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2024年6月アリーナダイレクトで6ボックス獲得した話 -モダンホライゾン3Limited記事-


はじめのご挨拶

初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです。
こまち旅団所属の朧霞と申します。
前回に引き続き、今回もリミテッドの記事になります。
MTGアリーナでの新たな試みであるアリーナダイレクトにて、モダンホライゾン3のプレイブースターボックスを複数獲得できたので、それに関する話となります。
拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

今回の記事について

前回のサンダージャンクションの記事では環境の考察については深くは触れませんでしたが、今回は第二回のアリーナダイレクト(環境は同じくMH3シールド)が2024年の7/13~14で開催されるということもあり、モダンホライゾン3の個人的シールド環境についての考察もしていこうと思います。
あくまで個人的な意見ではありますが、一応実績は伴っているのである程度の参考になるのではないかと思います。

アリーナダイレクトとは

まず、イベントを知らない方へのご説明。
アリーナダイレクトとは、MTGアリーナで6月から新たに開催されているイベントで、18歳以上であればジェムを支払えば誰でも参加可能です。
一定以上の成績を残すとゲーム内通貨(ジェム)が還元、完走すると現実世界でモダンホライゾン3のプレイブースターが1BOX貰えるという仕組みになっています。
このイベントは2日間随時開催され、ジェムの支払いさえすれば受付時間内であれば何回でも挑戦することができます。
また、獲得できる箱に上限設定はされていない(※)ため、時間の許す限りイベントに参加すればBOXを複数獲得することも可能となっています。
(※今後のイベントでは変更になる可能性あり)
ただし、1回あたりのジェムの支払いが相応に高額(5000ジェム)であること、完走した際にはBOXの配布はあるがジェムの還元はないことから、(相当数のジェムを保有していない場合)複数BOXを狙うなら課金が前提になることはご注意ください。

今回のアリーナダイレクト戦果について

今回、自分は深夜帯や日中の予定の合間を縫って合計13回のイベント参加をしました。
以下が詳細結果となります。
投資65000ジェム(20000ジェム課金×3回)
・6勝(1BOX):6回
・5勝(5000ジェム):0回
・4勝(2000ジェム):2回
・3勝以下(虚無):5回
総マッチ数70戦:51勝19敗(勝率72.85%)
結果として6BOX(=1カートン)のモダンホライゾン3を獲得するに至りました。…練習の成果があったとはいえ、かなり上振れました。
投資額については、練習でも相応のジェムを消費しているため、実際の投資は80000ジェム以上といったところでしょうか。
これでも相当上振れの成績だとは思いますが、世の中には10回参戦して6BOX取るような猛者もいるらしいので、自分もまだまだ精進が必要だなと思いました。

6箱引換権利

今回の練習量について

モダンホライゾン3のリミテッドがアリーナで解禁されたのが6月中旬。
6/22~23に行われたアリーナオープンがモダンホライゾン3のリミテッドだったため、最初はそちらに向けてシールド・ドラフトの練習をしていました。
(なお、アリーナオープンの結果は、初日は突破したものの2日目の1stドラフトが1-3で敗退でした)
その後はアリーナダイレクトに向けて、延々とシールド練習を繰り返し、アリーナダイレクト開始までにシールド20回以上は消化したと思います。(その分ジェムも相当数が消し飛びましたが…)
ちなみに練習時のシールド戦の通算勝率は、集計ツールによると64%でした。

