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忘却図書館 10年代ベスト

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忘却図書館 10年代ベスト
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#忘却度30

【忘却度30%】ジャック・ケッチャム「隣の家の少女」

2017年6月16日。  神宮球場で半分くらい読みました。野球見ろよですけど。  このときも充分、遅ればせながらのジャック・ケッチャムだったんですけど、この後、全作品(出てないのは古本でも)読むくらいにハマります。  ケッチャムといえば「残酷・残虐」なので、私にその傾向があるのかとは思われたくないですけど。  両親をなくしてある女(親戚)の家に引き取られた少女。女は少女を虐待し、それを自分の息子たちにもやらせ、地下室に監禁して女性器を焼くまでに至り、という本当にま

【忘却度30%】「GIRLY PHENOMENON 60/70 キュートでオシャレなガールズ・ファッションイラスト」

2017年1月19日。  「パンナム小説」はヒロインの70年代ファッションにもしっかり描写していて、しかもシーンごとにコーディネートを変えるというのを自分に課しました。  この本と、2つ後のファッション本は本当に参考になりました。  付箋貼りまくり。 <ネットで調べてみる>  この時代のこういうイラストって、本当に見てて飽きない。

【忘却度30%】清水潔「桶川ストーカー殺人事件」

2016年12月1日。  事件ノンフィクションブームは続きます。  ストーカー被害に悩んでいたうえに殺害されてしまった女子大生が、警察・マスコミのせいで、遊んでるちゃらい女の子が通り魔に殺されたのように報道されて、しかも迷宮入りに。  その暗部と真相を暴いた名著です。 <ネットで調べてみる>  犯人グループはもちろん、警察、マスコミに憤りつつ、読み終わるとそんなことより、ただただ被害者の無念を思って、涙出てしまいました。

【忘却度30%】伊集院静「いねむり先生」

2011年5月13日。  伊集院静先生はまったく読まずにきてました。  しかし私の大事な人の、伊集院先生にお会いしたときの(案の定)かっこいいエピソードを聞いてたのと、色川武大(阿佐田哲也)先生のことを書いた小説と知って購入しました。  愛する女性(夏目雅子さん)を亡くして失意の主人公(伊集院先生)が、ナルコプレシーの師匠(色川武大先生)と地方競輪をまわったりしながら、次第に立ち直っていく話。  数年後、藤原竜也さんと西田敏行さんのスペシャルドラマがあってそれも見てお

【忘却度30%】向田邦子「阿修羅のごとく」

2010年3月1日。  そして大好きな「阿修羅のごとく」。  テレビドラマは、決めシーンでやたら耳につくトルコ軍楽(バグパイプ?みたいな音色)が流れるんですよね。  加藤治子さんの元に、不倫相手の妻が押しかけてきて拳銃をつきつけられ、でも水鉄砲だったくだりとか好きでした。  でもやっぱりいちばんの名シーンは、緒形拳さんが工事現場近くのうるさいところから公衆電話で、愛人に「いまから行く」みたいなことを言ってると、間違えて家にかけてて妻の八千草薫さんが聞いてたくだり。