アセクシャルが告白されると
「あなたのことが好き」
そんなことを言ってくれる異性が私の人生にはいました。
でも、私には恋愛感情がありません。
告白という一大イベントは私にとって不幸を生み出すイベントにしかなり得ないんです。
どうあがいても相手の好きに対して同レベルの好きで返すことができないから。
嫌いなわけではありません。めちゃくちゃ嬉しいんです。
世界に私のことを好きと言ってくれる人がいるんですから。最高の気分です。
と同時に最低の気分。
その方の本懐が実ることは決してない。
嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちが同時に脳内を揺する。
「好きってどんな気持ち?」
と聞くのはあまりに無礼で間の抜けた発言になるので口が裂けても言えない。
相手の本懐を叶えられない原因は私自身。
それなのに相手のことを羨む私がいる。
(好きになれて幸せだろうな…)
と、思う自分に嫌悪感が溢れて止まらない。
満開に咲き誇る桜並木を見て、そんなことを思い耽っています。
今日も上手に絶望していきましょう。
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