勝率による損益分岐点について

金額の計算については今回は以下のレートで考えます。
モダンホライゾン3プレイブースター:定価39800円
アリーナでのジェム購入額(20000ジェム):15000円
アリーナダイレクト参加費(1回あたり):5000ジェム
上記の数値をベースに、参加費は1回3750円とします。
公式のアナウンスによると、ボックスの在庫が切れた場合は上記の1BOXは$250に換算される、との掲示があります。
ボックス在庫が切れる可能性は割と高いと考えているため、今回は一旦$250で換算することとします。
$250の場合、現在のドル相場で考えると37500円程度になる…と思いきや、賞金受け取りの際には連邦税なるものが徴収されるため、実際はここから3割引かれてしまい、手数料等も加味すると実際手元に来るのは25000円程度です。
以上を加味して計算をすると、25000÷3750で6.6666回となるが、実際は5勝や4勝によるジェム還元もあるため、現実的に計算するなら7回に1回完走できればプラスマイナスは0くらいのイメージで良いと思います。
7回に1回と聞けばそこまで難しくないように聞こえるかもしれないが、実際に計算すれば結構シビアです。
勝率ベースでざっくり計算すると、完走率の目安は
50%:0.0625(1/16)
55%:0.1024(約1/10)
60%:0.1586(約1/6)
65%:0.2335(約1/4)
70%:0.3294(約1/3)
となるため、勝率による損益分岐点は概ね6割前後になると思われます。
ボックス価格で換算すればもう少し損益分岐点の勝率は下がると思うので、あくまで参考程度にどうぞ。

モダホラ3シールドで勝つためには(事前準備編)

ここからは、具体的にイベントで勝つための準備で何をしたか、自分の場合の詳細を書いていこうと思います。
今回については、次回のアリーナダイレクトに向けて、シールドに焦点を絞って話をしていきます。

カードを覚える

前回も書きましたがリミテッドで勝つための基本作業です。
全てを覚える必要はありませんが、プレイアブルなカードを覚えているかどうかで、勝率には大きく影響すると思います。
モダホラ3には強力な軽量インスタント/瞬速カードが多いため、最低限インスタントと瞬速の情報は抑えておくことを推奨します。
また、確率は高くないものの各種閃光や再録インカネーションなど、マナが無くても飛んでくるスペルがあるので、その点にも注意が必要です。

投稿者様の情報を参考にさせていただく

今回も前回同様、配信者の方々の動画で勉強させていただきました。
アーキタイプや注目カードなど、各配信者様の視点で情報が得られるので、自分の知識や情報と合わせることで、より精度の高い情報になると思います。
今回も以下のお二方の動画を大いに参考にさせていただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。
(チャンネル掲載順は前回と逆にしていますが、平等性を期すためであり情報としてどちらが上下ということはありません。お二方とも非常に有益です

おじょーゲームズ

てんてい。のMTGアリーナ

定期的に有益な情報を上げてくださる配信者の方々には頭が上がりませぬ。
今回もお二方とも、記事へのチャンネル掲載を快諾していただきましたので、それについても重ねて感謝申し上げます。

モダンホライゾン3の環境を理解する

モダンホライゾン3のリミテッド環境については、色ごとに幾つかのテーマが存在しています。
その中でも特に環境を定義しているのが
・エルドラージ
・エネルギー
の2種類だと思います。
他にも授与・改善・アーティファクトなど様々なテーマはありますが、対戦時に特に遭遇する機会が多かったのが上記の2種類です。

モダホラ3シールドで勝つためには(デッキ構築編)

プールを開封した際に、どんな点に注意をして構築をするべきかを具体的に記載していこうと思います。
あくまでシールド戦での話になります。ドラフトの場合はまた事情が異なりますので、ご了承ください。

デッキ構築の方針について

まずは、私が6箱入手に至った完走デッキを6つ掲載しておきます。

1箱目
2箱目
3箱目
4箱目
5箱目
6箱目

はい、全てエルドラージ軸です
13回の試行回数の中では、エネルギー軸やアーティファクト軸のデッキも組んでいますが、いずれも完走には至らず。
理由は明確で、エネルギーもアーティファクトも一定の数が揃うことで真価を発揮することが多いからです。
ドラフトであればパーツをかき集めることで強力なデッキを成立させることが可能ですが、シールドではプールが制限されてしまうため、どうしてもパーツの枚数が足りなくなりがちです。
一方で、エルドラージは単体性能が優秀であることが多く、それだけでゲームを有利に進めることができるため、必然的に勝率が良くなります。
(もちろん、無色シナジーを形成できるようなら、デッキはより強くなるでしょう)
プール次第ですが、まずはエルドラージ軸に中長期戦を見据えた構築を考えてみることをお勧めします。

