オフェンスコーディネーターの目的
今回はオフェンスコーディネーターの目的について整理してみたいと思います。
コーチの目的
OCに限らず、コーチであれば目標に必ず「試合に勝つこと」は入ってくるはずです。
もしかしたらコーチの子息がチームのメンバーにいて、個人の活躍を優先する人がいるかもしれませんが、それはコーチ失格です。
自分の場合は+αで選手の成長や大会での長期的な勝利を目指す場合もありますが、基本的に一番の目標は目の前の試合に勝利することです。
そのために出来ることを今日は整理していきます。
勝つためにできること
勝つためにオフェンスコーディネーターが出来ることはまず点を多く取ること、点をやらないことです。
当たり前と思われがちですが非常に重要なポイントで、多くのチームが実践できていないと思われることでもあります。
「点を取る」ということ
アメフトの面白いポイントとして点をとる方法がいくつもあることが挙げられます。
タッチダウン(6+1 or 2点)、フィールドゴール(3点)、セーフティ(2点)とあり、タッチダウンもパスやラン、インターセプトリターン、ファンブルリターン、キックリターンといったバリエーションがあります。
ここではオフェンスの話になるのでインターセプト、ファンブル、キックリターンの場合は割愛します。
ここで大事なのはタッチダウンがフィールドゴールの倍以上の点数が入ることで、強調したいのはオフェンスは可能な限りタッチダウンを目指すべきということです。
もちろん、これは根性論として言っているのではなく、オフェンスコーディネーターとしてタッチダウンを取るための手段を提供しなくてはいけないという意味です。
具体的にはシチュエーション毎にどうタッチダウンを獲るか、しっかりと組み立て、イメージをチームに共有・浸透させることが大切です。
具体例(アサイメント例)
例として以下のプレイを見てみましょう。
これは敵陣3ヤード以内からワンプレーでタッチダウンを獲るプレーです。
QBはブーツレッグの後、出来るだけ早くFBとTEを同時に見ます。ここでチョイス出来ればまず簡単なTDとなります。
これで決められないパターンとしてはTEのコーナーがCB/SFで挟まれ、FBにOLBがついていきFBのRACが望めないケースです。
このパターンになったらすぐに②/③に切り替えるのですが②のZはブロックフェイクを入れることでLBの意識から一度消えること、FBへついていったOLBが守っていたスペースへ走りこむ意識です。仮にMLBがついてきた場合は止まっても可です。MLBが止まればQBは走れますし、MLBがQBへセカンドコンテインで突っ込んだ場合、オープンになります。
このように全員の動きが高い理解度で遂行出来れば、DLでQBにプレッシャーをかける以外、止めようがないプレーといえます。
これは例ですが残りヤードとダウンを計算しながらエンドゾーンへボールを持っていくために逆算で「必ずタッチダウンへ持っていく」を実行できると効率のいいオフェンスが出来ます。
また、実際のアサイメントを出しながら説明出来たらいいですね。
OC
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