツの生涯は壮絶です。


5つ星のうち5.0
意味があるから乗って来てスイングする。
村上春樹氏のジャズミュージシャンの知識の豊富さ、ジャズ愛を感じます。


5つ星のうち5.0
納得
参考になりました。


5つ星のうち1.0
園山景三
俺は村上氏を許せないね。実際未遂してしまったからね。この本もルービンシュタインとゼルキンを読んだけど、あまり分かって居ないと思った。シューベルトのソナタは長くて退屈と書いてありますが、私も初めはそう思いましたが、今では第5楽章が欲しいくらいです。読みが甘いです。後途中で表現できないときだけ難しい言葉を使うのは分かっていない証拠です。しかし何で小澤征爾さんが村上氏と友達なのか分かりません。私はもし村上氏がノーベル賞を取ってもあらゆる手段を講じて阻止するつもりです。



00047
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?