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 「ミスター・ハイファッション」で軽く触れましたけど、このころのマリ・クレールはファッション誌の中でも異彩を放ってました。
 
 当時の出版業界に関わっていた人にはいまさらな話ですけど、文芸誌「海」出身の安原顯(やすはらけん)さんがマリ・クレールに移籍。そこで文芸路線を女性ファッション誌にも持ち込み、読書特集やカルチャー特集で(ファッション誌なのに)ヒットを連発させていました。
 しかし安原さんの死後の残念な話も、出版業界の人間はだいたい知ってますが。
 
 90年代にお世話になっていた、とあるカルチャー誌の編集長や、00年代にいちばん遊んでいた、大手出版社の文芸部の部長になる友人も、マリ・クレール出身だったなあ。まあ私の知ってるのはその2人だけですけど。
 
 私はマリ・クレールではお仕事した記憶はないんですけど、安原さんが独立後に作った「リテレール」の、「今年のカルチャーベストテン」みたいな企画ムック本には、一度寄稿させていただいたかと思います。

1989年10月28日。
「マリ・クレール「ウィーン世紀末」買う」
1990年5月28日。
「マリ・クレール映画特集買う」
10月28日。
「○○ちゃんから、「昨日のラブレターは恋愛感情の意味」「彼氏に他の人が好きになったと言ったら殴られた」。まさかの急展開。帰りにマリ・クレール「恋文特集」買う(笑)」
 
 なんだこの日記(笑)。
 大学4年生、できたばかりのNHK-BSでのバイトでの出来事でした。

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