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忘却図書館 00年代ベスト

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#2007年9月

【忘却度30%】谷崎潤一郎「痴人の愛」

2007年9月18日。  前項に同じく、「硬くない人」(仮題)の参考で再読しました。  これも若いときには、主人公の男の馬鹿さ加減が理解できないんですけど、年を取ると、あまりにもあっさりと(自分が同類か否かはともかく)わかってしまう。 <ネットで調べてみる>  3回映画化されてるんですが、私は最初の宇野重吉さん・京マチ子さん版を見てなかったです。  2回目は船越英二さんと叶順子さん。  いちばんよく覚えてるのは3回目の小沢昭一さん・安田道代さん。ナオミが誘惑する青年は田

【忘却度30%】檀一雄「火宅の人」

2007年9月18日。  このとき書いてた(若い愛人持ちの初老の男が出てくる)小説の参考にと書いました。中高生のころに読んでたと思います。  このときほど、本は二度読むものだなと思ったことはありません。  子供のころ、まったくわからなかった難しい話が、この年で読むとあまりにもわかりやすく簡単に腑に落ちたからです。  一応、檀一雄(もう娘の女優、壇ふみさんも知らない人が多いんだろうなあ)が子沢山の家庭を持ちながら、愛人と放蕩生活を送る話です。 <ネットで調べてみる>  ち

【忘却度70%】佐藤ゆりな写真集「秘めごと」

2007年9月14日。  グラビアの歴史の中で、そんなに有名ではないかもしれないですけど、佐藤ゆりなさんの本作の前の「ラブホテル」という作品が(写真集・DVDともに発売)衝撃的な名作で、それ以前とそれ以降の「過激さ」の定義を変えたと私は思ってます。  なんだ急に。 <ネットで調べてみる>  テレビなどに出るタレント的なグラビアの人でなく、私がとりわけ好きだったのは、佐藤ゆりなさんと大塚麻恵さんでした。  顔のタイプは違いますが、共通点は「過激なんだけど上品」。