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【忘却度70%】アナイス・ニン「小鳥たち」

2009年3月11日。

 仲良い読書女子に借りました。
 まだエロ小説なんか表に出せない時代、貴族か金持ちのためだけにそんな話を書いたといういきさつの短編集だったと思います。
 なぜか唯一しっかり覚えてるのが、絞首刑を見守る群衆の熱狂の中で、見知らぬ男に後ろからやられて絶頂してしまう女の話。
 読み直したくなりました。
 この忘却図書館書き始めて、倉橋由美子先生「聖少女」以来2冊目で、いますぐにネット注文しました。

<ネットで調べてみる>

 ヘンリー・ミラーの愛人でもあったアナイス・ニンが、お金のために好事家専用に書いた官能小説集、でした。
 この本を読んだころ、私が書いた官能的な小説がそこそこ売れてくれてました。そしてちょうどひとつのシリーズが終わったところでもありました。
 たぶん、新シリーズに取りかかる前に、いろいろとそれ系の本を読んでおこうとしていたようです。
(次項からそんな本が続きます)

<追記>

 というわけで再読しました。そういえばこんな話あったな、という感じです。
 やはり今回も、絞首刑中の見知らぬ男とのセックスと絶頂の描写がいちばん響きました(「砂丘の女」)。
 そして1940年代に書かれたものなのに、性描写が古びてないのに驚きました。古びてないどころか、いまよりも進んでる行為もあったり。

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