色の強弱について

あくまで個人的な印象ですが、
緑≧赤>青=白=無色>黒
の認識です。
今回は無色シンボルが存在しているので、そちらも評価に組み込んでいます。
サイズが優秀な緑と除去が豊富な赤、多色カードが顕著に強い赤緑の組み合わせが今回の最強色という位置付けで間違いないと思います。

両面カードについて

今回のモダンホライゾン3には、裏面が土地である両面カードが複数存在します。
いずれも単色は3点払うことでアンタップイン可能、多色は確定タップインとなっています。
これらのカード、色が片方でもあっていれば、基本的に全部デッキに入れるというのが個人的な持論です。
増やした分は土地を減らして調整してください。
6箱目の構築が顕著ですが、土地12の両面6です。
この環境はピンポイントのハンデスがほぼ使われない(=スペルとして落とされて土地が詰まるリスクは少ない)ので、基本的には入れ得です。
ただし、エネルギーアグロのような早いデッキの場合、2色のタップインでテンポを損なう可能性があるのでデッキの方向性を見て採用検討してみましょう。

三色サイクリングフェッチについて

今回のリミテッドの特徴とも言える土地です。
プール次第ですが、大抵は5枚前後、多いプールだと7枚含まれていることもあります。
このフェッチが複数あるため、タッチカラーの運用が容易になります。
問題は、この土地を何枚採用するかという点です。
エルドラージ軸であれば、2色あっていれば全部入れましょう。
上記の採用枚数と無色シンボルの要求次第では、1色合っているだけでも入れる可能性はあります。
また、枚数次第では2色合っている土地が複数あり、何枚かを不採用にする場合があります。
この場合の採用基準は、上の項目で採用した2色両面(片方色が合っていない)などを考慮して、サイクリングが可能かどうかで判断するのが良いでしょう。細かいところではありますが、少しでも勝率を上げるためには細かいところにも気を遣うのが大事です。
基本土地の採用枚数は、デッキのシンボルの最大数に応じた枚数は最低限確保(トリプルシンボルなら3枚といった感じ)、タッチカラーの土地は1枚入っていれば十分という認識でいます。
この環境ではライブラリ破壊をしてくるカードが少ないため、削られて色マナが出なくなる、といったリスクが低いためです。
ただ、緑の邪悪鳴らしを採用している場合には、自分で削ってしまうリスクがあるため、採用枚数は気を付けるべきでしょう。
逆にエネルギーアグロのようなテンポ重視のデッキの場合は、色マナが出ない&色マナがタップインすることによるリスクがあるため、採用を減らす場合があります。

エンチャント/アーティファクト破壊について

環境におけるエンチャント・アーティファクト破壊についての考察です。
この環境では、大抵のプールでエンチャント・アーティファクトが採用されます。緑と白の各種授与生物、各色にいる生体武器、犬の印影や小物の極みといった妨害オーラ、他にもエルドラージ絡み(コジレックの封印破り・殲滅の道)、各種英雄譚など厄介なものが多いです。
触れるカードがあるのであれば、最低1枚は採用することをおススメします。(アーティファクトよりはエンチャントの方が全体的にヤバいものが多い印象です。)
集団的防衛、荒景学院の戦闘魔導士、魔女の結界師、スレイベンの魔除けといったカードは、役割が複数あるので入れても腐ることは少なく優秀と言えるでしょう。

タッチカラーについて

サイクリングランドの項目でも触れましたが、今回の環境は3色目のタッチがかなり容易にできるようになっています。
無論、3色目を足すことによる土地事故のリスクはありますが、そのリスクを冒してもなお強いカードがプール内に点在しているのであれば、個人的には積極的に色を足すことを検討すべきだと思います。
状況次第では4色や5色の運用も可能だとは思いますが、3色以上にリスクが増えるため、運用可能かどうかはデッキ内のマナサポートと相談しましょう。

モダホラ3シールドで勝つためには(実戦編)

