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忘却図書館 00年代ベスト

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#本か

【忘却度70%】牧薩次「完全恋愛」

2008年11月26日。  仲良い読書女子の薦めで読みました。  というかそもそも牧薩次先生=辻真先先生には個人的に大事な思い出がありまして。  小学生のとき、辻真先先生の「仮題・中学殺人事件」「盗作・高校殺人事件」などに夢中になり(このシリーズの主人公の名前が「牧薩次」)、初めて作家の方にファンレターを出したのでした。  しかもいま顔から火が吹き出すのを堪えて書きますが、小学生が考えたしょうもないトリックのアイデアまで書いて。  するとそんな子供のファンレターに、辻真先

【忘却度30%】檀一雄「火宅の人」

2007年9月18日。  このとき書いてた(若い愛人持ちの初老の男が出てくる)小説の参考にと書いました。中高生のころに読んでたと思います。  このときほど、本は二度読むものだなと思ったことはありません。  子供のころ、まったくわからなかった難しい話が、この年で読むとあまりにもわかりやすく簡単に腑に落ちたからです。  一応、檀一雄(もう娘の女優、壇ふみさんも知らない人が多いんだろうなあ)が子沢山の家庭を持ちながら、愛人と放蕩生活を送る話です。 <ネットで調べてみる>  ち

【忘却度60%】「別冊サブラファイナル川村ゆきえ写真集」

2005年4月30日。  この前月、私の本を好きと言ってくれたので大ファンになった川村ゆきえさん。  新刊を買ったらここでもまた、私の本を「感動した本」で挙げてくれてました。  …………好き(超単純)。 <ネットで調べてみる>  これもいま見てもまったく古びてない。  表紙にもなってる首輪とボンデージのカット、いいなあ。  たまたまですけどこの月、私はある官能的な(SM的な)小説を発表してます。

【忘却度30%】松本隆対談集「KAZEMACHI CAFE」

2005年3月24日。  やはり本書でいちばんよく覚えてるのは、大瀧詠一さんのお話。  ざっくりまとめると、「歌唱」というものは技術で声を作るということだという趣旨なんですけど、なぜ松本隆さんが作詞された曲で、大瀧さんが歌った曲はなぜ飽きないかということまで語ってらして、これが面白いうえに深くて勉強になります。 <ネットで調べてみる>  あと松任谷由実さんが、松本隆さんの詞があまりに女性の心を描いてるので、「貴様は女か!(笑)」とつっこまれるくだりも好きでした。

【忘却度40%】「仮面ライダー龍騎超全集」

2002年10月31日。  仮面ライダー龍騎。息子が見てたので一緒に見始めたんですけど、気づいたら私、息子よりもハマってました。  当時、仕事関係者や友達に片っ端から薦めてたなあ。普通の雑誌に原稿も書いてたと思います。  そんなわけで本書は(後の「最終巻」まで)、版元の私の小説の担当編集者が、別部署に忍び込んでかっぱらってきてくれました(言い方)。 <ネットで調べてみる>  「555(ファイズ)」「ブレイド」、あとから見た「アギト」などにはそれほどハマらず、やはり「龍騎