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忘却図書館 00年代ベスト

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#忘却度30

【忘却度30%】アーサー・C・クラーク「幼年期の終り」

2007年11月25日。  これも「星を継ぐもの」同様、いまさらすぎましたね。  古典中の古典、名作中の名作。  人類の終焉説、この小説に賛同です(子供か)。 <ネットで調べてみる>  ちなみにこの日の日記。 「息子と2人で、11:20品川発のぞみで大阪。ユニバーサルポートホテル。初USJ。スパイダーマン、バックトゥザ・フューチャー、ウォーターワールド、夕飯、ET。  眠れず深夜、アーサー・C・クラーク「幼年期の終り」読み始める。5:00まで」  なんでそんな日に読んで

【忘却度30%】谷崎潤一郎「痴人の愛」

2007年9月18日。  前項に同じく、「硬くない人」(仮題)の参考で再読しました。  これも若いときには、主人公の男の馬鹿さ加減が理解できないんですけど、年を取ると、あまりにもあっさりと(自分が同類か否かはともかく)わかってしまう。 <ネットで調べてみる>  3回映画化されてるんですが、私は最初の宇野重吉さん・京マチ子さん版を見てなかったです。  2回目は船越英二さんと叶順子さん。  いちばんよく覚えてるのは3回目の小沢昭一さん・安田道代さん。ナオミが誘惑する青年は田

【忘却度30%】檀一雄「火宅の人」

2007年9月18日。  このとき書いてた(若い愛人持ちの初老の男が出てくる)小説の参考にと書いました。中高生のころに読んでたと思います。  このときほど、本は二度読むものだなと思ったことはありません。  子供のころ、まったくわからなかった難しい話が、この年で読むとあまりにもわかりやすく簡単に腑に落ちたからです。  一応、檀一雄(もう娘の女優、壇ふみさんも知らない人が多いんだろうなあ)が子沢山の家庭を持ちながら、愛人と放蕩生活を送る話です。 <ネットで調べてみる>  ち

【忘却度30%】カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」

2006年8月31日。  大好きな小説です。それ以上のことは言えないですね。 <ネットで調べてみる>  映画化作品もすばらしかった。アンドリュー・ガーフィールド、よかったなあ。

【忘却度30%】リリー・フランキー「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」

2005年7月1日。  本作は「エンタクシー」という雑誌で連載されてるときから読んでました。  最終回は涙と鼻水止まらず。  その後、出版前に作る「プルーフ」(見本のようなものです)もいただいて、それでもぼろ泣きでした。 <ネットで調べてみる>  本書にまつわる個人的な話が実はいくつもあるんですがひとつだけ。  本書が文庫になったとき、帯が8種類作られて、それぞれ著名人がコメントしてるんですが、ひとつだけ、著名人ではない匿名のコメントがありました。  偶然にもそれ、私の

【忘却度30%】松本隆対談集「KAZEMACHI CAFE」

2005年3月24日。  やはり本書でいちばんよく覚えてるのは、大瀧詠一さんのお話。  ざっくりまとめると、「歌唱」というものは技術で声を作るということだという趣旨なんですけど、なぜ松本隆さんが作詞された曲で、大瀧さんが歌った曲はなぜ飽きないかということまで語ってらして、これが面白いうえに深くて勉強になります。 <ネットで調べてみる>  あと松任谷由実さんが、松本隆さんの詞があまりに女性の心を描いてるので、「貴様は女か!(笑)」とつっこまれるくだりも好きでした。