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【忘却度0%】あの夏、いちばん静かな海。

1995年3月5日、レンタルビデオで鑑賞。

 本当に遅いんですけど、北野武映画がすごいと映画好きの間ではようやく評価が高まってたころで、一般的には「ビートたけしが映画撮ってる」くらいのイメージだった時代です。

 なんでもない話ですけど、最高なんですよね。大会のけっこう退屈なサーフィンシーンを延々写してたり、有名なただただ歩いてるシーンとか、その時間がすべてすばらしい。

 そして急にラストで「(邪推ですよ)本編から端折ったであろう北野映画にしてはベタなシーン+記念写真的カット」のたたみかけwith久石譲で、まんまと泣かされてしまう。

あの夏いちばん河原さぶ

 河原さぶさんが居酒屋で嬉しそうにトロフィー持ってるカットなんか、思い出しただけでも涙腺が崩壊しますもん。

<ポスターを見てみよう>

あの夏いちばん

 北野映画でいちばん好きなのは、どうしても「キッズ・リターン」になってしまうのですが、唯一にして絶対に泣いてしまうのは、本作です。

<ネットで調べてみる>

 このほんの数年後、私は北野武監督特集のムックを編集します。その巻頭で淀川長治先生と北野監督の対談があるのですが、淀川先生はとにかく本作を絶賛されてました。そんなシーンを目の前で見られたことが、ただただ光栄。

 そういえばいまの観客がこれを見ても、コメディリリーフのサッカー少年役の小磯勝哉さんが、小さいころに「たけしくん、ハイ!」というドラマで少年たけし役をやってたという繋がりがわからないですよね。


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