里親家庭と施設の違い<お金の教育編>

こんにちは!
福祉×お金の教育」のテーマで活動をしている、Ocalea+です🌼
児童養護施設や里親家庭など「社会的養護」分野で、お金のトラブルを防ぐ金融教育をしています。https://ocalea-plus.com/


里子さんや里親さん向けのお金の教育を実施することもあります!
その際に、里親家庭と施設の違い(金融リテラシーの観点から)を訊かれることもあります。
養育環境が異なる中で、どのような違いがあるのか気になる方も多いと思うので、私の考えをまとめてみました。
もちろん、子どもや家庭、施設によって異なる「個別差」があることは前提としています。

トラブルに違いはない?!

私はもともと、施設養育では金融リテラシーが身につきづらいからお金のトラブルが発生しやすいのでは、と想定していました。

例えば、施設では以下の環境のため金銭感覚が身につきづらいというお話を聞きます。
✓大人と買い物に行く機会が作りづらい
✓家でリアルなお金の話を聞くという経験をしづらい
✓一人ひとり丁寧にお金の話をするのが難しい


しかしながら、里親家庭について話を聞いていくと、施設出身者と同じように様々なお金のトラブルが起きていることを知りました。

里親家庭における金融リテラシーの課題

里親と施設で共通しているトラブルの原因は以下が考えられます。
✓愛着障害や実親との関係など心の不安定さがあり、金銭管理やお金遣いに影響している可能性
✓里親家庭であっても、実子のようにリアルなお金の話をしづらく、家庭生活におけるお金の教育が難しい(これは里親さんから聞く声です。措置費があったり、里子に遠慮してしまうという背景があるようです。)

また、施設よりも里親家庭で不利となるのが以下です。
✓施設のようにお小遣い帳などルールが決まっていないので、教育の機会が難しい。
✓施設のようにリービングケアの機会などがないと、里親さんの考えや教育に大きく左右される。

里親家庭出身の当事者の何人かから、施設よりも里親のほうが金融教育の格差が大きいと思うので、里親家庭に向けた金融教育のほうが広がるように頑張ってほしいという声を聞きました。

お金の教育における違い

身に付けるべき金融リテラシー自体には違いはないので、同じコンテンツを使ってお金の教育講座を実施しています。里親さんと施設職員さん向けでも同じ養育者向けコンテンツを使います。

ただし、上記で見た通り、施設と里親家庭では異なる部分があるので、お金の教育を実施するときも伝え方などはしっかりと意識しています。おこづかい帳やお金のルールがない里親家庭もあったり、里親は里子へお金の話をするのを躊躇することもあるなど、背景状況をイメージしながらお伝えしています。

なお、里子や里親向けのお金の教育は、児童相談所、フォスタリング機関、里親支援団体さんなどから依頼を受けて実施しています。
もし、ご興味あるなというかたはお気軽にお声がけください。
まずは、少し話を聞いて考えてみたいというくらいで大丈夫です!ぜひお話ししましょう😊

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