必殺仕事人 #45 裏技 騙しの十手業 (時代劇)
40年前の時代劇に今さらハマりまくって、毎日見ている。
このドラマの見どころ = 仕事人たちの必殺シーンには毎回ワクワクしているが、ストーリーにはさほど感動はない。一話ごとに人情系・色事系・貧困系など、だいたいのパターンがあり、罪のない人が殺される → 木更津の元締めからの正式依頼が届く→ 仕事人出動!と、決まった流れができている。
しかし、今回のお話は何か違っていた。人情・色事・勤め人の悲哀にスリルとサスペンスが加わり、一話で三話分以上の面白さがあったのだ。つい脚本家を調べたら石川孝人氏。代表作は「大岡越前」「魔界転生」「忍者武芸帖 百地三太夫」なるほど、娯楽時代劇の名手なのね。
さらに今回印象的だったのは、長年勤める夫とその夫に仕える専業主婦のモヤモヤにも焦点を当てていたところだ。「悪い女房を持つとこうなる」のセリフは今なら炎上モノかもしれない。しかしその当時、奥様に想いをはせる夫を描いたのはかなり画期的な事だったのではないだろうか。
久々に保存しておきたいと思った一作だった。
【番外補足】少し前から飾り職人の秀 = 三田村邦彦さんが歌う「いま走れ!いま生きる!」が挿入歌として流れるようになった。今回は、その秀さんが「半裸で走りながら黒装束を着る」ファン大喜びの演出があり、女性視聴者を意識しているようなシーンだった。素晴らしい!これからも期待して録画を見続けたい。