ここからは、少しでも勝率を上げるために、自分が対戦する際ににどんなことをしているかを言語化していこうと思います。
プレイ時の技術やコンバットの考え方については一朝一夕で身につくものではないのですが、それでもこれを読んだ時点で少しでも役に立ちそうな情報を記載しておきます。

自分のデッキのゲームプランを確認する

構築後、自分のデッキは早いのか遅いのか、除去の枚数がデッキにどれだけあるか、カードの組み合わせによるシナジーがあるかどうか、予め確認しておきましょう。
カードの組み合わせで盤面や状況が大きく変わることもあります。
例えば、巣ごもりの地で英雄譚を何度も誘発させたり、順応済みの+1カウンターを移動させて再度誘発させたりといった小技もあれば、地獄からの捕獲者の濫用で一時的で奪った生物を現出コストで生贄に捧げたりといった大技もあります。
対戦開始前に、自分のデッキで何ができるのか、予め確認やサイドボード見落としがないか注意しましょう。

有識者にデッキをチェックしてもらう。

構築したデッキを外部の視点で見てもらうことでデッキの精度を上げたり、サイドボードのプランを検討したりもできます。
紙のイベントでも、熟練者にデッキを見てもらいサイドからデッキ構成を変える、といった手段は日常茶飯事です。
アリーナダイレクトに関しては、一度登録したデッキを再度変更したり途中で変更したりすることも可能なため、自分が最初に組んだものが最善であると思わず、意見を求めるのも良いでしょう。
(実際、第一回のイベントの際は3人ほどデッキ構築のアドバイスさせていただきました。)
ちなみに、グループ内で色々指導する機会もあるためか、自分の指導は一部では朧霞塾なる呼ばれ方をすることもあるようです。
やる気のある方ならグループ内外問わずに指導対応できますので、興味ある方はお気軽にどうぞ。
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対戦時に、自分のデッキ内容を確認できるようにしておく

地味ですが結構重要なことです。
紙のイベントではないため、画面のスクリーンショットを取るなりして、常時確認ができるようにしておくと良いです。
よほど記憶力に自信がある方なら不要ですが、シールド戦は毎回デッキ内容が異なるため、デッキ内のカードを勘違いするような状況は可能な限り回避しましょう。
この環境だと割と起こりやすいですが、コモンフェッチのサーチ対象が足りずに無駄に切ってしまうようなことがないように気を付けましょう。
また、自分のデッキの残りの勝ち手段や除去の枚数を意識しながらプレイすると、その後の展開がイメージしやすいです。
他にも、飢餓潮の発生によるサーチ対象や生贄数などを確認できるかどうかの安心感は全然違います。

相手の使えるマナを常に意識する

相手の立てている土地から、何が飛んでくるかは常に意識すると良いでしょう。事前準備の項目でも書きましたが、この環境は軽量で強力なインスタントや瞬速が多いです。
また、落とし子トークンでマナを捻出することがあるので、計算間違いのないように気を付けましょう。

落とし子トークンと現出について

モダンホライゾン3環境に於いては、上でも述べた通り、基本的にグルールカラーが強い認識です。これが何を意味するかというと、除去はダメージ依存のものが多く、サイズの大きい生物は除去されにくい、ということです。
それすなわち、大きい生物は早く出した方が強いことが多い、と考えることもできます。
赤のコモン火力は3点と4点が基本になるため、タフネス5を超えると途端に除去されにくくなります。
落とし子トークンを生贄に捧げたり、現出コストで生物を生贄に捧げることはパーマネント数を減らすことになるので抵抗がある方も居ると思いますが、早めに高スペックの生物を出すことでゲームを有利に進められることがあるのは選択肢として常に意識しておくとよいでしょう。
無論、相手の色を見て、黒や白の確定除去がありそうな場合は、十分に注意してください。

最後に

2025年7月13~14日には、同フォーマットにて第2回のアリーナダイレクトが開催されます。
自分はチャンピオンズカップのエリア予選があるため、第一回のように10回以上参加するは難しいと思いますが、タイミング次第では何回か再挑戦してみようと思います。
この記事を読んだ方が、次回イベントで1箱でも多く商品を獲得できれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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